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月刊長嶋茂雄

  • 2017年01月04日 更新
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第76回 世界のスポーツ界の常識とワールド・ベースボール・クラシック

第76回
世界のスポーツ界の常識とワールド・ベースボール・クラシック

 新しい年を迎えた日本球界でまず話題になるのは、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でしょう。大会がスタートしたのが2006年、それから11年がたち第4回を迎えます。
 日本は第1回、第2回大会と連覇して私たちは大いに喜んだのですが、第3回大会では中南米勢が奮起して優勝はドミニカ共和国、2位はプエルトリコ、日本は3位に終わっています。
 これまでの大会の大まかな流れを振り返ってみると、日本と韓国が激しく競り合ってきた第1回、第2回大会が第3回になると中南米の国々のエネルギッシュな熱い野球に飲み込まれた...ということになります。

写真:長嶋茂雄氏

 大リーグのチームと契約した中南米選手たちの多くがWBC出場を希望するそうです。自分の活躍が母国の誇りになる、母国の人々の絆を強める、オリンピックのメダリストと同じ役割を果たせるのを承知しているからです。
 球団としてはレギュラー・シーズン直前の選手のケガを警戒し、「出場は控えてくれないか」となります。それでも選手の強い希望もあって、球団は投手なら投球数、野手ならプレーイニングなどの制限付きで中南米出身の現役の大リーガーの出場を認めていたことが前大会での日本の苦戦につながったように思います。
 昨年、カブスを108年ぶりに"世界一"にした時速160キロ超の剛速球の抑え投手、アロルディス・チャップマンをご承知のファンは多いと思います。チャップマンは第2回大会にキューバ代表で出場、第2ラウンドで日本と対戦、負け投手になりましたが、大会期間中に亡命して大リーグ入りです。
 アメリカと国交のなかったキューバ選手は「亡命」しなければ大リーグ球団と契約できませんでした。
 しかし、他の中南米諸国の代表選手は大リーグ球団のスカウトの目に止まりさえすれば、正規のルートで大リーグ入りが出来ますから、必死でプレーします。
 WBCは自分を大リーグに売り込む舞台、見本市と見ているのですね。

日本に大きく立ちはだかる中南米諸国の熱意

日本に大きく立ちはだかる中南米諸国の熱意

写真:長嶋茂雄氏
 日本の代表選手にもそうした思いがあっても不思議ではない。いや、あって当然と言っていいのでしょう。
 サッカーでもラグビーでも、卓球、バレーボールでも大きな世界大会、オリンピックやワールド・カップの後、日本のトップ選手が世界のプロチームに散っていきます。それが世界のスポーツの今なのです。
 このような選手の流れはすでに"世界のスポーツ界の常識"で、私が改めて言うまでもなかったかもしれません。
 ところで日本は2大会ぶりの優勝が出来るでしょうか。大方のファンの予想も同様と思いますが、なかなか大変と見ています。
 大会のレベルが上がった、というか、大リーグへの選手供給源になった中南米諸国の現役大リーガーと大リーガー予備軍の混成チームの熱意がさらに増しているように思えるからです。
 昨年末、大リーグでは新「労使協定」で外国人選手の受け入れ態勢を整備したそうです。契約した選手にあまりお金を払わないようにした、と言いますから大リーグ球団はビジネス面はしっかりしたものです。

野球の本来の在り方こそ日本の

野球の本来の在り方こそ日本の"優勝するための方策"

写真:長嶋茂雄氏
 それはともかく、日本の"優勝するための方策"ですが、第1回大会でのアメリカ・メディアの日本代表チーム評を思い出します。「日本は野球の本来の在り方を再確認させてくれた。野球はステロイドで筋肉を増やした大男たちの打球の飛ばしあいではないということだ。走者が出たら盗塁をねらい、あるいは、打者たちがバントするなりエンドランで走者を進め、そうして積み重ねた得点を投手と連携した堅い守備で守って勝つのが野球だ。日本は見事なチームプレーで優勝を勝ち取った」。
 第1回大会当時の大リーグは、禁止薬物使用による本塁打全盛だったので、余計日本は褒められた面もありそうですが、これで勝ち進んでほしいものです。
 そして打者、投手の二刀流で大谷翔平君が大活躍してくれれば、もう言うことはありません。

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