歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。
第77回
予測困難・不確実性のある年の巨人に対する期待
成田の不動尊、川崎のお大師、そして箱根神社と二日間かけて"初詣"して、新しい年を迎えました。
新聞、テレビなどのメディアは「予測の難しい年」、「不確実性のある年」と今年の観測予報を言い続けていますが、早くもキャンプの2月です。野球界はいつも予測困難、不確実性に満ちていますから、メディアの掛け声にたじろぐことはありません。
私は、巨人の宮崎キャンプに二日ほどの日程で出かけるつもりでいます。
巨人はリーグ優勝から離れること2年、日本一には4年も手が届いていません。予測、予想がどうあれ、目標は「日本一奪回」で定まっています。ファンの話題は巨人の大補強がどう出るか、実を結ぶか、でしょう。
2年前はヤクルトに1.5ゲーム離され、昨年は広島に17.5ゲームの大差をつけられました。上位との差が広がったのですから、大補強は当然です。「量は質を保証するものではありませんよ」と野球記者OBは用心深くいいます。しかし、新しく加入する選手の数が増えることだけでも以前から在籍している選手たちの心に火をつけ、チーム内の競争力が高まるのは自然です。
2年前はヤクルトに1.5ゲーム離され、昨年は広島に17.5ゲームの大差をつけられました。上位との差が広がったのですから、大補強は当然です。「量は質を保証するものではありませんよ」と野球記者OBは用心深くいいます。しかし、新しく加入する選手の数が増えることだけでも以前から在籍している選手たちの心に火をつけ、チーム内の競争力が高まるのは自然です。
大補強の中で面白そうな選手髙橋監督に期待したい贅沢な悩み
新戦力で私が「面白い」とみているのはケーシー・マギーと陽岱鋼です。この二人で打線が厚くなるはずです。マギーは楽天の日本一に貢献(2013年=打率2割9分2厘、93打点、28本塁打で3塁手としてベスト・ナイン)して以来4年ぶりの日本球界復帰です。身に着けた日本野球を大リーグ3年間でさらに磨き上げてきたはず、と期待したいのです。陽はスピードがあって守備もよく、センターを守るのだと思いますが、これで外野の守りに柱が出来ました。私は大補強の中の「質」をこの二人に感じています。キャンプではそのあたりを確かめ、さらにプラス戦力を探してみようと思っています。
投手陣はそろっていますから、山口(俊)、森福(允彦)、吉川(光夫)はそのままプラス、と計算するのは楽観的でしょうか。
アメリカの野球記者たちは「監督の仕事は"悩むこと"」と言うそうです。昨季、高橋(由伸)監督は、そのことを実感したはずです。
実戦を迎えた監督を考えてみれば、監督の仕事が悩むことであるのが分かります。監督は試合の先発メンバー票に、その日のベストメンバーを書き入れます。と言っても先の試合のことも考えてのことですから、単純に各ポジションの実力トップの選手を並べるわけにいかない。それで悩み、決断し、試合中はもちろん戦術で悩み続け、試合結果でファンやメディアの「結果論」で悩まされ...こうして悩みの日々が連続します。今季は、厚くなった戦力で誰を使おうかな、と贅沢な悩みになってくれれば、と夢想します。
キャンプは全球団が等しく優勝を夢見るときです。弱点、欠点のあら捜しをするのは野暮というもの、私も期待の持てる選手探しを楽しむつもりでいます。
投手陣はそろっていますから、山口(俊)、森福(允彦)、吉川(光夫)はそのままプラス、と計算するのは楽観的でしょうか。
アメリカの野球記者たちは「監督の仕事は"悩むこと"」と言うそうです。昨季、高橋(由伸)監督は、そのことを実感したはずです。
実戦を迎えた監督を考えてみれば、監督の仕事が悩むことであるのが分かります。監督は試合の先発メンバー票に、その日のベストメンバーを書き入れます。と言っても先の試合のことも考えてのことですから、単純に各ポジションの実力トップの選手を並べるわけにいかない。それで悩み、決断し、試合中はもちろん戦術で悩み続け、試合結果でファンやメディアの「結果論」で悩まされ...こうして悩みの日々が連続します。今季は、厚くなった戦力で誰を使おうかな、と贅沢な悩みになってくれれば、と夢想します。
キャンプは全球団が等しく優勝を夢見るときです。弱点、欠点のあら捜しをするのは野暮というもの、私も期待の持てる選手探しを楽しむつもりでいます。
今季の巨人に望むことは稀勢の里のような戦い
楽しんだ、と言えば大相撲初場所でした。稀勢の里の初優勝による19年ぶりの日本出身の横綱誕生です。優勝次点が12回もあったというのは稀勢の里の高レベルの安定感を現わしているし、そんなに優勝チャンスがあったのに一度も賜杯を手にできなかったのは不思議です。稀勢の里の前には何か壁が立ちふさがっていたのでしょうか。
しかし、14日目に優勝を決めて迎えた千秋楽の対白鵬戦で稀勢の里はその壁を破りました。白鵬のがぶり寄りは迫力満点でしたが、稀勢の里は俵に足をかけて踏みとどまり、左に回って白鵬をすくい投げで仕留めました。引き技でなかったのがよかったですね。
勝負の世界はいつでも不確実です。それを確実なものに変えるのは戦う者たちです。稀勢の里を見ていると、今年は何かできそうな気がしてきませんか。
今季の巨人に望むのは、ファンにそんな気を起こさせるような戦いです。
しかし、14日目に優勝を決めて迎えた千秋楽の対白鵬戦で稀勢の里はその壁を破りました。白鵬のがぶり寄りは迫力満点でしたが、稀勢の里は俵に足をかけて踏みとどまり、左に回って白鵬をすくい投げで仕留めました。引き技でなかったのがよかったですね。
勝負の世界はいつでも不確実です。それを確実なものに変えるのは戦う者たちです。稀勢の里を見ていると、今年は何かできそうな気がしてきませんか。
今季の巨人に望むのは、ファンにそんな気を起こさせるような戦いです。
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