インフルエンザ、RSウイルス、ノロウイルス...子どもがかかりやすい冬の感染症と予防法

セコムの舟生です。

冬の感染症予防の基本は手洗いです。手をこまめに洗う習慣をつけましょう。まもなく12月。
寒さが本格化してきます。インフルエンザやノロウイルスなど、冬に流行しやすい感染症の話題が聞こえてくるようになってきましたね。

今シーズンはRSウイルスの感染者も全国的に多い状態が続いており、流行のピークを迎える12月~1月にはさらに増えると見られています。

冬に多いウイルスの感染症は、子どもの場合、重症化する可能性があり、適切な予防と早めの対応が大切です。

今回は、冬の感染症の予防知識についてお話したいと思います。

 

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▼ まもなくインフルエンザの流行シーズン
例年になく早い時期から学級閉鎖が報告された、今シーズンのインフルエンザ
11月14日に発表された厚生労働省の報道用資料によると、休校、学年閉鎖、学級閉鎖があった施設は、これまでの累計で82校になりました。検出されているウイルスは、A香港型が多くなっています。

また、今シーズンのインフルエンザによる入院患者数は、59人。うち9歳以下が29人とほぼ半数を占めており、子どもは重症化する確率が高いことがわかります

インフルエンザは感染力が強いウイルスなので、集団生活を送る学校では特に注意が必要です。

<インフルエンザ感染を予防するには?>
・こまめにせっけんで手洗いする(アルコール消毒も効果がある)
・人が多い場所に行くときはマスクをする
・うがいや水分補給をして喉の乾燥を防ぐ
・加湿器で室内の湿度を40~60%くらいに保つ
・睡眠と栄養をしっかりとって、抵抗力を高める

インフルエンザ感染が疑われるときは、早めに医療機関を受診することが大切。
特徴としては、急な高熱(38度以上)や、全身の倦怠感や関節の痛みなどが挙げられますが、ワクチンを接種している場合などは、高熱が出ない場合もあります。インフルエンザ感染を広げないためにも、流行期には、軽い風邪症状でもインフルエンザの可能性を考え、様子見せずに病院に行きましょう。


▼ 乳幼児は注意!患者数が増え続けるRSウイルス
このところニュースでも聞くことが多いRSウイルス。
秋から冬にかけて流行しやすい感染症のひとつですが、このところ全国各地で患者数が増加の一途をたどっています。国立感染症研究所によると、11月2日までの1週間でRSウイルスに感染した人は3,423人で、0~1歳が7割以上を占めています

RSウイルスの症状は風邪とよく似ていますが、熱が出て呼吸がゼーゼーするのが特徴です。2歳までに誰もが感染し、徐々に免疫をつけていくのですが、小さなお子さんだと呼吸困難をともなって肺炎や気管支炎になることがあります。特に初めての感染では重症化しやすいと言われているので、ゼーゼーと苦しそうな様子があったら、よく様子を見てあげてください。

<RSウイルス感染を予防するには?>
・こまめにせっけんで手洗いをする
・子どもが日常的にふれるおもちゃや手すりなどはアルコール消毒する
・風邪の症状がある大人は、できるだけ乳幼児に近づかない

RSウイルスは、免疫のある乳児以外の子どもや大人も感染しますが、風邪の症状のみの場合が多いので、感染していてもそうと気づかない人が多いそうです。咳や鼻水などの症状がある人は、乳幼児との接触を避けることが予防策。保護者は手指の衛生をこころがけ、風邪症状があるときはマスクを着用して接するようにしましょう。


▼ ノロ、ロタ...冬の感染性胃腸炎はどう感染を防ぐ?
腹痛や下痢、嘔吐をともなう感染性胃腸炎。
症状を引き起こすウイルスには、ノロウイルスのほか、ロタウイルス、サポウイルスなど、いくつかの種類があります。国立感染症研究所によると、11月2日までの1週間で感染性胃腸炎と診断された人は13,229人で、全国的に増加傾向にあります。この時期に多いのはノロウイルス。例年流行のピークは12月中旬ごろですので、これからの動向に注意したいところです。

ウイルス感染性胃腸炎には、特効薬がありません
かかってしまったら、脱水症状や体力の消耗に注意しながら、ひたすら回復を待つしかなく、お子さんにとってはかなりつらい病気ですので予防が第一です。

<ノロウイルスなど感染性胃腸炎を予防するには?>
・こまめにせっけんと流水による手洗いをする
・調理器具、リネン類は、塩素系の漂白剤を使った除菌対策を行う
・魚や貝類などウイルス汚染のおそれがある食品は中心部までしっかり火を通す

感染性胃腸炎を引き起こすウイルスは、感染力が非常に強いので、二次感染も心配です。子どもが保育園や幼稚園で感染し、世話をする親も、兄弟も感染してしまった...などという話もよく聞きますね。

もし家族に感染者がいたら、嘔吐物や排泄物の処理には厳重な注意が必要。後片付けだけではなく、トイレ掃除のときも、マスクや使い捨てのビニール手袋を使います。処理した後は、塩素系の漂白剤など次亜塩素酸ナトリウムによる消毒をするほか、ウイルスが屋外に出て行くよう、換気をすることも感染防止に役立ちます。アルコール消毒はあまり効果がないので、注意しましょう。

シーツやタオル、服などに付着したときは、85度のお湯に1分以上つけると、菌が死滅。洗濯機に熱水洗濯の機能があれば利用しましょう。カーペットや布団など、洗濯できないもののときは、スチームアイロンを利用するとよいそうです。


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冬に流行する感染症は、いずれも衛生管理が予防策。
特に手洗いが重要です。

手のひらはもちろん、手首や手の甲、指や爪の間までていねいに泡立てて洗い、30秒以上流水で洗い流してください。水より温水のほうが効果が高いそうです。
手を拭くタオルも清潔に保ちましょう。





2014年11月27日(木)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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