歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。
第54回
宮崎キャンプで注目した阿部の下半身とルーキーへのタッチ診断
今季の巨人の浮沈のカギは、阿部(慎之助)のバットでしょう。大リーグから帰ってきた黒田(博樹)と大リーグ行きを延ばした前田(健太)のクロ・ケン・コンビの広島が巨人のライバルになるはずで、看板の2投手対阿部のバットが"勝負の分かれ目"と予想しています。そんな心づもりで、のぞいた宮崎キャンプでは阿部の下半身ばかりに注意していました。
昨季の阿部は打率2割5分を切り、本塁打も20本を割ってしまいました。阿部のキャッチャーからファーストへのコンバートは、守備の負担を軽くしバットをよみがえらそうとのチームの思いでもあるわけです。
さて、テーマの下半身、足腰ですけれど、ここには身体の中でも大きく強い筋肉が付いています。打撃にはこの大きな筋肉を使います。子供のバット・スイングを思い浮かべてください。バットを力いっぱい振ろうとするあまり、上半身、特に腕の力ばかりに頼ってしまい、バットが走りません。スピードあるシャープなスイングは、腕力頼りではなく回転軸になる足腰を絞り込んでバットを引き出していく感じで進めるのです。強力な足腰の筋肉の始動が上半身に伝わり、それによって全身の力が無理なくバットに乗って、強いスイングが生れます。
下半身と上半身のコーディネートですね。阿部もテーマをそこに置いていたらしく、30分ほど打撃練習に付き合いましたが、下半身と上半身の連動がうまくかみ合っていたと観ました。
さて、テーマの下半身、足腰ですけれど、ここには身体の中でも大きく強い筋肉が付いています。打撃にはこの大きな筋肉を使います。子供のバット・スイングを思い浮かべてください。バットを力いっぱい振ろうとするあまり、上半身、特に腕の力ばかりに頼ってしまい、バットが走りません。スピードあるシャープなスイングは、腕力頼りではなく回転軸になる足腰を絞り込んでバットを引き出していく感じで進めるのです。強力な足腰の筋肉の始動が上半身に伝わり、それによって全身の力が無理なくバットに乗って、強いスイングが生れます。
下半身と上半身のコーディネートですね。阿部もテーマをそこに置いていたらしく、30分ほど打撃練習に付き合いましたが、下半身と上半身の連動がうまくかみ合っていたと観ました。
長嶋流"選手能力"の見分けポイントは土台とバランス
いきなりファンには関係ない"打撃論"になってしまいましたが、この雑談を延長、拡張していけば、スタンドから観た選手の身体に潜む"能力"の見分け方につながっていくでしょう。
背の高い低い、手足が長い短い、太っているか痩せているかはそれぞれですが、まず下半身、腰、お尻ですね。ここがしっかりしているかどうかです。そして下半身と上半身の筋肉の付き具合、バランスのよさをユニホームの上から想像してみてください。実際にさわってみるのが一番よく分かるのですけれど。
「ミスター・ヤクルト」の若松(勉)さんをご存知ですか。身長170センチに満たない小柄ながら全身がプリプリの外野手でした。その彼が思い出話になると決まって言うそうです。「プロに入って間もなく、神宮球場の巨人戦で長嶋さんとすれちがったら、尻を触り"いいお尻しているねえ、いい、いいよ"とポンポン叩かれたよ」。
うーん、どうも記憶があいまいです。なんだかそういうこともあったような気がしないでもありません。変なふうにとられると具合が悪いけれど、ルーキーたちをみるとやはりまず腰、下半身と土台に目が行き、それから全体のバランスと筋肉の付き方を調査したくなる。触ればより確かに分かる、と言うわけで、"タッチ調査"が多かったかもしれません。若松さんは殿堂に入りました、3割を10回以上打ったはず(編集部注・13回)。私の"タッチ調査"を話すときは、いつもとても嬉しそうだと言うことですから、誤解はなかったようです。
付け加えると、巨人のドラフト1位指名の岡田(和真)、いい身体でした、上半身、下半身のバランスOK。甲子園大会のテレビ中継を観て注目していましたけれど、楽しみなルーキーです。タッチ診断はしませんでしたが。
背の高い低い、手足が長い短い、太っているか痩せているかはそれぞれですが、まず下半身、腰、お尻ですね。ここがしっかりしているかどうかです。そして下半身と上半身の筋肉の付き具合、バランスのよさをユニホームの上から想像してみてください。実際にさわってみるのが一番よく分かるのですけれど。
「ミスター・ヤクルト」の若松(勉)さんをご存知ですか。身長170センチに満たない小柄ながら全身がプリプリの外野手でした。その彼が思い出話になると決まって言うそうです。「プロに入って間もなく、神宮球場の巨人戦で長嶋さんとすれちがったら、尻を触り"いいお尻しているねえ、いい、いいよ"とポンポン叩かれたよ」。
うーん、どうも記憶があいまいです。なんだかそういうこともあったような気がしないでもありません。変なふうにとられると具合が悪いけれど、ルーキーたちをみるとやはりまず腰、下半身と土台に目が行き、それから全体のバランスと筋肉の付き方を調査したくなる。触ればより確かに分かる、と言うわけで、"タッチ調査"が多かったかもしれません。若松さんは殿堂に入りました、3割を10回以上打ったはず(編集部注・13回)。私の"タッチ調査"を話すときは、いつもとても嬉しそうだと言うことですから、誤解はなかったようです。
付け加えると、巨人のドラフト1位指名の岡田(和真)、いい身体でした、上半身、下半身のバランスOK。甲子園大会のテレビ中継を観て注目していましたけれど、楽しみなルーキーです。タッチ診断はしませんでしたが。
記者やカメラマンも総出となった長靴キャンプ
巨人がこの青島近くの宮崎市運動公園でキャンプをするようになったのは私の第一次監督時代の1975年からです。新築球場(現在の、ひむか球場)で、干拓地に出来たばかり。水はけが悪かった。そのうえ連日雨にたたられ田んぼのようになってしまいました。ベロビーチ・キャンプに向かう前の準備キャンプでしたが、記者たちは「ベロビーチ前の泥ビーチだ」と言ったものです。
私もゴム長にはきかえ、グラウンド整備から始めた日もありました。内野に敷いておいた雨よけカバーの巻き上げは、記者もカメラマンも手伝ってくれました。サンマリン球場が加わり木の花ドームも...今の立派な施設を観るたびに、長靴キャンプを思い出します。往時茫々(おうじぼうぼう)です。
私もゴム長にはきかえ、グラウンド整備から始めた日もありました。内野に敷いておいた雨よけカバーの巻き上げは、記者もカメラマンも手伝ってくれました。サンマリン球場が加わり木の花ドームも...今の立派な施設を観るたびに、長靴キャンプを思い出します。往時茫々(おうじぼうぼう)です。
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