歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。
第55回
ペナントレースの始めに感じたこと
ペナントレースが動き出しています。頭に浮かんだ雑感をお話しします。
今季は、セ・リーグが広島、ヤクルト、パ・リーグがソフトバンク、日本ハム、楽天と計5チームが新監督で戦いに挑みます。一度に5人も新監督が登場した年が過去にあったのかどうか。球界に新しい波がやってきた気配です。
かつてはサラリーマンが一生に一度はやってみたい職業として「オーケストラの指揮者」と並び「プロ野球の監督」が挙げられました。バイオリンを弾いたり、トランペットを吹いたり、時速150キロの球を打ったり、投げたりは、普通の人には無理です。指揮棒を振り、サインを出しさえすれば、あとはプレーヤー(演奏者、選手)がうまくやってくれるはず、カッコよくて簡単そうだ。そのあたりが人気の理由だったのでしょう。しかし、最近はそういう話を聞かなくなりました。個性の強いプレーヤーをまとめるためのコミュニケーションの難しさが思いやられるのだと想像します。若いプレーヤーのコミュニケーション手段はスマホでありメールですから、対話でじっくりスタイルの管理職たちは敬遠されるそうです。監督も指揮者も大変だ、となったのでしょう。
5人の新監督に送る往年の名監督のささやき
「先発9人のうち味方は3人、反対が3人。どうするか決めかねている3人をいかに自分の側に引き込むかが勝負」といったのはヤンキースのビリー・マーチン監督でした。レッズのスパーキー・アンダーソン監督は「自分は選手のセールスマンと心がけた」といいます。私が監督になって2年目のオフ、ハワイで会った二人の名将は"監督の秘訣"をそうささやきました。「野球記者をあまり近づけないことだ。連中は悪い状態をさらに悪くする才能があるから」というのもあったような気がします。とにかく監督は難しい仕事です。頭の隅に残しておくとよい名監督のこのささやきを送って、新人5監督の健闘を祈ります。
こんな記事を目にしました。
「1995年、野茂(英雄)がドジャースに移籍して以来、20年続いてきた日本人選手のMLB(大リーグ)契約が今季で途切れた。何だか物足りない」というのです。「スター選手の大リーグへの流出で日本野球が空洞化する」と嘆いていたメディアがこうなりました。
日本人の新人大リーガーが出なかったことはともかく、私も午前中の楽しみ(MLB中継)はマー君(田中将大)のカムバックぶりとイチローのプレーぐらいか、などとダルビッシュがヒジの手術で今季全休となったことに多少がっかりしている自分に気が付きました。広島のファンが大リーグでバリバリの現役、黒田(博樹)カムバックに大喜びしたのと同じ感情の裏表ですね。大リーグはそんな存在になりました。
こんな記事を目にしました。
「1995年、野茂(英雄)がドジャースに移籍して以来、20年続いてきた日本人選手のMLB(大リーグ)契約が今季で途切れた。何だか物足りない」というのです。「スター選手の大リーグへの流出で日本野球が空洞化する」と嘆いていたメディアがこうなりました。
日本人の新人大リーガーが出なかったことはともかく、私も午前中の楽しみ(MLB中継)はマー君(田中将大)のカムバックぶりとイチローのプレーぐらいか、などとダルビッシュがヒジの手術で今季全休となったことに多少がっかりしている自分に気が付きました。広島のファンが大リーグでバリバリの現役、黒田(博樹)カムバックに大喜びしたのと同じ感情の裏表ですね。大リーグはそんな存在になりました。
松井のヤンキースフロント入りに感じた新時代の到来
ちょっと複雑な思いをしたのは松井(秀喜)のヤンキースGMブライアン・キャッシュマン氏の特別アドバイザー就任です。ヤンキースは傘下に8チームのマイナーチームがあります。チームは五つの州とドミニカ共和国に点在しているそうですが、松井はこれらチームを回り、それぞれのチームの監督、コーチと話し合い、選手に打撃指導をし、試合ではユニホームを着てベンチに入るというのです。
キャッシュマンGMは松井引退後2年間、ずっと「ヤンキースのフロントの扉は常に開けてある。いつでも君を迎え入れる」と言い続けたといいます。松井に目をつけた理由に納得です。「ユニホームを着ている時の言動すべてがチーム優先だった。高い打撃技術を持っているばかりでなく、野球のすべての面のIQが非常に高かった。さらにメディアとのコミュニケーションは非の打ちどころがなかった...」。
GMが松井に見いだした"指導者としての資質"に付け加えることはありませんが、就任発表記者会見でGMはこう続けたそうです。「マツイが日本人選手の獲得やスカウト活動に関わるようなことはない。マツイが関わるのはヤンキース組織内の選手だけだ」。日本の球界事情を配慮したのですね。アメリカの野球メディアは「様々な人種で構成され多様性を誇る大リーグだが、大リーグでプレーした日本人選手がフロント入りすることはなかった。画期的な出来事」と見ているそうです。
選手の獲得競争から指導者の人材獲得競争も...、そういう時代なのだ、との思いを強くしました。
キャッシュマンGMは松井引退後2年間、ずっと「ヤンキースのフロントの扉は常に開けてある。いつでも君を迎え入れる」と言い続けたといいます。松井に目をつけた理由に納得です。「ユニホームを着ている時の言動すべてがチーム優先だった。高い打撃技術を持っているばかりでなく、野球のすべての面のIQが非常に高かった。さらにメディアとのコミュニケーションは非の打ちどころがなかった...」。
GMが松井に見いだした"指導者としての資質"に付け加えることはありませんが、就任発表記者会見でGMはこう続けたそうです。「マツイが日本人選手の獲得やスカウト活動に関わるようなことはない。マツイが関わるのはヤンキース組織内の選手だけだ」。日本の球界事情を配慮したのですね。アメリカの野球メディアは「様々な人種で構成され多様性を誇る大リーグだが、大リーグでプレーした日本人選手がフロント入りすることはなかった。画期的な出来事」と見ているそうです。
選手の獲得競争から指導者の人材獲得競争も...、そういう時代なのだ、との思いを強くしました。
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