【ケータイ・インターネット防犯特集】 まとめ ~インターネット時代の子育ての注意点~

セコムの舟生です。

携帯電話や携帯ゲーム機でのインターネット利用の注意点を取り上げてきた【ケータイ・インターネット防犯特集】。4回目を迎える今回は、最終回として"まとめ"をお送りします。

子どもとインターネットの接点がどんどん増えていく中で、やみくもに「ケータイが悪い」「ネットが怖い」と拒否するだけでは、子どもを守ることは困難です。今回の【ケータイ・インターネット防犯特集】の総括を再度確認して、インターネット時代に子育てをする保護者がどのような意識で子どもと関わっていくべきかを考えてみましょう。

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▼ 子どもにケータイを正しく使わせるための3つのポイント
第1回では携帯電話を持たせるかどうかの判断基準を、2回目では子どもが遊び場にしているケータイサイトの危険性についてお話しました。

ここでもう一度、子どもの携帯電話所有に関しての保護者の心構えをまとめてみましょう。

[1] ケータイを「持たせない」という選択も視野に入れる
購入する前には、「なぜ必要なのか」「どんな使い方をするのか」という問いかけに子どもが明確な答えを持っていなくてはなりません。それが曖昧だったり、納得できない理由だったりしたときは、「持たせない」という選択肢も視野に入れていただきたいと思います。

[2] インターネットやメールは「自由に使わせない」ことを前提に
自由にインターネットやメールができる携帯電話は、子どもにとって魅力的であると同時に、自制心や危機感がなければ危険に巻き込まれることもあります。子どもの成長度合いに応じて、段階的に経験を積ませましょう。たとえば、最初は通話機能のみ利用する、フィルタリングサービスを段階的に利用する、メールの相手は家族のみに制限するなどの方法があります。

[3] 子どものケータイ利用状況をつねに監視・注意する
フィルタリングサービスを利用していても、「あとは子ども任せ」では問題です。誤った使い方をしていないかどうかを親が監視しなくてはなりません。1人前になるまでは、持ち主は子どもでも、利用をコントロールするのはあくまで親という気持ちで、お子さんと向き合ってみてください。


ここに挙げたことは、以前もご紹介した「子どものためのネット護身術「ペアレンタル・コントロール」を始めよう!」にあたります。注意や指導を繰り返して、子どものインターネット利用能力を向上させることが目的です。

携帯電話でどんなことができるのか、SNSのような遊び場で子どもがなにをしているのかを正しく理解しなくては、ペアレンタル・コントロールはできません。どんな場所に危険が潜んでいるのかを知ったうえで、お子さんの携帯電話との付き合い方を見守ってあげてください


▼ 携帯ゲーム機も高度なインターネット端末です!
3回目は、携帯ゲーム機からのインターネット利用とその問題についてお話しました。ゲームだからと言って単なる"子どものおもちゃ"と侮れません。プレゼントしておしまい、ではなく、保護者もある程度の知識を持っておきたいものです。

Wi-Fi通信機能が搭載されたゲーム機は、簡単にゲームをダウンロードしたり、知らない人とゲームを楽しんだりすることができます。最近の子どもたちにとってはそれが当たり前になりつつありますが、それに親が関知しなければ、子どもに好き放題インターネットを使わせることと同じです。

ときには知らないうちに他人の無線LANを勝手に使ってしまうこともあるかもしれませんし、お子さんの個人情報が他人に知られてしまう可能性も考えられます。使い方については、遊ぶ時間を決めるだけではなく、こうしたことにもルールを作っておく必要があるのではないでしょうか。

ちなみにわが家では「Wi-Fi機能を使うのはお父さんやお母さんがいるときだけ」と子どもに言い聞かせています。やってはいけないことは、小さなお子さんにもきちんと説明してあげてくださいね。


▼ 大切なのは"ルール作り"
「ケータイやインターネットを勉強してください」というと「そういうのは詳しくなくて...」と敬遠なさる親御さんもいらっしゃいます。ですが、決して電子機器の専門家のような知識を身につけてほしいと言っているわけではありません。

最低限、子どもがどんな遊びをしているかを知ること。わからなければ、単刀直入に「教えて」と子どもに聞いてみていいと思います。メディアからの情報だけでは子どもの気持ちを理解できません。

大切なのは、ルールを決めることです。子どもからの意見を聞き、話し合って、携帯電話や携帯ゲーム機の使い方を親子で一緒に考えてみてください。やっていいこと、やってはいけないことを子どもも納得したうえで決め、"わが家のルール"として守らせるようにします。

そこには親子の円滑なコミュニケーションが欠かせませんが、ルールを破ったときには没収するという強い気持ちも必要です。

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2011年2月に発表された内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、子どものために必要な取り組みについて保護者に尋ねたところ、1位は「有害サイトへの規制を強化する」だったそうです。

たしかにフィルタリングを含め情報提供側の規制は必要ですが、それをすれば安心とは言い切れず、次々と新しい事件が起きているのが現状です。

【ケータイ・インターネット防犯特集】を通じて私がいちばんお伝えしたいのは、「だれかがなんとかしてくれる」という考えでは子どもを守るのは難しいということです。受け身の意識から、「親自身がフィルタになって子どもを守るんだ」という前向きな気持ちに切り替えることから、はじめてみてはいかがでしょうか。





2011年6月 2日(木)

カテゴリー: 携帯電話・インターネット

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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