【夏の安全特集[6]】ゲリラ豪雨、雷雨、竜巻、台風...突然の自然災害から子どもを守る

セコムの舟生です。

夏ならではの危険をピックアップして対策をご紹介している【夏の安全特集】
これまでに「水難事故」、「食中毒と熱中症」、「プールでの事故」、「集中豪雨」、「火災予防」をテーマに取り上げてきました。


今回の【夏の安全特集】のテーマは「自然災害」。
今年に入ってたびたび見舞われている突然の大雨竜巻といった自然災害を取り上げたいと思います。

夏に発生しやすい、いわゆるゲリラ豪雨のような突然の気象の変化は、まだいろいろと不明な点が多く、その猛烈さゆえにときとして被害が甚大なものになることもあります。先週も、近畿地方を中心に100ミリ前後の猛烈な雨が観測されました。いつ襲われるかわからないからこそ、普段から対策を立てておく必要があるのではないでしょうか。

ぜひお子さんと一緒にご一読ください。

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▼ 急襲するゲリラ豪雨やゲリラ雷雨、その原因は?
さっきまで太陽がさんさんと輝いていたのに、突然一変してものすごい雨!気象庁の統計によれば、短時間強雨の発生回数は、年々増加傾向が見られるそうです。

夏の集中豪雨の原因は、積乱雲。地表の空気が暖かく湿っている状態で、上層に冷たく乾いた空気が流れ込むと、大気の状態が不安定に。すると上下の空気が交じり合って積乱雲が発生しやすくなり、局地的な激しい雨を降らせます。

また、台風や前線の影響で大気が不安定な状態になることもあり、ときには雷や突風を伴う非常に激しい雨になることも。ヒートアイランド現象による都市部の気温の上昇が、ゲリラ豪雨が増えている原因として考えられますが、因果関係は明確ではないのだそうです。


▼ 安全な場所に一刻も早く避難!
予測をはるかに超える雨が短時間に集中して降ると、雨水が土壌にしみこまずに地表面を流れ、短時間で直接河川や下水道に流入します。現在の社会基盤での処理能力を超え、道路冠水や洪水を引き起こしたり、地域によっては、がけ崩れや地すべりを起こしたりする危険もあります。

いつ、どこで、子どもやご家族がゲリラ豪雨や雷雨に遭わないとも限りません。屋外にいるときには、落雷や突風で命を脅かされることも考えられます。

突然天候が変わったときには、川や土砂災害のおそれがある場所から離れる、高台に移動するといった行動を躊躇せずに取れるよう、お子さんにもよく言い聞かせてください。

雷を伴うときには、しっかりした建物のなかに避難するか、車のなかで待機するようにし、木の下での雨宿りは絶対に避けましょう。落雷の危険があります。


▼ 9月は竜巻が最も発生しやすいとき
今年5月に茨城県で竜巻によって大きな被害が出たのは記憶に新しいところです。竜巻は、1年のうちで9月に最も発生しやすいため、これから新学期がはじまることも念頭において、子どもにもしっかりとした予備知識を持たせたいものです。

竜巻は進路予測や発生予知が難しい気象現象。
気象庁によれば、以下のような特徴が観測されているそうです。

◇ 「雲の底から地上に伸びる漏斗状の雲を見た」
◇ 「飛散物が筒状に舞い上がるのを見た」
◇ 「ゴーという音がしたのでいつもと違うと感じた」
◇ 「気圧の変化で耳に異常を感じた」

こんなときには、竜巻の危険が迫っているかもしれません。

屋外にいるときは、頑丈な建物の物陰に隠れて身を小さくします。樹木や電信柱、塀など倒壊のおそれがある場所からは離れましょう。

屋内にいるときも、ガラスが割れるおそれのある窓のそばから離れたほうが安全。家のなかまで被害が及ぶことがあるので、丈夫な机やテーブルの下に隠れるとよいと思います。お子さんがいるときほど、安全のための行動を徹底しましょう。


▼ 台風のための備えをしておこう
夏から秋にかけて発生しやすいものに、台風もあげられます。
いざというときに備えて、被害を減らすためにどうすればよいか、台風が接近したら何をするかなど、対策を考えておくと安心です。お子さんと一緒にできることもあるので、ぜひ手伝ってもらってくださいね。手伝いのなかから、災害への危機感覚を学習し、備えることの必要性を学んでいってくれると思います。

<台風の被害を減らすための事前対策>
 ・家を水から守る
 浸水や排水溝の逆流などに備えて、排水溝、側溝や雨どいの掃除をして、家周りの水はけをよくしておきましょう。
・家の周りを点検する
台風が近づいてきてからの家周りの確認は危険を伴います。普段から、風で飛ばされたり倒れたりする可能性がある物干し竿や物干し台、自転車、植木鉢、ゴミ箱などを確認して、いつでも室内にしまったり、きちんと固定したりできるようにしておきましょう。
・屋根や塀を点検する
暴風によって壁や塀、屋根などが飛ばされる被害も考えられます。普段から点検や補強をしておきましょう。
・非常時用の備蓄品や持ち出し品をチェックする
非常用の持ち出しバッグは、震災のほかにもさまざまな災害時になくてはならないものです。もう一度、非常時の備蓄品と持ち出しバッグの確認をしておきましょう。


<台風が近づいたら>
 ・最新の気象状況を確認する
 テレビやインターネット、ラジオなどで最新の気象状況を定期的にチェックしましょう。進路予想や注意報などを確認して、適切な行動を心がけましょう。
・家族と連絡を取り、全員が早めに帰宅する
台風が接近している間は、大雨や強風などの状況が刻一刻と変わります。なるべく早く帰宅して、家のなかで過ごしましょう。
・窓や雨戸を確認する
猛烈な暴風雨に備え、窓や雨戸は家中しっかり閉ざします。雨戸がない場合、風で窓ガラスが割れることもあるので、カーテンを閉めておきましょう。ガラスをテープで補強するとさらに安心です。


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突然の大雨や落雷などによる被害から身を守るためには、現在の気象状況を把握することが非常に大事です。

気象庁では、リアルタイムで降水や雷、竜巻発生確度を把握できる「レーダー・ナウキャスト」を公開しています。

また、国土交通省のサイトでは、全国レーダ雨量を基にした洪水予報・水位周知河川情報が確認できます。





2012年8月20日(月)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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