[インターネット利用と安全/強化月間]子どもを狙うインターネットトラブルの現状

セコムの舟生です。

インターネットを利用する子どもたちがどのようなトラブルに巻き込まれているのか、現状を把握し、対策しましょう。8月の[強化月間シリーズ]は「子どものインターネット利用と安全」について掘り下げます。

子どもたちにとって、インターネットは身近な存在です。
パソコンやタブレットを使った授業をする小学校も増えてきました。
家庭でも、スマートフォンや携帯電話、携帯ゲーム機が手の届くところにあると思います。

便利で楽しいインターネットがお子さんのまわりに広がり、利用されることは自然なことです。
これからますます、お子さんのインターネット利用は増えていくことでしょう。

ただ一方で、インターネット利用には危険がともないます
便利さ、楽しさと危険が隣り合わせで存在することを忘れないでください

今回は、強化月間シリーズ「子どものインターネット利用と安全」の初回として、子どもが巻き込まれやすいインターネットトラブルについて取り上げます。
どのようなトラブルに、なぜ巻き込まれたのかを把握し対策を立てましょう。



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▼ 子どもはインターネットで何をしている?
お子さんがインターネットを使ってどんなことをしているかご存じでしょうか?

内閣府が発表した「平成27年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生が最も多く利用しているのは「ゲーム」(75.1%)です。
次いで多いのは、「動画視聴」(56.8%)「情報検索」(42.5%)

SNSや無料通話アプリなどで行われている「コミュニケーション」も、約3割の小学生が利用しているという結果になりました。

実態調査の結果をお子さんの利用状況と照らしあわせてみてください。
保護者が利用状況を把握して、適切に使う分には問題ありませんが、保護者の目が届かないときに誤った使い方をして、トラブルに巻き込まれたり、犯罪の被害者になってしまったりする事態が起きています


▼ 子どものインターネットトラブルの実態
総務省が発表している「インターネットトラブル事例集(平成27年度版)」や国民生活センターに寄せられた相談を参考に、どのようなトラブルに巻き込まれているかを見てみましょう。


インターネットトラブル ケース1:「高額請求」
・6歳の女児が親の知らない間にタブレットでオンラインゲームをしていた。親とも一緒に遊ぶことがあり、ゲームには親の名前とクレジットカードも登録していた。後日14万円もの決済確認メールが届き、女児がゲームでアイテムを購入していた。

・7歳の女児が親からスマホを借りてオンラインゲームをしていた。アイテムは「100円程度なら」と親がパスワードを入力して購入していた。ところが8万円もの請求が届いた。一度パスワードを入れると連続してアイテムを購入できたようだ。

オンラインゲームでは、ゲームを続ける途中で課金されたり、有料アイテムの購入を求められたりするのが一般的。お子さんにインターネット端末を渡して自由に遊ばせれば、いつこのような事態に陥ってもおかしくありません。
クレジットカードや暗証番号、パスワードなどはお子さんにはわからないようにしておくのが基本
また遊んでいるゲームの仕組みや、クレジットカード決済の意味についても、よく教えておく必要があります。


インターネットトラブル ケース2:「ウイルス感染」
・小5の男児がオンラインゲームの裏技や攻略法を無料でダウンロードできるサイトにパソコンからアクセス。後日ウイルスに感染したことが判明。オンラインゲームのIDとパスワードが盗まれたうえ、オンラインゲーム会社から多額の請求が届いた。

パソコンのセキュリティ対策が不十分なまま、安全性を確認できないサイトにアクセスすれば、誰にでも同じトラブルが起こる可能性があります。
ウイルス対策ソフトやソフトウェアを常に最新に保つとともに、勝手にダウンロードしたり、個人情報を入力したりすることの無いようにしっかり管理してください。

インターネットトラブル ケース3:「個人的な情報の流出」
・SNSの日記に熱心に書き込みをしていた女子児童は、親友と撮った写真をSNSに掲載。名前や学校名も掲載してしまった。数日後、女子児童の写真が画像掲載サイトに掲載されており、自宅の電話番号まで書き込まれていた。自宅に嫌がらせの電話がかかってきたり、不審な人物を見かけたりするようになった。

・SNSで友達からバトンを受け取り、「友達しか見ないだろう」と気軽な気持ちで回答し、次の友達に回した。質問にあった学校名やメールアドレスにも答えてしまい、個人情報が漏えい。迷惑メールが頻繁に届くようになった。

「友達しか見ていない」という思い込みからトラブルになるケースは後を絶ちません。
顔・メールアドレス・学校・住所などがわかる情報をネット上に公開しないなど、インターネット利用の基本的な注意点をしっかりと教えましょう
またお子さんがどのようなSNSやサービスに登録しているか、利用状況を把握することも重要です。

インターネットトラブル ケース4:「児童ポルノ・強制わいせつ被害」
・ゲームサイトを利用していた女子児童は、サイトのミニメールを利用して知らない男と仲良くなり、実際に会った。その後、メールで執拗に脅迫され、再び会うことに。その際、重大な性犯罪被害にあってしまった。

・携帯ゲーム機のゲーム内で女性になりすました男と知り合った女子児童は、裸の画像を交換するよう要求され、断りきれずに自分の裸を撮影し、画像を送信してしまった。

無料通話アプリを通じた性犯罪被害が増えています。
ゲームサイトのように子どもが多く集まるSNSを悪用されるケースも目立ちますので、利用させるのであれば、安易なコミュニケーションがいかに危険かを理解させる必要があります。相手の要求に従って写真を送ったり直接会ったりすれば、このような被害に直結します。小学生なら、知らない相手との交流はなるべく避けるべきでしょう。保護者がしっかり利用設定を行ってください。

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インターネットを利用する際は、「正しくコントロールして、適度に使用する」ことが大切です。
楽しいからといって、ダラダラと時間を費やすのは良くありません。

「1時間まで」などのルールづくりや、切りのいいタイミングで止めさせる見極めをぜひ行ってください。


<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?
通学路の重要性と子どもの行動範囲について

「交通事故防止編」
小学生の交通事故を防ぐ
自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故
交差点の巻き込み事故を避ける
自転車事故の共通点とは

「留守番編」
・「はじめての留守番
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・「留守番中の火災を防ぐには
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「性犯罪防止編」
・「わいせつ目的の犯罪の現状
・「子どもに性犯罪の危険を教えるには?
・「男の子を狙った性犯罪
・「狙われないための安全対策





2016年8月 4日(木)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
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