[通学路の安全/強化月間]通学路の重要性と子どもの行動範囲

セコムの舟生です。

通学路の安全」をテーマにお届けしてきた[強化月間シリーズ]は今回が最終回。
これまでさまざまな視点でまとめてきましたが、通学路の安全対策の基本となるのは、決められた安全な通学路を通って登下校することです。

「ちょっと寄り道しようかな」「近道から行こうかな」といった気のゆるみから通学路を外れ、危険に身をさらしてしまうことがあります。

今回は、「なぜ通学路を通らなくてはならないか」をあらためて考えてみたいと思います。

進級をきっかけにお子さんの行動範囲が広がっていることも考えられるので、行動範囲についても見直し、防犯・安全対策を検討しましょう。

<子どもの安全 強化月間「通学路の安全編」バックナンバー>
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?


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▼ なぜ通学路は安全なのか?
通学路とは、各学校が通学の安全を確保するために指定しているルートのこと。
通学路の決め方は学校によっても異なりますが、教職員が実地調査をして周辺環境や交通量、危険箇所などを確認し、地域や警察と協議して決めるケースが多いです。

もちろん「通学路を決めて終わり」ではなく、年に数回は学校やPTAによって安全点検が行われます。周辺環境に変化があったときや、保護者から危険性の指摘があったときなどは、通学路の見直しをすることもあります。警察が通学路点検を実施することもあるようです。

つまり通学路は、学校だけではなく、地域からも警察からも認められた「危険が少ないルート」
言い換えれば、通学路以外の道は「子どもにとって安全かどうか」が、専門家の視点でチェックされていないということです。
あるいは、「子どもにとって危険」と判断され通学路から除外されている可能性もあります。

また、通学路以外の道を通っているときに万が一のことが起きたら、居場所を把握できず、対応が遅れてしまうことも考えられますね。一方、通学路は警察も日ごろから重点的にパトロールしていますし、防犯カメラの設置も進んでいるので、迅速な対応が可能です。


▼ 子どもと通学路をチェックしてみましょう
安全対策に100%、絶対な対策はありません
より安全なルートとして選ばれた通学路であっても、実際には事故も犯罪も発生しています。
時間帯で状況が変わる場合もありますし、季節によって環境が変化する場合もあります。
事故や犯罪のリスクが高まることも考えられるのです。

たとえば、住宅の庭木や公園の植栽が伸びて見通しが悪くなったり、カーブミラーが隠れてしまったりすることがあります。
また、新しい商業施設ができて人や車の流れが変わったり、建設工事がはじまって大型車両が出入りしたりすることもありますよね。通学路の状況は、変化するものなのです。
通学の変化に気づくためにも、定期的に確認すること大切

ぜひお子さんと一緒に通学路を歩いて、「危ないと思う場所」を親子で探してみましょう。
安全に重大な影響を及ぼすと感じることがあったら、学校に改善の提案をすることを検討してください。
危険を意識すると、子どもの行動も変わります。保護者の方が通学路に関心を持ち、お子さんと一緒に「どうしたら安全に通学できるか」を考えてみてください。

またせっかくお子さんと通学路を歩くなら、あえてお子さんの冒険心や好奇心に付きあってみてもいいかもしれませんね。

たとえば子どもが抜け道にしそうな場所や、寄り道しそうな場所。
普段なら「危ないからダメ」と言いたくなるところですが、あえてお子さんと一緒に行動し、「ここは人があまり通らないから危ないね」「信号がなくて車が多いから危ないね」などと危険な理由、通行を禁止した理由を具体的に教えると子どもにも"理由"が理解できるはずです。
また子ども自身に「ここはどうして通ってはいけないと思う?」と聞きながら、考えさせるのも効果的だと思います。


▼ 通学路以外も「決められた道」を歩こう
決められたルートを歩くというのは、通学路に限ったことではありません。
お子さんがよく遊びに行く場所、お友達の家などへのルートも同じ。
「この道を通る」と決めておくことは、防犯面や交通安全の面から考えても、非常に大切です。

子どもの行動範囲や通り道を把握していないと、遊びに行った後の居場所がわからなくなってしまいますし、探していっても行き違いになることも考えられます。

進級後は、交友関係も行動範囲も広がりますので、お子さんと一緒に行動範囲を歩き、どのような道を通っているか、そのルートは安全かどうか確認してみてください

多少遠回りでも安全なルートを決めて、「必ずこの道を通ろうね」と約束しましょう。
子どもが犯罪に巻き込まれやすい駐車場や見通しの悪い公園などを通り抜けたりしないよう、話し合ってルール化してください。


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子どもの安全を守るために、「わが家のルール」を決めておくことは大切です。
通学路や行動範囲のルートについても、ルールに加えておけるといいですね。

ただ、子どもは押し付けられたルールを嫌いますので、親が一方的に決めないことも大事。
「なぜダメなのか」をお子さんに理解できるように伝え、意見を取り入れながら成長に合わせたルールをつくっていきましょう。



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2016年4月28日(木)

カテゴリー: 通学・通塾

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
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