[インターネット利用と安全/強化月間]ゲーム機やスマホからつながるSNSの注意点

セコムの舟生です。

SNSなどを介して、面識のない人と交流することは危険がともないます。インターネットと安全」をテーマに連載してきた今月の[強化月間シリーズ]。
最終回となる今回は、小学生の間でも身近な存在になりつつある「SNS」を取り上げます。

インターネット端末は、保護者が知らない相手とも"つながれる"道具です。

内閣府が行った2015年度の調査でも小学生がインターネットを介して「コミュニケーション」を行っていることがわかっています。

インターネットを利用したコミュニケーションをきっかけに、性犯罪などに巻き込まれたという報道がたびたびあります。保護者もSNSについて詳しくし把握しておかなければなりません。

今回は、お子さんがSNSをどのように使えばよいのか、犯罪被害をどう回避するのかについて対策をまとめます

<子どもの安全 強化月間「インターネット利用編」バックナンバー>
・「子どもを狙うインターネットトラブルの現状
・「トラブルから子どもを守るペアレンタルコントロールとは
・「インターネットリテラシーの伸ばし方


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▼ SNSにおける子どもの犯罪被害
インターネットに接続することで、いつでもどこでも情報発信ができるSNS。
文章や写真を投稿したり、複数の友達と同時に交流したりすることができます。

友達との情報交換や交流は、子どもにとって楽しいものでしょう。
ただしSNSでは、面識のない相手とも交流することが可能です。
SNSには楽しさと危険が隣り合わせに存在していると言っても過言ではありません。

警察庁の発表によると、2015年にSNSをはじめとするコミュニティサイトで犯罪被害にあった13歳以下の児童は226人。前年より40人近く増えています

被害の実例を見てみると、SNSで知り合った相手に呼び出されて性的暴行を加えられたり、だまされて裸の写真を送ってしまったりといったものが多数。
写真をばらまくと脅され、呼び出されたり、連れ去られたりする事犯も発生しています。

悪意のある者にとって、子どもをだますのは簡単です。
SNSは、ネットに精通した悪意のある者とインターネット利用の経験が不十分な子どもが共存する場とも言えます。


▼ フィルタリングを利用していますか?
SNSでの被害を防ぐなら、まずはサイトの利用を制限する「フィルタリング」によって、SNSの利用そのものをできないようにするという方法が考えられます。フィルタリングは、スマホや携帯電話だけではなく、携帯ゲーム機でも設定できます。
携帯ゲーム機から、掲示板やゲームの交流サイトにアクセスして被害にあった例もあるので、「子どものおもちゃだから」と放置せず、管理しましょう。

お子さんが高学年になるにつれて、人気の無料通話アプリを使うために、フィルタリングを外すようお子さんからせがまれるケースがあるようです。
「不便」「みんなから仲間はずれになる」などという言葉を聞くと、親としては心が痛みますが、お子さんから言われるままにフィルタリングを解除してしまうのは早計ではないでしょうか。

お子さんの性格や生活態度、インターネットリテラシーの習得度から冷静に判断する必要があります。「自主的に宿題をやらない」「ゲームをダラダラ続ける」「友達の言葉に流されやすい」といった傾向のあるお子さんは、SNSで犯罪に巻き込まれる可能性があるかもしれません。

フィルタリングそのものを解除するのではなく、アプリごとに使用の可否を設定する機能を使ったほうが安心です。
また、フィルタリングだけではなく、利用するアプリやサイトの設定も必ず確認しておきましょう。
プロフィールなどの個人情報や投稿を公開する範囲を細かく設定できるはずです。全部オープンな状態で利用するのは避けたほうがいいでしょう。

これらの設定を行うパスワードは保護者の心に留め、お子さんに絶対教えないこと。
「親の許可なく勝手に好きなことをできない」状態をつくることが重要です。


▼ SNSでは機能制限していても個人情報が拡散する恐れがある
フィルタリング機能やSNSの機能制限を適切に利用していても、SNSではお子さんが発信した情報が拡散することがあります。知り合いにしか公開しない設定にしていても、その知り合いがお子さんの投稿内容をシェアすれば、あっという間に広がる可能性があります。

SNSではたとえ友達同士のコミュニティであっても、「ばらまかれては困る情報を投稿しない」ことも知っておくべき知識。
以下の情報は、個人を特定されたり悪用されたりする恐れがありますので、絶対に投稿しないようにお子さんに教えましょう。

<要注意!SNSにアップするのを避けたい写真>
・顔がはっきり写っている写真
・水着姿や裸など悪用される可能性の高い写真
・撮った場所が特定できる写真(店や住所表示などが写り込んでいる)
・名前や住所などが一部でもわかる投稿
・小学校、塾、スポーツチームなど所属先が判別できる投稿

SNSにお子さんの写真をアップする親御さんもいますが、リスクがないか十分に検討してから投稿したほうが安全です


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お子さんがSNSに興味を持ちはじめたら、どうして利用したいのか、どのように使うのかを、細かく聞いてみてください。

日頃からいろいろな場面でコミュニケーションを取り、お子さんが考えていること、関心を持っていることを把握しておけば、保護者が知らないままSNSで犯罪被害に巻き込まれるような事態は避けられるはずです。


<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?
通学路の重要性と子どもの行動範囲について

「交通事故防止編」
小学生の交通事故を防ぐ
自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故
交差点の巻き込み事故を避ける
自転車事故の共通点とは

「留守番編」
・「はじめての留守番
・「保護者の留守を狙った犯罪
・「留守番中の火災を防ぐには
・「鍵の持たせ方

「性犯罪防止編」
・「わいせつ目的の犯罪の現状
・「子どもに性犯罪の危険を教えるには?
・「男の子を狙った性犯罪
・「狙われないための安全対策





2016年8月25日(木)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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