[夏休み特集7]夏休み中の犯罪対策に!子どもと防犯シミュレーション

セコムの舟生です。

夏休み中の子どもの安全を考える[夏休み特集]の7回目をお届けします。
今回お話しするテーマは、「防犯シミュレーション」です。

夏休みに入ってから、車での連れ去りや監禁、声かけや連れ回しなど、子どもを狙った不穏なニュースがたびたび報じられていますね。

事件が発生した場所は、道路、公園、プール、海、ショッピングセンターなどさまざま。
夏休みは、子どもが外出する機会が多く、犯行の標的にされやすい期間と言えます。
遊びに行った先でも身辺には十分に注意させてください。

防犯シミュレーションは、万が一、狙われたときの対応を効果的に身につけられる方法です。
夏休みの時間を生かして、ぜひ親子でチャレンジしていただきたいと思います。

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▼ 「声かけ」のパターン別に練習してわが子の弱点を知る
防犯シミュレーションは、起こりうる危険を想定して、体を動かしながら対応の仕方を学ぶ方法です。型通りのやりとりだけでは子どもも飽きてしまうと思いますので、ゲーム性を取り入れ、親子で楽しみながら何度もチャレンジすることをおすすめします。

まずは、「声かけ」のパターンを参考に、子どもに一緒に来るよう誘いかけてください。
きっぱりと「イヤです」「知りません」と拒絶できたら、お子さんの勝ちです。

子どもを誘う手口は、おおまかにわけて4パターン。

(1) 子どもが関心のあるもので誘惑する
「新しいゲームが手に入ったから、一緒に遊ぼう」
「あっちに生まれたばかりの子猫がいるから、見に行かない?」

(2) 子どもに助けを求める
「急に具合が悪くなったから、病院に連れて行ってほしい」
「お財布を落として困っている。お礼をあげるから探すのを手伝って」

(3) 緊急事態を装う
「おうちの人が事故にあった。今すぐ病院に行くから車に乗って」
「怪しい男がつけてきている。危ないから家に送ってあげる」

(4) 大人の世界に誘惑する
「小学生モデルを探している。カワイイから事務所に入らない?」
「近くで○○のドラマを撮影している。エキストラでちょっと出てほしい」

ゲームや子猫では釣られないお子さんも、例えば売り切れが続出しているような話題のおもちゃを「あげる」と言われたら、断りきれるでしょうか?
リアリティのある言葉は、お子さんの性格をよく知っている保護者にしか考えつきません。お子さんがつい誘いに乗ってしまいそうな誘い言葉を、いろいろ考えてみてください。

問いかけに対して、ちょっとでも考えるそぶりをするようなら、それがお子さんの弱点。
繰り返し練習すれば、危険を感じ取るセンサーが磨かれていくはずです。


▼ 大人と対峙したときの「安全な距離」は体で覚える
防犯シミュレーションを通じて「体で覚える」ことが大切です。
言葉の受け答えの練習だけではなく、逃げ方の練習もしてみましょう。

知らない人から声をかけられたときは、大人が両手を広げたくらい、相手から離れます
少しでも相手が近づいてくるそぶりを見せたら、その分、体を引く。
常に一定の距離を保ち、いつでも走って逃げ出せるよう警戒しておく必要があります。
しつこく近づいてくるようなら、迷わず防犯ブザーを鳴らしましょう

ときおり「戦うから大丈夫!」と勇ましいお子さんもいるのですが、本気の大人に対して、子どもが力で対抗することはまずできません。ひょいと抱え上げられてしまえば、逃げ出すこともかなわない場合があります。そうしたことを実際に体で知ることも大事です。逃げる、捕まえる練習も、ぜひやってみてください。
 
ただし子どもを怖がらせては逆効果ですから、ときには「つかまえたぞ~!」とお子さんをくすぐったり、コミカルな動きをしたりして、笑いやスキンシップを交えると、お子さんも「またやろう!」と言ってくれるはずです。


▼ どの行動がいちばん安全かを考える
不審者に狙われたとき最も重要なのは、状況判断です。
昨今は強引な手口も目立ちますので、型通りの受け答えをしているだけでは、危険にさらされてしまうかもしれません。防犯シミュレーションの中で、どんなタイミングでどう行動すればいいのかも、お子さんに考えさせるようにしましょう。

【危険を感じたときの行動】
○ 大声をあげる
○ 防犯ブザーを鳴らす
○ すぐに走って逃げる
○ お店や交番、「子ども110番の家」に駆け込む

体をつかまれたり、無理やり車に連れ込まれそうになったりしたら、とにかく逃げなくてはいけません。またちょっとでも変だな、と思ったときも同様です。この機会に、防犯ブザーを鳴らす練習もしてみてくださいね。

やさしいお子さんですと、「相手に悪いのではないか」と考えすぎて、行動に移せないことがあります。いざというときには、決して迷わない勇気が必要です。
防犯シミュレーションで、「助かるための行動」に慣れておきましょう


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最近は、小学校でも防犯教育が盛んにおこなわれていますので、「知らない人についていかない」「誘われても車に乗らない」など、基本的な防犯知識は覚えているお子さんも多いと思います。
しかし、危険に直面して恐怖にとらわれると、声も出ず、体も動かない、ということは大人でもあることです。

危険を察知する能力や、いざというときの決断力や行動力は、頭で考えるだけでは身につきません。体感型のトレーニングである「防犯シミュレーション」で、子どもの安全力を高めましょう。





2014年8月14日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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