[緊急提言]「あめをあげる」と言われたら?知らない人からの誘いに注意

セコムの舟生です。

外見から「不審者」を特定することはできません。知らない人からの誘いに乗らないよう、あらためて注意しましょう。先日「子どもの安全NEWS」でも取り上げましたが、見知らぬ男からもらったあめのような物と飲み物を口にした小学3年生の女の子が、意識もうろうとなった状態で路上に倒れているところを発見され、病院に搬送されるという事件がありました。

閑静な住宅街の一角にある公園で起きた事件。
「知らない人」が危害を加える目的を持って子どもに近づいたときは、どんな恐ろしいことが起きるのか全く予測できないということを、まざまざと感じさせられます。

今回は、事件を振り返りながら、子どもが狙われやすいシチュエーション、だまされやすい声かけや卑劣な犯行から身を守る方法を、あらためてまとめてみたいと思います。

 

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▼ 「ひとりにならない」を徹底していますか?
事件が起きたのは今年7月のこと。
女の子は、公園でひとりで遊んでいたところ、知らない男から「あめをあげる。おいしいよ」と声をかけられました。

このことからもわかるように、子どもを狙った犯罪は、「ひとり」でいるときに発生することが圧倒的に多いです。

家の近所や通い慣れた通学路、よく行く公園などで、お子さんがひとりになることはありませんか?
長時間ではなくても、トイレに行くとか、忘れ物を取りに行くとか、ちょっとした用事で友だちから離れて行動していませんか?

子どもを狙う者は、人目につかない場所と瞬間を見定めています。
たとえ短い時間・短い距離でも、ひとりになることで不審者が狙いやすい状況をつくることになるのです。

どのような場面でもひとりにならないよう、あらためてお子さんによく言い聞かせてください。


▼ わが子がだまされやすい「声かけ」を考える
以前、「近所にある危機!子どもへの「声かけ事案」その実態を知る」という記事で、全国の警察署に寄せられた声かけ事案をご紹介しました。

「あめをあげる」という声かけは、今回の事件に限らず、いくつもの事案で使われていました。

不審者は、誰にでも同じ言葉を使うとは限りません。
子どもの年齢や様子を見極めて、巧みに言葉を選んで声をかける場合もあります。

たとえば、低学年の子であれば、「○○ゲームのレアカードがあるよ」「子猫がいるから触らせてあげる」など、子どもが欲しがるものや興味を持つもので誘惑したり、高学年の子であれば、「○○のドラマを撮影中で、エキストラで出てくれる子を探している」「読者モデルをやってみない?」など、子どもが憧れる世界に誘うように声をかけたりするケースがあるようです。

また、「お母さんが事故にあったから病院に行こう!」「背中に虫がついているからこっちにきて!」などと緊急を装う声かけも横行しています。

いずれの場合も、その場ですぐ決断するよう子どもに迫るのが常套手段。
考える時間を与えられず、逃げ道を巧妙にふさがれてしまい、よくわからないまま相手の要求に応じてしまうケースも少なくありません。

ひとりでいる子、おとなしそうな子や気が弱そうな子、注意力が散漫でスキがある子などは、こうした手口が通用しやすいので、特に狙われやすいのです。

お子さんがだまされてしまいそうな声かけはどんなものでしょうか?
子どもの性格や興味関心の事柄から考えてみてください。


▼ 「あめをあげる」はどこまで応じていいのか?
今回は事件として問題になりましたが、善意で子どもにお菓子などをくれようとする人もいます。
子どもと一緒にいるときに「可愛いわね。これあげる」などと声をかけてくる人に出会ったことがあるのではないでしょうか。

子どもを介して声を掛け合うことで、地域でのコミュニティが広がることもあります。このような温かいつながりは、子どもを育てる土壌から決してなくしてはいけないものだと思います。

しかし、子どもが物をもらうことに関しては、たとえ知り合いであっても慎重な判断が必要です。
断りきれないこともあるかもしれませんが、その場で口にしたり、開封したりすることは、避けたほうがいいでしょう。

どんなにすすめられても、「家の人に聞いてからにします」と言うように、もう一度言い聞かせてください。

◆ 人から物を「あげる」と言われたときは?
・ 知らない人から「あげる」と言われても、絶対に受け取らない
・ 知っている人から「あげる」と言われても、その場で開けない、食べない
・ どうしても断れなかったら「家の人に聞いてからにします」と言う
・ 相手が強引な場合や判断に困った場合は、迷わずその場から離れる

性格が優しいお子さんの場合、「相手に悪いんじゃないか」と考えてしまいがちですが、身を守ることの方が大切。善意で言ってくれた人は無理強いはしないし、ちゃんと説明すれば理解してくれるので、「断っても大丈夫だよ」と言ってあげてください。


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もらった食べ物で、女児が昏倒するという衝撃的な事件。
周辺では、以前から不審者の目撃情報が相次いでいたということです。

不審者が出没した場所には、狙いやすい条件が備わっている場合があります。
子どもたちが遊んでいる公園も、植栽や大きな遊具で死角が多い、通りから中の様子が見えないなど、もしかすると不安要素があるかもしれません。

子どもが安全に過ごせる環境づくりは、町ぐるみで取り組まなくてはならないものです。
学校や町内会などにも働きかけ、不審者が入り込む余地がないか、地域の安全を見直してみるのもいいかもしれません。





2014年9月18日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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