歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。
第17回
野球選手が少年に戻るキャンプ・イン
プロ野球のキャンプが始まりました。2月1日からユニホーム着用が解禁になり、チームとして動き出すスタートです。大リーグにこんな言葉が伝えられています。「18歳のルーキーも40歳を過ぎたベテランも、ユニホームを着るものすべてが少年に生まれ変わるのがキャンプ・インの日だ」と。2月のキャンプの少年は長いレギュラー・シーズンを戦い抜き秋10月の大人へと成長する、それを毎年繰り返すのが野球人・・・うまいことを言うものです。
半世紀以上も前の、自分の初キャンプを思い出すのも2月の習慣です。卒業試験のためチームより1週間ほど遅れて一人夜行列車でキャンプ地の明石(兵庫県)に向かいました。眠れぬ車中でイメージしていた「プロの厳しい練習」は拍子抜けでした。午後2時ごろには終わってしまう。大学時代に朝から晩どころか夜まで猛練習を続けてきた身には、物足らないのです。
水原茂(当時は円裕)監督に「こんな軽い練習でいいんですか」と聞きました。監督は激怒しましたね。「新人が生意気なことを言うな!」。プロの選手生活で監督に怒鳴られた最初で最後の経験でした。
豪傑、野武士、壮士、名職人などの一匹オオカミの時代ですからあの練習でよかったのでしょう。いまのキャンプは分単位で夜までびっしりスケジュールが組まれています。とても「軽い」などとはいえません。
水原茂(当時は円裕)監督に「こんな軽い練習でいいんですか」と聞きました。監督は激怒しましたね。「新人が生意気なことを言うな!」。プロの選手生活で監督に怒鳴られた最初で最後の経験でした。
豪傑、野武士、壮士、名職人などの一匹オオカミの時代ですからあの練習でよかったのでしょう。いまのキャンプは分単位で夜までびっしりスケジュールが組まれています。とても「軽い」などとはいえません。
チーム内でも「勝負は勝つ」の気概を持って
しかし、こんな気概は持って欲しいと思います。打撃練習でルーキー長嶋が一番先に打席に入りました。「新人は後だ」。「はい、すみません」。翌日も一番乗り。「新人は後だ」。何日目かには何も言われなくなりました。私も長幼の礼儀は心得ています。けれどもそれはユニホームを脱いだ時の話で、ユニホームを着た時は年齢、球歴は関係なし、実力勝負、力と力、技と技の戦い、と割り切っていました。
打撃練習で後ろに回っては、打撃投手が少ない当時は投手が疲れていて数球しか打てないのです。打撃練習トップ争いは「勝負は勝つ」の気持ちが現れたのです。そんな気持ちの強さと実践を言いたいのです。
さて、そのキャンプ。巨人宮崎キャンプの球場のスコアボードのポールには国旗、連盟旗、球団旗がはためきますが、一つ足りません。チャンピオン・フラッグの三角旗、ペナントです。何とも悔しいことです。
オフの補強は、星野仙一・楽天監督から「巨人はやり過ぎだ」と言われたようですからまずまずでしょう。スポーツの世界ではそれぞれの競技に携わるものが等しく目標にする強豪チーム、選手がいなければ発展しないと思います。強すぎて他球団のファンから嫌われるチーム、相手球団すべてが親の敵とばかりに闘志を燃やしてぶつかってくるチーム・・・それが巨人でなくてはなりません。オフの補強で巨人は、ずいぶん嫉妬された。よい傾向です。私は、好スタートを切れば独走、とみています。
打撃練習で後ろに回っては、打撃投手が少ない当時は投手が疲れていて数球しか打てないのです。打撃練習トップ争いは「勝負は勝つ」の気持ちが現れたのです。そんな気持ちの強さと実践を言いたいのです。
さて、そのキャンプ。巨人宮崎キャンプの球場のスコアボードのポールには国旗、連盟旗、球団旗がはためきますが、一つ足りません。チャンピオン・フラッグの三角旗、ペナントです。何とも悔しいことです。
オフの補強は、星野仙一・楽天監督から「巨人はやり過ぎだ」と言われたようですからまずまずでしょう。スポーツの世界ではそれぞれの競技に携わるものが等しく目標にする強豪チーム、選手がいなければ発展しないと思います。強すぎて他球団のファンから嫌われるチーム、相手球団すべてが親の敵とばかりに闘志を燃やしてぶつかってくるチーム・・・それが巨人でなくてはなりません。オフの補強で巨人は、ずいぶん嫉妬された。よい傾向です。私は、好スタートを切れば独走、とみています。
中畑新監督にエールを、Bクラスのトップへ進め
昨年のキャンプは風邪で観にいけませんでした。それで今年は余計に力が入って、巨人の話ばかりになりましたが、気になるのは中畑清監督の横浜DeNAです。"Bクラスの優勝"、プレーオフ出場外チームのトップ4位になって欲しい、と期待しています。
中畑監督は楽しい言動でチームを熱くPRしていました。ビッグ・マウス(大口叩き)のひょうきんな人物と取られがちですが、そうではありません。細かい気配りができ、チームをまとめるリーダー資質を持つ人物です。厳しい一面は私の代行をやってくれたアテネ五輪の時、故障発生でプレーが難しくなった(必死の治療でプレーできましたが)木村拓也(昨年急死した巨人コーチ)に「戦力になれない選手は置いておけない」と帰国を命じたエピソードがある、と言えば分かっていただけるでしょう。
「監督は、チームと選手の良きセールスマンであるべき」とある大リーグの名監督に教わりましたが、中畑監督はオフにその役目を見事に果たしました。"Bクラスの優勝"へ進め、とエールを送ります。
中旬には私も少年に戻って泊りがけの宮崎キャンプに向かいます。
中畑監督は楽しい言動でチームを熱くPRしていました。ビッグ・マウス(大口叩き)のひょうきんな人物と取られがちですが、そうではありません。細かい気配りができ、チームをまとめるリーダー資質を持つ人物です。厳しい一面は私の代行をやってくれたアテネ五輪の時、故障発生でプレーが難しくなった(必死の治療でプレーできましたが)木村拓也(昨年急死した巨人コーチ)に「戦力になれない選手は置いておけない」と帰国を命じたエピソードがある、と言えば分かっていただけるでしょう。
「監督は、チームと選手の良きセールスマンであるべき」とある大リーグの名監督に教わりましたが、中畑監督はオフにその役目を見事に果たしました。"Bクラスの優勝"へ進め、とエールを送ります。
中旬には私も少年に戻って泊りがけの宮崎キャンプに向かいます。
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