新型ノロウイルス、RSウイルス、インフルエンザ...この冬、気になる子どもの感染症

セコムの舟生です。

感染症予防には、手洗いが基本です。こまめに手を洗う習慣をつけましょう。12月に入り、インフルエンザの流行状況が気になる時期を迎えました。

インフルエンザに限らず、冬はいろいろな感染症が猛威をふるう季節です。
いつも以上に子どもの健康状態を気にかけている親御さんが多いのではないでしょうか。

今シーズンは、秋ごろから新型ノロウイルスエンテロウイルスなどによる感染症がたびたびニュースになっています。子どもが感染すると重症化することもありますので、正しい知識を持っておくことが大切です。

そこで今回は、冬に注意したい子どもの感染症について、最新情報を交えながら予防対策をご紹介したいと思います。

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▼ 「新型ノロウイルス」は従来のノロウイルスと何が違うのか?
ノロウイルスが原因でおこる感染性胃腸炎は、冬場に流行しやすい感染症のひとつ。
治療薬がないため、かかってしまったら、脱水症状や体力の消耗に注意しながら、回復を待つしかなく、とてもつらい病気です。

今年、流行する可能性が高いのは「新型ノロウイルス」。
昨年発見されたばかりの「GII.17」型という遺伝子型のウイルスです。

これまでの流行では「GII.4」型が主体でしたが、今年検出されているノロウイルスはほとんどが「GII.17」型だそうです。

従来の「GII.4」型と新型の「GII.17」型は同じノロウイルスなので、症状に大きな違いはなく、感染経路も変わらないと考えられています。しかし、新型のウイルスに対しては多くの人が免疫を持っていないため、感染しやすく、大流行が心配されているのです。

予防対策も従来と同じですが、例年以上に感染しやすいことを念頭に、ご家庭でも念入りにおこなっていただきたいと思います。

<新型ノロウイルスによる感染性胃腸炎を予防するには?>
・トイレの後や食事の前は、せっけんと流水による手洗いをしっかりとする
・魚や貝類などウイルス汚染のおそれがある食品は生のまま食べない
・調理器具やフキン類は、塩素系の漂白剤を使った除菌対策をおこなう(アルコール消毒は効きません!)


▼ 大流行が気になる「RSウイルス」
このところ感染者数の急増がたびたび報じられている「RSウイルス」。
国立感染症研究所によれば、11月8日までの1週間の報告数は4717人。1歳以下の子どもが約7割を占めており、乳幼児が特に注意したい感染症です。

症状は風邪とよく似ていますが、呼吸が「ゼーゼー」するのが特徴。
2歳までに誰もが感染し、徐々に免疫をつけていくのですが、小さなお子さんだと呼吸困難をともなって肺炎や気管支炎になることがあり、最悪の場合、死亡することもあります。免疫のある子どもや大人は、軽い風邪症状のみの場合が多く、気づかずに乳幼児にうつしてしまうこともあるので、注意が必要です。

<RSウイルス感染を予防するには?>
・こまめにせっけんで手洗いをする
・子どもが日常的にふれるおもちゃや手すりなどはアルコール消毒する
・風邪の症状がある場合、できるだけ乳幼児に近づかない

咳や鼻水などの症状がある人は、乳幼児との接触を避けることが予防策。
保護者は手指の衛生をこころがけ、風邪症状があるときはマスクを着用して接するようにしましょう。


▼ 「インフルエンザ」の流行シーズンはこれから
小学校など集団生活の場で流行しやすい「インフルエンザ」は、これからがいよいよ流行期。
厚生労働省の発表によると、今シーズン、休校や学年閉鎖、学級閉鎖があった教育施設は、累計64校。昨年同時期に比べると少なめですが、毎年流行している感染症ですから、油断は禁物です。感染力が強いため、クラスにひとりインフルエンザの子がいたら、あっというまに感染が広がってしまうこともあります。

インフルエンザの特徴としては、関節の痛みや38度以上の高熱が急激に出ることなどがあげられますが、予防接種をしている場合、そのような症状をともなわないこともあるようです。
これからの時期は、軽い風邪の症状でもあなどらず、マスクをするなどの咳エチケットを徹底して、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

<インフルエンザ感染を予防するには?>
・こまめにせっけんで手洗いする(アルコール消毒も効果がある)
・人が多い場所に行くときはマスクをする
・うがいや水分補給をして喉の乾燥を防ぐ
・加湿器で室内の湿度を40~60%くらいに保つ
・睡眠と栄養をしっかりとって、抵抗力を高める


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今年たびたびニュースになった気がかりな子どもの感染症に、「エンテロウイルス」もあげられます。

今年の夏ごろ、風邪の症状とともに、手足がまひするという原因不明の症状を訴える子どもが相次いで医療機関で報告され、「エンテロウイルスD68」に感染していることがわかったものです。

国立感染症研究所によれば、今年は10月5日現在「エンテロウイルスD68」は63例が検出されています。エンテロウイルスそのものは珍しい種類のウイルスではなく、夏から秋に流行することが多いので、すでにピークは過ぎていますが、年間を通じて感染する可能性はあります。

子どもをとりまく環境にはいろいろな感染症があり、感染したときの対処法はそれぞれ異なります。お子さんに気になる症状があったら、安易に判断せず、早めに病院にかかっていただきたいと思います。





2015年12月 3日(木)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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