歴代のセコムオリジナル長嶋茂雄さんの看板(ビッグボード)と、それにまつわる豆知識のご紹介や、1957年に通算8本塁打で東京六大学リーグ本塁打の新記録を達成してから現在にいたるまでの、長嶋茂雄さんの伝説「NAGASHIMA Living Legend」と、数々の名言を世の中に送りだしてきた長嶋茂雄さんの名言「伝説の長嶋茂雄“語録”」をご紹介します。
第31回
WBCの感想と巨人V2の予想
レギュラーシーズンが始まりました。この時期の楽しみは順位予想です。野球記者や解説者の中には奇をてらった予想もありますが、秋になると「予想=よそう=を反対に読めば、嘘よ、だから」などと澄ましている。まあ、異説は彩りですから、余裕の笑いで聞き流しましょう。
では、オーソドックスな予想で我が巨人はどうなるか。連覇に向けて(日本シリーズの連覇ですよ)大本命、それが正統予想の大かたになると思います。私もそう観ています。
理由は、層の厚い投手陣です。巨人は伝統的に打撃のチームですが、これに多彩な投手陣が備わっている。球界では「野球は、まず、投手力。打者は成功しても3割、あてにできない」と言います。大リーグでも「ピッチングは野球の75%を占める」とするのが伝統的セオリーです。これはわかりますよね。チームの順位予想をするとき、この投手は何勝、あの投手は何勝・・・と勝ち数を足していきますが、あの打者の20ホーマーで何勝、この打者の打率3割でいくつ勝つ、などとは考えませんから。
「野球は投手力が柱」と再確認したWBC
ここで話はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に移ります。凄かった。日本の試合すべてでテレビ視聴率が20%超でした。接戦になった対台湾戦の瞬間視聴率は30%超、コールドゲームでオランダを破った試合では44%超とか。皆さんも疲れたでしょう。私もヘトヘトです。そして、改めて「野球は投手力が柱」と再確認したのです。
日本が予選ラウンドを突破してサンフランシスコに乗り込めたのは、ひとえに投手層の厚さからでした。キーポイントの台湾戦で苦しんだのは、かつてヤンキースで2年連続19勝を挙げた王建民の速いスライダーにてこずったからです。6回までゼロに抑えられましたが、WBCの投球制限80球のおかげで7回に交代、日本は2番手投手を打ち崩しての辛勝です。野球が盛んでない国はどうしても投手不足、エース以外の投手の登板試合では持ちこたえられないのが新聞報道でも分かりました。
ピッチングを支える捕手の重要さとは
日本3連覇の夢が断たれた準決勝、対プエルトリコ戦では「ピッチング」を支える捕手の重要さの再認識です。捕手ヤディェル・モリーナはゴールド・グラブ賞5回、カージナルスでワールドシリーズを2度勝った名捕手です。
日本の打者の立つ位置、構えから判断した配球を速いテンポで投げさせ、日本の打者に投球を読ませません。日本は凡打の山。さらに捕球の難しい悪球も身体に当てボールを前に落とします。ボールが捕手の前にある場合は、走者は捕手の目が気になり動けません。
日本で問題にされたダブルスチール失敗の場面、モリーナはボールを持って2人の走者を見据えたまま、スルスルと移動し、一塁を飛び出した内川(聖一)に余裕のタッチです。プエルトリコの投手はモリーナに完全に"おんぶにだっこ"、モリーナは見事に投手たちをリードし試合を作りました。日本の攻撃までもがモリーナの手の内で完全にコントロールされてしまった感じでした。
日本の打者の立つ位置、構えから判断した配球を速いテンポで投げさせ、日本の打者に投球を読ませません。日本は凡打の山。さらに捕球の難しい悪球も身体に当てボールを前に落とします。ボールが捕手の前にある場合は、走者は捕手の目が気になり動けません。
日本で問題にされたダブルスチール失敗の場面、モリーナはボールを持って2人の走者を見据えたまま、スルスルと移動し、一塁を飛び出した内川(聖一)に余裕のタッチです。プエルトリコの投手はモリーナに完全に"おんぶにだっこ"、モリーナは見事に投手たちをリードし試合を作りました。日本の攻撃までもがモリーナの手の内で完全にコントロールされてしまった感じでした。
打てなかった、ダブルスチールの采配は疑問・・・日本の敗因は絶対正しい結果論でいくらでもあげられます。けれども私には試合を支配した「モリーナにやられた」との印象が強かった。
モリーナの監督で2年前に引退した名将トニー・ラルーサがあの試合をネット裏で観ていて「モリーナの守りだけで入場料の価値あり。日本の打者の意図を見抜き、投手の力のすべてを発揮させ、抑え込んだ。これは芸術だ」と興奮していた、と現地報道にあったそうです。偶然ですが、観るところは同じでしたね。「野球の75%がピッチング」は、優れた捕手がいればこそ、でした。
モリーナの監督で2年前に引退した名将トニー・ラルーサがあの試合をネット裏で観ていて「モリーナの守りだけで入場料の価値あり。日本の打者の意図を見抜き、投手の力のすべてを発揮させ、抑え込んだ。これは芸術だ」と興奮していた、と現地報道にあったそうです。偶然ですが、観るところは同じでしたね。「野球の75%がピッチング」は、優れた捕手がいればこそ、でした。
失敗から多くを学ぶ
WBCの話はここで切り上げます。緊張感みなぎるWBCの試合は、野球の深さと濃さをたっぷり味あわせてくれ、プレーを吟味する"監督時代の目"を呼びさまし、さらに巨人V2の私の予想の補強材料を与えてくれました。
と言うのは、WBC敗戦の日本ベンチには巨人の選手が7人もいたことです。人間は成功からよりも失敗からの方が学ぶことは多い。学んだ7人のうち投手は4人、そして捕手の阿部(慎之助)。バッテリーが得たものは大きかったはず。これで巨人投手陣のレベルは一段と上がりV2に突き進む・・・と言うのが我が目算。「予想は嘘よ」とはならないと思っているのです。
と言うのは、WBC敗戦の日本ベンチには巨人の選手が7人もいたことです。人間は成功からよりも失敗からの方が学ぶことは多い。学んだ7人のうち投手は4人、そして捕手の阿部(慎之助)。バッテリーが得たものは大きかったはず。これで巨人投手陣のレベルは一段と上がりV2に突き進む・・・と言うのが我が目算。「予想は嘘よ」とはならないと思っているのです。
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