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[入学準備特集2015/ Part5]犯罪に巻き込まれない方法を練習しよう

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セコムの舟生です。

もし怖い思いをしたら、周囲に助けを求める、その場を逃げることが大切です。12月も折り返し。
そろそろ年の瀬が見えてきました。

年が明ければ学校用品をそろえたり、学校説明会に参加したりと、入学準備が徐々に本格化してきますね。何かと忙しくなりますが、お子さんの成長を喜びつつ、入学に向けて心の準備も進めていただきたいと思います。

さて、先月から連載している入学準備特集は、今回で5回目。

【入学準備特集アーカイブ】
新1年生のための防犯入門
新1年生にオススメの防犯グッズ
保護者が押さえておきたい3つのポイント
新1年生のための交通安全入門

今回は、「犯罪に巻き込まれないための方法」として、登下校時に不審者に狙われないための対策などを考えて見たいと思います。

 

* * * * * * * * *


▼ 子どもを狙った犯罪が増加している!
今年は、小学生の子どもが被害者となるショッキングな事件が相次ぎました。警察庁の統計によると、犯罪の認知数はここ数年減少傾向にあるものの、全被害件数に占める子どもの割合は上昇傾向にあるようです。

略取誘拐、強制わいせつは、子どもが被害者となる割合が高い犯罪。
なかでも略取誘拐の被害者は8割以上が子どもです。

大きな事件には至らなくても、登下校中に不審な人物に話しかけられた、体をつかまれたといった事案は、各地で連日のように頻発しています。

危険の兆候をあらわす情報を早めに入手して、状況にあわせた防犯対策を講じることが必要です。お住まいの地域で発生した不審者情報は各地域の「防犯メール」などで確認できます。ご自分の地域でどのようなものがあるかを確認し、入学前に登録しておくことをおすすめします。


▼ 入学前に「ひとりにならない」をしっかり教えましょう
子どもに対する犯罪のきっかけとしては声かけによるものが多くなっています。

いきあたりばったりで声をかけるのではなく、声をかけやすい子を物色して、人目につかない場所と瞬間を見定め、すかさず声をかけるというパターンがほとんどです。

「声をかけやすい子」とは、どのような子どもでしょうか。

まっさきにあげられるのは、ひとりで歩いている子。
子どもを狙った犯罪は、ひとりでいるときに発生することが圧倒的に多いです。

「ひとりにならない」ことの重要性は、これから新1年生に覚えておいてほしいことのひとつ
集団登下校をおこなう小学校も多いですが、集合場所に向かうまでのわずかな区間で被害にあった事例もあります。

子どもがひとりにならないための対策を考えるとともに、「たとえ短い時間、短い距離でも、ひとりになってはだめだよ。かならずお友だちと行動しようね」と、お子さんによく話して聞かせてください。


▼ 怪しい人・車に近づかない!いざというときは「大声を出す」「逃げる」
少し古いデータですが、2003年に発生した子どもの略取誘拐事案の概要をまとめたものがあります。子どもが連れ去り・誘拐などにあう状況がよくわかり、非常に参考になりますので、ご紹介しましょう。

略取誘拐事件のうち、既遂(犯行を最後まで実行したもの)となった事件を分析すると、「だまされる・自分からついていく」が約50%。
「いきなり引きずり込まれる」が約43%、「暴行・脅迫による」が約7%でした。

「知らない人」についていかないよう、入学準備特集Part1で、繰り返しおさらいしておいてくださいね。

また、「いきなり引きずり込まれる」が多いことから、車で犯行に及ぶケースが多いことが想像できます。車内からじっと見られていたり、車の中から話しかけられたりしたときは、即座に「危ないかもしれない」と感じるセンサーが必要です。駐車場や、路上駐車中の車の横を通過するときなどは、車から離れて歩く習慣をつけさせましょう。止まっている車からは、大人が両手を開いたくらいの距離をおくようにするといいと思います。

一方、未遂となった事案では、「通行人などの目撃者がいた」と「抵抗して逃げた」が約半数ずつ。
このことからわかるように、万が一危険にさらされたときは、

・誰かに気付いてもらうこと
・とにかくその場を逃げ出すこと

この2点が重要なのがわかります。
ちょっとでもおかしいな、怖いなと感じたときの対策として一番有効なのは、「大声を出す」「走って逃げる」のふたつです。もちろん防犯ブザーも役に立ちますが、とっさに動けないときでも声を出すことはできます。安全・防犯の知識として、折にふれて教えておくといいと思います。


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子どもを狙った犯罪は増加傾向にあります。
ちょっとでも油断があれば、いつ目をつけられてもおかしくありません。

特に、おとなしそうな子や気の弱い子、注意力散漫で隙のある子などは狙われやすい傾向があります。

あまり怖がらせてはいけませんが、保護者がしっかりとした防犯知識を持ち、子どもにも少しずつ「狙われるかもしれない」自覚を持たせることが、安全を守ることにつながるのです。

2014.12.15

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