近所にある危機!子どもへの「声かけ事案」その実態を知る

セコムの舟生です。

声かけの多くは、ひとりでいるときに発生しています。また車のなかからの声かけも多いケースです。子どもたちの日常を脅かす「不審者」の存在。
防犯メールの受信をしている保護者の方なら、「○○地区において、小学生への声かけ事案が発生しました」といった内容のメールを、受け取ったことがあるかもしれません。

子どもの安全を脅かすできごとには過敏に反応しがちですが、「不審者ってどんな人?」「声かけ事案ってどういうもの?」と聞かれたら、具体的に説明するのは難しいのではないでしょうか。

不審者というのは、見るからに怪しい風貌をしていると決まっているわけではなく、外見からは判断できません。また、「子どもに声をかけた=不審者」というわけでもありません。
もしかしたら、子どもたちの安全を見守ってくださっている地域の方だという可能性もありますよね。

今回は、全国各地の警察が発表している「声かけ事案」の実例を集めてみました。

どのような事案が不審者による声かけになるのか、ぜひ親子で話し合い、危険回避に活用してください。

 

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▼ 巧妙かつ強引な「子どもへの声かけ事案」
声かけ事案とは、子どもに対して「道案内してほしい」「送ってあげるから車に乗って」などと言葉巧みに接近してくるものですが、中には手やカバンをつかんだり、体をさわろうとしたり、あとをついてきたりする場合もあり、特に低学年の児童に対して多く発生しています。

子どもの安全NEWS」でも取り上げていますが、巧妙な声かけから発展していく犯罪が非常に多いというのが現実です。

声かけ事案の情報は、各都道府県の警察に寄せられ、不審者情報として防犯メールなどで配信されたり、ホームページで公表されたりしています。


▼ 「声かけ事案」にはいくつかの種類がある
警察庁や全国各地の警察署のホームページから、今年に入ってから報告された事例をピックアップしてみました。

<子どもが欲しがるもの・興味を持つもので誘惑>
・路上で車に乗った男にあめを差し出され、「あめあげるから乗らないかい?」と声をかけられた
・路上で「テレビ局ですけど、インタビューに答えてくれますか?」と声をかけられた
・下校中、車に乗った男に「○○の写真をタダであげるけどいらない?」と声をかけられた
・下校中、「アイスクリームご馳走するから」「住所どこ?」「電話番号教えて」などと話しかけられた
・通行中、「おもちゃをあげるからついてきて」と男に声をかけられた
・帰宅中、「1万円あげるからおいで」と声をかけられた

<助けを求める・脅かす>
・路上で車に乗った男に「○○はどこにあるの?」「よくわからないから乗って」と声をかけられた
・路上でうずくまっている男から「足をくじいた。自転車に乗せてくれ」と声をかけられた
・買い物中、「おなかが痛いからさすって」と声をかけられた
・路上で後ろから近づいてきた男に道を聞かれたが断ったところ、着ていた衣服を掴まれた
・路上で「お母さんが病院に運ばれたから車に乗って」と声をかけられ、肩を掴まれた
・帰宅中、「リュックについているお守りは良くない燃やした方がいい」と声をかけられた

<親切を装う、親しげに近寄る>
・路上で車に乗った男に「寒いから送ってあげるよ」と声をかけられた
・路上で車に乗った男に「おうちどこ?」「乗りなよ」と声をかけられた
・路上で「お父さん向こうにいるから連れてってあげる」と声をかけられた
・下校中、「お母さんに一緒に遊ぶように頼まれた」と声をかけられた
・路上で「一緒に動物園に行こう」と声をかけられた
・下校中、「ねぇ、一緒に帰ろうよ」と声をかけられ、肩を組まれた

<その他、不安や恐怖を覚える行為を伴うもの>
・路上で「学校どこ?」などと声をかけられ、つきまとわれた
・公園内で「どこに住んでいるの?」などと声をかけられ、カメラで撮影された
・下校中、男に「こっち来い、早く来い」と声をかけられ、体を触られた。
・下校中、車に乗った男に「写真撮っていい」などと声をかけられ、スマートフォンで撮影された
・路上で「可愛いね」などと声をかけられ、カメラで撮影された
・下校中、男に「スカートにゴミがついているよ」と声をかけられ、スカートをめくられた


▼ 「声かけ事案」はひとりでいるときに起きやすい
これらはすべて実際に起きたことばかりです。
子どもが即座に警戒心をいだくような、いわゆる「よくある声かけ」もあれば、心構えがなければ対応に迷うような声かけ、許しがたい行為などが含まれている事案もたくさんありましたね。さまざまなパターンがあることを知っておけば、万一のときは危険センサーが働くはずです。

声かけと同時に体を掴んだり、写真を撮ったりと強引な手口、つきまといなども目立ちます。子ども相手ということで、「これぐらいは大丈夫だろう」「力では勝てるだろう」という卑劣な思惑があるようです。

どのようにすれば子どもを不審者による声かけや、声かけがきっかけになる重大犯罪から守ることができるのでしょうか。

声かけ事案は、ひとりでいるときに発生していることが圧倒的に多いということがいえます。また今回、事案を調査していて気付いたことは、車の中から声をかけるパターンが非常に多いということ。

「ひとりにならない」をあらためて徹底するとともに、路上に止まっている車や、後ろから近づいてくる車の気配などにも注意させてください

あわせて、以下のことをおさらいしておきましょう。
<知らない人に声をかけられたら?>
・声をかけられたり、手招きされたりしても、絶対近づかない。ついて行かない
・甘い言葉や心配させるような言葉をかけられても、簡単に信じない
・危険を感じたら、大声で助けを求める。すぐに走って逃げる
・車の中から声をかけられたら、絶対に近づかない。すぐに車から離れる


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札幌市で女児が誘拐・監禁された事件では、警察官を装った男に「万引きしたでしょう」などといいがかりをつけられたのがきっかけでした。このように、子どもを萎縮させるような声かけも近年は横行しており、十分な注意が必要です。

低学年のお子さんの場合、危険に対する認識や判断がまだ難しく、疑うよりも先に驚いて言われるままになってしまうことも考えられます。たとえ短い時間、短い距離であっても、お子さんがひとりになることのないよう、生活環境を見なおしてみましょう。





2014年6月12日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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