【夏の安全特集[4]】突然の集中豪雨!そのときどうする?

セコムの舟生です。

夏特有の危険から身を守るためのポイントをご紹介している【夏の安全特集】
これまでに「水難事故」や「食中毒と熱中症」、「プールでの事故」について注意点をご紹介してきました。

第4回となる今回の【夏の安全特集】では集中豪雨について取り上げます。

南から梅雨明けの声が聞こえていますが、梅雨明けの時期は、梅雨前線と気圧の関係により限られた区域で集中豪雨が発生しやすくなります。「ゲリラ豪雨」という言葉も定着しました。

突発的な集中豪雨は予測が困難で、土砂災害や洪水などが起きやすいのが特徴です。事故に巻き込まれないよう、注意すべきことを確認しておきましょう。

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▼ 何が起きるかわからない集中豪雨
短時間で強い雨が降ると、雨水が土壌にしみこまずに地表面を流れ、短時間で直接河川や下水道に流入します。近年は環境の変化からか、河川や下水道施設の処理能力を超える大雨の発生頻度が高まっていて、思いもよらない被害が報告されることが増えています。

東京消防庁によれば、現在の整備された社会基盤では、大雨が降り出してからわずか数分で河川の水位が上昇しはじめるそうです。道路冠水や洪水を引き起こしたり、地域によっては、がけ崩れや地すべりを起こしたりする危険もあります。排水が逆流して室内に泥水が流れ込むこともあります。

集中豪雨が引き起こす状況は、短時間にめまぐるしく変化するということです。対応すべき状況も刻一刻と変化していくので、登下校時や子ども同士で遊んでいるときなど、急な大雨には十分注意するよう、言い聞かせてください。川や土砂災害のおそれがある場所から離れる、高台に移動するなど、子ども自身が危機回避の知識を持っておくことも大切です。


▼ 大雨の被害はハザードマップで予測しておく
各自治体などがつくるハザードマップをご覧になったことがありますか。自然災害が発生したときに被害を受ける可能性がある地域を地図で示したもので、住んでいる場所の危険箇所を把握することができます。

お住まいの地域に河川があるなら、過去の氾濫履歴を調べておくことも有効です。実際に河川敷や川沿いを歩いてみると、増水したときの水位が示されていることがありますので、地域の川を観察してみてはいかがでしょうか。

日ごろから川をよく観察しておくと、異変にも気付きやすくなります。「雨が降るとこの川はどうなるのか」「どれくらいの雨が降るとこの地域では危険なのか」という感覚を身につけておくのがポイントです。

国土交通省のハザードマップポータルサイトを見ると、洪水ハザードマップや土砂災害ハザードマップのほか、いろいろなハザードマップを見ることができます。洪水ハザードマップを見ると、浸水予想の色分けで地形的に低い場所がわかります。いざというときどこに避難すべきか、また避難経路も確認しておいてくださいね。


▼ 大雨ってどれくらい?気象情報をひもとくまめ知識
天気予報では、1時間あたりの雨量によって、雨の降り方や影響などについての表現が変化します。「○○mm以上の非常に強い雨」などという情報に聞き覚えがありませんか。おなじ「強い雨」でも、危険度はさまざま。気象用語や雨量の感覚などを覚えておくと、その後の行動にも役立てられます。気象庁のデータをもとに雨量の目安をご紹介しましょう。

【1時間あたりの雨量の目安】
 ・10~20mm未満
 天気予報では「やや強い雨」といわれます。
ザーザーと降り、地面からの跳ね返りで足元が濡れる程度。地面一面に水たまりができます。長く降り続くときは注意が必要です。

・20~30mm未満
天気予報では「強い雨」といわれます。
土砂降りで、傘をさしていても濡れるくらいの雨で、寝ていても半数くらいの人が雨に気付きます。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模ながけ崩れが起こることもあります。

・30~50mm未満
天気予報では「激しい雨」といわれます。
バケツをひっくり返したような降り方です。道路が川のようになります。山崩れやがけ崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要です。都市では下水管から雨水があふれることもあります。

・50~80mm未満
天気予報では「非常に激しい雨」といわれます。
滝のように降り(ゴーゴーと降り続く)、傘は全く役に立たなくなるくらいの降り方です。都市部では、地下室や地下街に雨水が流れ込んだり、マンホールから水が噴出したりすることも。土石流が起こりやすくなり、多くの災害が発生します。

・80mm以上
天気予報では「猛烈な雨」といわれます。
息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるほどの強さで降ります。雨による大規模な災害が発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要です。

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集中豪雨は、よく整備された都市部でも思いもよらない被害が起きることがあり、一刻も早く安全な場所に避難することが大事です。地域の地形や環境によっても危険な場所は異なりますので、お住まいの地域で起きた過去の被害をお子さんと一緒に調べてみてください。





2012年7月12日(木)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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