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子どものためのネット護身術「ペアレンタル・コントロール」を始めよう!

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セコムの舟生です。

先日、NPO青少年メディア研究協会の下田博次氏に子どもの携帯電話・インターネット利用問題について、最新事情を伺い、記事をアップしました。たくさんの方々にアクセスいただきまして、どうもありがとうございます。多くの親御さんが、携帯電話やインターネットに不安を抱き、子どもを守るために何ができるかを模索していらっしゃることを、改めて実感しました。

その中で、「ペアレンタル・コントロール」という言葉がキーワードになっていましたが、この言葉を初めて耳にした方も多いのではないかと思います。

そこで今回は、欧米では子を持つ親の常識となりつつある「ペアレンタル・コントロール」についてまとめました。具体的な方法について触れてみたいと思います。

* * * * * *

▼ 「ペアレンタル・コントロール」って、なに? 「ペアレンタル・コントロール」とは、子どものインターネット利用を親が管理・監督することです。パソコンに限らず、携帯電話やゲーム機など、インターネットにアクセスできる端末を、好き勝手に使わせない。親がコントロールしながら、子どもが良いことと悪いことを判断する力を身につけられるよう、サポートします。

ペアレンタル・コントロールは、【注意】 【見守り】 【指導】 の繰り返しによって成り立ちます。一度注意したら終わり、というものではありません。

具体的には、
【注意】 携帯電話・インターネットには、どのようなリスクがあるのかをきちんと子どもに理解させ、注意を促す。

【見守り】 携帯電話・インターネットを正しく利用するための約束ごとやルールをつくり、それが守られているかどうかを見守る。

【指導】 子どもが間違った使い方をしたり、約束を破ったりすれば、適切に指導する。場合によっては端末を取り上げる。

注意を促し、見守り、間違っていれば指導する。親がこれを繰り返すことによって、子どもの適切なインターネット利用能力を向上させていくことが「ペアレンタル・コントロール」の最終目的です


▼ "ケータイが欲しい!"子どもに言われたときの「ペアレンタル・コントロール」
では、事例を挙げて「ペアレンタル・コントロール」について考えてみましょう。子どもに「ケータイが欲しい」と言われたときは、どんなことをすれば良いのでしょうか。

「ペアレンタル・コントロール」は、携帯電話を持たせるかどうかの判断をすることから始まります。「ケータイが欲しい」と言われたら、まずは親子で話し合いを。持たせるかどうかを判断するポイントは以下を参考にしてみてください。

1) 子どもの言い分を聞く
なぜ携帯電話が欲しいのか、どのように使うのかを、子どもにきちんと説明させます。その説明が親を納得させるものでなければ、買い与えるべきではないでしょう。

外出時の連絡手段として携帯電話を欲しがるようなら、最初は親と共用で使うことを提案してみてください。それを嫌がるなら、なぜ自分専用の携帯電話が必要なのか、理由を聞いてみましょう!

2) 親の心配を子どもに理解させる
なぜ親が携帯電話を持たせることをためらっているのか、その理由を子どもに伝えましょう。「お父さん(お母さん)は、こういう危険があなたに及ぶかもしれないから、心配しているんだよ」と話して聞かせ、それを正しく理解できているかどうかを判断します。

理解できないようなら、まだ携帯電話を持つのは早いと言えます。これは、子どもに「ケータイは好き勝手に使ってはいけないのだ」という認識を持たせるためにも重要なポイントです。

話し合いの結果、携帯電話を買い与えることを決めたら、子どもの成長度合いに応じて使い方をコントロールしなくてはなりません。携帯電話を使う目的をはっきりさせ、必要のない機能や閲覧を制限して、安心できる設定を行ったうえで利用することを約束させましょう。また、使う時間帯や場所、やってはいけないことなどを話し合って"わが家のルール"を決めるようにしましょう。

子どもの携帯電話・インターネット利用問題は、モラル・リテラシー教育や、アクセスを制限させるサイトをフィルタリングするブラックリスト方式のフィルターを利用するだけでは解決しません。第三者にゆだねるのではなく、子どもの能力に応じて保護者自身がフィルターになることが「ペアレンタル・コントロール」なのです

* * * * * *

インターネットを正しく利用するためには、情報の善悪を見分ける「判断力」、誘惑に負けない「自制力」、間違ったことをしたときの「責任能力」、この3つの力が必要です。そして、インターネット利用に必要な力を育てるためには、「ペアレンタル・コントロール」が絶対に欠かせません

親御さん自身も勉強が必要になりますし、責任を持って見守る覚悟も必要ですが、お子さんを守るために、ぜひ今日から取り組んでみてください!

2011.02.07

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