2014年の子どもの安全を振り返る!犯罪被害の現状と傾向は?

セコムの舟生です。

今年1月から11月に発生した13歳未満の子どもの連れ去り事件が100件に達したことが警察庁のまとめでわかったとの報道がありました。
13歳未満の連れ去りが100件を超えるのは2005年以来のことだそうです。
子どもの連れ去りが増加傾向にあるのがわかります。
認知された以外にも、連れ去り事件は起きていると見られ、実際にはもっと多くの被害があるはずです。

子どもたちの安全を守るために、私たち大人はいったい何をすればよいのでしょうか。

今回は1年の総まとめとして、今年発生した大きな事件を振り返ってみましょう。
子どもが被害者になる犯罪の傾向や防犯対策をお話したいと思います。


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▼ 2014年、子どもが被害者となった事件を振り返る
子どもを狙った事件は、連日のようにどこかで発生しています。
今年起きた事件の中で、特に衝撃的だったものを取り上げてみましょう。

○ 凶悪な連れ去り、誘拐犯罪が頻発
・神奈川県相模原市で、犬の散歩をしていた小5の女児が行方不明に。女児は4日後に自ら駐在所にたどり着き、警察に電話。女児を車で連れ去り、監禁していた男が逮捕された(1月)

・北海道札幌市で小3の女児が連れ去られ、1週間に渡って監禁される事件が発生。男は「警察官だけど、ちょっと来て」とウソを言って自宅に連れ込んだ(1月)

・岡山県倉敷市で小5女児が誘拐される。連れ去った男は女児をカッターナイフで脅して、自宅に監禁。男は以前から車で女児の周辺に現れ、話しかけるなどしていた(7月)

・兵庫県神戸市で小1女児が行方不明になり、自宅近くの雑木林で遺体となって発見される。犯人は女児がひとりで歩いている後をつけ、自宅に連れ込んで犯行に及んだ模様(9月)

「連れ去り・監禁」目的の犯罪は、人目につきにくい場所で声をかけて足を止めさせ、言葉巧みに、あるいは強引に犯行に及びます。

犯罪から身を守るためには、ひとりにならないこと、見知らぬ人からの声かけに警戒することが重要です。

参考記事:
[緊急提言]相次ぐ子どもの連れ去り事件。強引な犯行への対処法
車からの声かけ事案が多発!遊びに行くとき注意すること

○ 「アメあげる」が発端となった、女児昏倒事件
・東京都の公園で、小3女児が見知らぬ男に「アメをあげる」と声をかけられ、飴のようなものと飲料を口にした。その後、女児は体調を崩して倒れているところを発見され、病院に搬送された(7月)

悪意を持って子どもに近づく者は、強引で言葉巧みです。「知らない人から物をもらってはダメ」と言い聞かせていても、言葉巧みに惑わされ従ってしまうことがあります。

すべてのケースを事前に学習しておくことはできません。見知らぬ人からの言葉に戸惑うことがあれば、「その場で考える」のではなく、「すぐに逃げる」ようにしましょう。お子さんにもそのことを伝えてあげてください。

参考記事:
[緊急提言]「あめをあげる」と言われたら?知らない人からの誘いに注意

▼ 子どもが狙われている!犯罪事件が増えている背景
平成26年の警察白書によると、13歳未満の子供が被害者となった刑法犯の認知件数は、平成16年以降減少傾向にありましたが、25年中は2万6,939件で前年より1,327件増加しています。
最近「子どもの事件が多いな」というのは感覚的なものではなく、数字にも表れてきている事実です。

今年は、小学校低学年の子どもを狙ったわいせつ事件が多かったように感じます。
幼い子を狙って「ちょっと来て」などと声をかけ、人目につかない場所に連れ去り、体にさわる、写真を撮るなど、わいせつ行為をはたらく犯罪に言い表せない怒りがこみ上げてきます。

「狙われるスキをつくらないこと」が最も大切なことです。
ひとりにならないことを徹底するとともに、折にふれて「防犯」についての知識と経験を増やし、お子さんの安全スキルを高めていっていただきたいと思います。

参考記事:
[クローズアップNEWS]屋外で子どもが狙われている!?卑劣なわいせつ犯罪の実態


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子どもの防犯対策に「ここまでやれば大丈夫」という基準はありません

社会の犯罪情勢、地域で起きているできごとに目を配りながら、つねに対策をバージョンアップしていくことが求められます。

子どもたちが安心してのびのびと成長していける世の中を願って、来年も「子どもの安全ブログ」を綴っていきたいと思います。

年の瀬を安全に過ごして、良いお年をお迎えください。





2014年12月25日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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