突然の自然災害から子どもを守れるか?防災の日に考える「子どもと被災」

セコムの舟生です。

「防災の日」を機に自然災害への備えを見なおしておきましょう。今日、9月1日は「防災の日」です。
もしもに備えて、お子さんの引き取り訓練がおこなわれた学校も多いのではないでしょうか。

突然襲ってくる自然災害。
先日も、広島市や北海道の礼文町と稚内市などで局地的豪雨による大規模な土砂災害がいくつも発生したばかりです。
子どもを含む大勢の方が命を落とすなど、大きな被害が出ました。

台風や豪雨などによる水害や土砂災害をはじめ、地震や津波の脅威も忘れてはなりません。
自然災害は、いつなんどき、どのような規模で起こるかは、誰にもわかりません。
起こりうる災害を知り、事前に対策しておくことが重要です。

今回は、「子どもがいる状況で、もし被災したら?」を念頭に、さまざまな自然災害から子どもの命を守る方法を考えたいと思います

 

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▼ 他人事じゃない?土砂災害はこんなに起きている
8月20日未明に広島市で、そして8月24日午後には北海道礼文町と稚内市でそれぞれ発生した土砂災害。
被害の大きさに、ショックを受けた方も多かったことと思います。

実は日本では、1年間で平均1000件もの土砂災害が発生しており、発生場所は全都道府県にわたります。
土砂災害危険箇所は全国で52万カ所もあるそうです。

日本は山が多く、また地面の起伏変化も多い地形なので、台風や豪雨、地震などがきっかけになって、がけ崩れや土石流、地すべりなどの土砂災害が発生しやすくなっています。
山やがけのそばに住んでいなくても、地質がもろくて傾斜のある土地であれば、土砂災害の被害が及ぶかもしれません。

自宅やお子さんの行動範囲が土砂災害の危険箇所になっていないか、あらためて確認しておきましょう。内閣府によると、土砂災害危険箇所になっていなくても、付近にがけ地や小さな沢などがあれば、注意が必要だということです。


▼ 大雨による水害や土砂災害から子どもを守る3つのポイント
強い雨が降ったときは、土砂災害だけではなく河川の氾濫、冠水などが心配です。
どの町にもその土地ならではの危険があり、誰もが被災する可能性があります。
子どもの命を守るために、「備え」と「対応」を知っておきましょう。

(1) 住んでいる町のハザードマップを確認する
市町村が作成しているハザードマップで危険箇所を確認しましょう。浸水が予測される地域や、土砂災害が発生する危険がある地域など、被害発生状況の予測が確認できます。子どもの通学路やよく通る道なども確認しておきましょう。

(2) 雨が降り出したら気象情報や災害情報に注意する
気象庁が発表している「防災気象情報」では、大雨や台風などの防災気象情報を随時確認できます。また、土砂災害が発生する危険がある地域では、気象庁や都道府県による「土砂災害警戒情報」にも注意しましょう。

(3) 早めの防災行動を心がける
各種警戒情報が発表されたら、一刻も早く安全な場所に避難します。短時間で大量の雨が降ると突然災害が起きる場合もあるので、危険地域に該当する場合は避難勧告や警報がなくても、早めに安全のための行動を起こすことが大事です。


▼ 地震の備えは大丈夫?起こりうる危険を子どもに理解させる
阪神淡路大震災や東日本大震災からもわかるように、大地震が発生すると、さまざまな災害が次々と起こるかもしれません。家屋が倒れたり、火事が起きたり、土地によっては津波や地すべりなどの被害も考えられます。また、ライフラインが寸断される可能性もありますよね。

子どもの命を守るためには、お住まいの地域やご自宅内で、「大きな地震が起きたら、どんな危険が起こるか」を事前に知っておかなくてはなりません。起こりうる危険に備えて準備をするとともに、万が一のときの避難行動を子どもと話し合っておきましょう。

<地震に備えてやっておきたいこと>
・ 家具やテレビなどに転倒・落下防止対策をしておく
・ 食器棚や窓ガラスにはガラスの飛散防止対策をしておく
・ 非常持ち出し品を準備しておく
・ 懐中電灯をすぐ使える場所に置いておく
・ ラジオや非常持ち出し品は置き場所を決め、すぐ出せるように準備しておく


▼ 避難場所と避難経路を再確認しよう
住んでいる土地ならではのリスクを知る重要性をお話してきましたが、同時に「どこに逃げたらいいか」を家族内で話し合い、共通の認識をもっておくことも大事です。

できれば実際に町を歩いて、避難ルートや避難場所、その周囲の状況なども把握しておくと安全な行動をとれるはずです。災害発生時は、想定していた避難ルートが危険な状況になる場合も考えられます。他に避難できそうなところや、避難ルートの迂回ルートなども考えておきましょう。


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内閣府の「一日前プロジェクト」では、地震や水害などの被害にあった方から「一日前に戻れるとしたら...」という前提で体験談を聞き取り、教訓となるエピソードを発表しています。

そのなかで多くの方が口にしているのは「まさか」という言葉。
「まさか津波がこんなところまで来るなんて思っていなかった」
「まさかあんな大雨になるなんて思わなかった」
「まさかこの川が氾濫するなんて思いもよらなかった」
...など。

被災された方の貴重なご意見を参考にして、「まさか」のことを考えておかなくてはなりません。

もし自然災害が発生したら、どのように行動するか。そのためにどんな準備をしておいたらいいか。防災の日を通じて、お子さんとぜひ話し合ってみてくださいね。





2014年9月 1日(月)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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