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緊急提唱!ブラインドひも、コップ、ビニール袋...乳幼児の「よくある窒息事故」にご用心

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セコムの舟生です。

窓のブラインドを開け閉めするひもに、乳幼児の首が絡まる事故が数多く報告されているのを受け、東京都では事故防止対策の提言をまとめることになりました。

昨年11月には、大人用ベッドにひとりで寝ていた生後6カ月の赤ちゃんが床に転落した際、首にブラインドのひもが絡まって窒息死。東京都では過去6年間で同様の事故が4件あり、アメリカでも死亡事故が複数発生しているそうです。

小さな赤ちゃんにとっては、思わぬものが大きな事故につながることがあります。
今回は、ブラインド事故を中心に、乳幼児によくある家庭内の事故を考えてみましょう。

 

* * * * * * * * *


▼ ブラインドだけじゃない!首にひもが絡まる事故
ブラインドのひもが首に絡まる事故は、数年前から問題視されていました。有識者による協議会の設置は、とても有意義なことで、事故防止対策の提言が待たれるところです。

しかし、消費者庁に寄せられた報告によれば、乳幼児が身近な「ひも」に脅かされる事故は、ブラインドだけではありません。

ブラインドと同じ窓辺の事故では、カーテンのタッセル(留めひも)の事故があげられます。窓際にループ状にひっかけられていたタッセルに、ひとり歩きをはじめたばかりの1歳の男児の首がひっかかり、窒息するという事故が起きたこともあります。タッセルの端は床から50センチほどのところにあり、ちょうど1歳児のあごがかかる位置でした。

ブラインドのひもも、カーテンのひもも、このような事故が起きることを知っていれば、「ブラインドのひもは巻き上げておく」「タッセルははずしておく」といった対策も立てられます。

しかし、大人の視点で家の中を見ているだけでは、なかなか気づけないため、事故が起きてから「こうしておけば...」と悔やむこともあるのです。過去に起きた事故事例を知っておくことは、子どもを守るために非常に重要なことだと思います。


▼ 家庭内で乳幼児が窒息する事故はこんなにある!
消費者庁が公表している「子どもの事故」の中から、窒息に関する事故をいくつか抜粋します。

・フード付きの服をきた子どもが、出かける際に玄関ドアの取っ手にフードが絡まって窒息
・飲み物を飲む際に、口の広いコップが鼻と口を覆う形で吸着してしまい、外れなくなって息ができなくなった
・ビニール袋のそばで寝かせていたら、いつのまにかビニール袋に顔をうずめてもがいていた
・こたつの中で遊んでいたら、コードが首に絡まって動けなくなった

こうしてみると、子どもにとってはなんでも危険になりうることがわかりますね。

このほか、食べ物や小さなおもちゃを飲み込んでしまい、窒息する事故というのも頻繁に起きています。食品以外で窒息事故が起きたものとしては、スーパーボールやゴム風船、ぬいぐるみの部品、ペットボトルのラベルなどがあります。ゴム製で弾力のあるものやビニール製品などを飲み込むと、食道や気道を詰まらせてしまうことがよくあるようです。

思いがけないものが、誤飲・窒息の原因になることがありますから、赤ちゃんの周辺環境にはつねに目を配っておく必要があると思います。


▼ 乳幼児の保護者の必須知識!「心肺蘇生法」を覚えておこう!
あらゆるものが窒息の危険につながる乳幼児。万が一のことが起きたときには、一刻も早い手当てをおこなうことが大事です。人間の脳細胞は、数分間酸素が届かなくなると、機能が回復しないといわれています。意識がない場合はすぐに119番通報するのはもちろんですが、救急車が来るまでのわずかな時間が、生死を分かつことさえありますから、「心配蘇生法」は覚えておきたいものです。

【乳幼児の心配蘇生法(呼吸がなく意識がない場合)】
(1)準備
まず気道確保して、人工呼吸を2回する
<気道確保の方法>
仰向けにして、頭を後ろにそらし、あごの先を上に持ち上げるようにする
<人工呼吸の方法>
乳児...口と鼻を一緒に覆い、強くなりすぎないように息を吹き込む
幼児...子どもの鼻をつまみ、口と口をつけて息を吹き込む

(2)胸骨圧迫する
<胸骨圧迫の方法>
乳児...左右の乳頭を結んだ線の中央よりやや下を、指2本で、同じ強さとスピードで圧迫する
幼児...胸骨の下半分を胸の厚さが1/3くらい沈む強さで、1分間に100回より少し多目のスピードで圧迫する

(3)人工呼吸
気道確保して、人工呼吸を2回する。

(4)繰り返す
胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を、救急隊が到着するまで繰り返す。


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自治体や消防署などでは心肺蘇生やAEDの取り扱いなど、応急処置の講習が定期的におこなわれています。文字による知識も大切ですが、実技を交えておくとより安心ですね。

家の中でよく起きている事故がどんなものかを把握して、もう一度お子さんの回りをチェックしてみてください。

 

2013.10.30

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