子供の安全なインターネット利用のために ~家庭では何ができる?~(1)

セコムの舟生です。

皆さんは、お子さんのインターネット利用はいつから許してもいいと思いますか?最近は、小学校高学年になると、宿題や調べ物にパソコンを利用するお子さんが増えてくるようです。

総務省がまとめた「平成20年度の通信利用動向調査」によると、平成20年末時点で過去1年間にインターネットを利用した人は推計9,091万人に達し、人口普及率も75%を超えました。世代別の利用率をみると6歳~12歳の利用率も68.9%に達しています。ほぼ7割の小学生がインターネットを利用する時代です。子供たちが安全にインターネットを利用するために、家庭ではどのような取り組みが必要なのでしょうか?

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家庭でできる取り組みは、大きく分けて3つあります。

*フィルタリング機能を使用する
*インターネット利用にあたってのルールやマナーを学ぶ
*インターネット利用について"わが家のルール"を決める
 


1)フィルタリングソフトを使用する
「フィルタリング」とは、「フィルタリングソフト」と呼ばれるソフトウェアや、プロバイダなどで行われている「フィルタリングサービス」、OSやブラウザソフトに含まれる「ペアレンタルコントロール」などと呼ばれる機能を利用して、インターネット上にあるサイトの閲覧を制限することです。これらを利用すると、アダルトサイトや暴力的なページなど、子供には見せたくないページへのアクセスを遮断してくれます。子供にインターネットを使用させるときには、フィルタリング機能を使用するほうが安全です。

総務省の「平成20年度の通信利用動向調査」によると、18歳の子供がいる世帯におけるフィルタリングソフト・サービスについて「よく知っている」「聞いたことはある」という答えは、85.4%(対前年比13.9ポイント増)に達しました。

ところが、実際にフィルタリングソフト・サービスを利用している世帯の割合は、パソコンでは約2割にとどまっています。ちなみに、携帯電話においては5割近くの世帯がフィルタリングソフト・サービスを利用しています。

さまざまな情報を簡単に検索できるインターネットの世界。とても便利な反面、その中には子供に好ましくない情報や映像、有害となり得る情報も数多く含まれています。容易に利用できるからこそ、有害サイトなどへのアクセスが大変心配です。

「ゲームの攻略法を探していてアダルトサイトを見てしまった」
「学校の宿題のために検索をしていたら、気持ちの悪い情報を読んでしまった」
「友達がエッチな画像が見られるサイトへのアクセス方法を教えてくれた」
「『18歳未満は閲覧できません』と書いてあったけど、興味本位で見てしまった」
「面白そうな動画を見ようとクリックをしたらアダルトサイトに登録されてしまった」

子供のインターネット利用で、こういったことは決して珍しいことではありません。有害サイトにアクセスするつもりはなくても、検索をしているうちにアクセスしてしまったというケースもあります。こうしたことを防ぐため、お子さんがインターネットを利用するご家庭では、ぜひフィルタリングソフト・サービスを使用したいものです。

以前、「インターネットをめぐる子供のトラブルについて」財団法人インターネット協会の大久保貴世さんからお話を伺いましたね。財団法人インターネット協会では、フィルタリングソフトのしくみについて、わかりやすい説明をホームページで公開しています。

財団法人インターネット協会「フィルタリングソフトのしくみ」のサイトはこちら


2)インターネット利用にあたってのルールやマナーを学ぶ
インターネットの世界では、利用しているのが子供なのか大人なのかを判別することは非常に難しいことです。ですから、たとえ子供であっても、インターネットを利用するのであれば一個人として責任ある行動が必要とされ、危険なことに対しては自ら警戒しなくてはいけません。インターネットの利用については「自己責任」と「自己防衛」が大原則なのです。

警視庁では「ハイテク・キッズ」というサイトで、子供向けに、インターネットを利用するにあたってのルールやマナーを掲載していますので、参考にしてみてください。

警視庁ハイテク・キッズのサイトはこちら


3)"わが家のルール"を決める
残念なことに、フィルタリングソフトなどを使っていれば子供に見せたくない情報を全てブロックできるとは言えません。そこで、インターネット利用にあたってのルールやマナーを学んだ上で、親子で話し合って"わが家のルール"を決めることが大切になってきます。

子供の性格、成長度合い、ご自宅のインターネットを取り巻く環境に合わせたきめの細かいルールづくりができるのは、お子さんのことをよく知っているご家族だけです。この点は、子供の防犯対策と共通する部分ですね! 

例えば、好奇心が抑えられずにどんどん閲覧してしまうようであれば、「インターネットをするときには、お父さん、お母さんと一緒に利用する」「ひとりでは使用しない」といったルールを決めるようにしましょう。

子供がインターネットを使いたがったとき、まずは子供がインターネットで何を調べたいのかを把握すること。そのうえで子供の成長度合いを考え、親子でコミュニケーションをとりながら使用させることが大切です。親子でよく話し合って、ご家庭に合ったルールをつくってみてください。

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「子供の安全なインターネット利用のために ~家庭では何ができる?~」の第2弾では、最近注目されているウイルス対策についてご紹介しようと思います。どうぞお楽しみに。




2010年2月10日(水)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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