[シリーズ日常に潜む危険]乳幼児に頻発!灯油を誤飲した時の対応は?

セコムの舟生です。

立春を過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日も多く、朝晩は暖房器具を利用しているご家庭も多いのではないでしょうか。

今回は、石油ストーブや石油ファンヒーターなど、灯油を使用する暖房器具を使っている保護者の方に、ぜひ知っておいていただきたい話です。

冬になると、乳幼児が灯油を誤飲する事故がたびたび起きています。

灯油は注意して取り扱っていると思いますが、小さな子どもの行動は時に大人の想像を超えることがありますので、もしもの時の知識を得ておくことも大切です。

万が一、ちょっとでも灯油を飲んでしまったら?
現場を見ていないけれど、もしかしたらなめてしまったかも?

このような事態にそなえ、誤飲の時の正しい対処法を知っておきましょう。

 

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▼ こんなに起きている!灯油の誤飲事故
ほんのわずかでも、誤飲すれば入院が必要になるほど重大な中毒事故の危険がある灯油。

消費者庁によれば、誤飲事故のほとんどが5歳以下の子どもで、平成22年12月から平成25年11月までの間に6件の事故事例が報告されているとのこと。また、中毒事故の相談を受け付けている日本中毒センターには、年間250件前後は灯油誤飲事故の相談が寄せられているそうです。

家庭内で子どもが誤飲する可能性があるものは、おもちゃやたばこ、化粧品や芳香剤、洗剤などさまざまですが、灯油を含む石油製品は、とくに重篤な中毒症状が現れることがあります。

灯油と同様にマニキュアの除光液やキャンドルオイル、シンナーなども毒性が高い石油製品です。灯油を使う季節以外も、気を付けておかなくてはなりませんね。


▼ 灯油誤飲事故はこんな時に起きる!
灯油のように、子どもにとって危ないものは「子どもの手が届かないところにあるから大丈夫」と思っている親御さんが多いと思います。しかし、それがかえって油断になり、事故を招くことがありますので、注意してください。

冬も後半になり、「ストーブに給油する」という行動が当たり前になった今は、特に気のゆるみが現れやすい時期です。実際、灯油の誤飲事故は、冬だけではなく季節の変わり目の春にも多いそうです。

うっかり給油タンクのフタを閉め忘れて床に置きっぱなしにしたり、灯油ポンプを子どもの手の届くところに立てかけたまま別の用事をしてしまったり...。このようなことは、決して他人ごとではありませんよね。

小さなお子さんは目線が低いので、大人が見落としているような小さなものも見つけます。
「あっ」と思った時には、口に運んだあとだったということも珍しくないものです。

さらに、灯油の放置は、たとえ短時間、あるいは少量であっても、それが気化することによって、何らかの拍子で着火して火災を引き起こすこともあるので、大変危険です。

灯油を扱う際は、子どもが届かない場所で行うのはもちろんですが、後始末も重要。灯油が触れるフタやポンプに至るまで、きちんと指さし確認をしてください。こぼれたり、飛び散ったりしていると、そこに触れたお子さんの手が口に入る可能性や、気化による引火の危険性もありますから、周辺の床や壁もしっかり見るようにしましょう


▼ 灯油を口にした時は絶対に吐かせない!
灯油を誤飲すると、直後から咳き込むなどの症状が出ます。

「すぐに吐かせなければ!」と思ってしまいがちですが、灯油の場合は絶対に吐かせてはいけません

さらさらした液体状の石油製品は、吐かせる際に気管に入りやすいので、化学性の肺炎を起こす可能性があるそうです。

手や口から灯油のにおいがするけれど、子どもが誤飲したかどうかわからないということもあると思います。そのような時は、口をすすぐか口の中をガーゼでふき取り、手は石けんでよく洗わせます。咳き込んだり、顔色が悪くなったりした時は、直ちに医療機関を受診しましょう。


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家族が安心して暮らす場所である家の中にも、小さなお子さんにとっては重大事故につながる危険が潜んでいることがあります。何が危険なのか、どのような時に事故になりやすいのか、知っているだけでも事故を回避できることもあると思います

これからもブログ内で、「日常に潜む危険」を取り上げていきたいと思います。





2014年2月10日(月)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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