[緊急提言]子どもがドラム式洗濯乾燥機に閉じ込められる事故の防止策

セコムの舟生です。

事故の危険がどこに潜んでいるか、親子でしっかりと話し合いましょう。6月上旬、東京都で小学2年生の男の子がドラム式洗濯乾燥機に閉じ込められて亡くなるという事故がありました。
多くの家庭に普及している「ドラム式洗濯乾燥機」が原因で起きた死亡事故に、びっくりされた方がたくさんいらっしゃると思います。

何らかの理由で洗濯槽に入ってしまい、内側からふたを開けることができず、閉じ込められたと報じられています。事故の原因となったドラム式洗濯乾燥機は、事故当日に届いたばかりとのこと。男児は新しい洗濯機に関心を示していたそうです。

新しいものに興味をもち、触ったり、のぞきこんだりするのは、子どもの自然な反応です。子どもの成長にとって大切な意味を持つこの特性が、不幸な事故につながってしまったことが本当に残念です。

ドラム式洗濯乾燥機の中には、洗濯物投入口のふたを閉めると、内側からは開けられない構造になっているものがあり、海外でも同様の事故が起きています。

今回は、子どもがドラム式洗濯乾燥機に閉じ込められる事故の状況や、子どもの行動パターンを踏まえ、安全のためにできる対策をまとめます。

 

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▼ ドラム式洗濯乾燥機の閉じ込め事故をどう防ぐか?
ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯物を取り出しやすいようにふたが横向きに開くようについていることから、子どもが入り込むのは比較的容易です。
また、いったんふたが閉まると、中からは開けられない構造になっている機種が多く、事故のリスクはどのご家庭にも潜んでいると言えます。

類似の事故は海外で以前から複数発生しており、昨年の8月には、消費者庁が事故事例を取り上げ、注意喚起をおこないました。

洗濯槽に入り込んだ際にふたが閉じて出られなくなった事故のほか、洗濯機内に入った際に兄弟が操作ボタンに触れて動き出し、打撲して死亡した事故などもあるそうです。

今回の事故を受け、消費者庁は事故防止の対策を以下のように伝えています。

<ドラム式洗濯乾燥機の事故防止対策>
(1) 子どもが中に入らないよう、使っていないときは必ずふたをする
(2) チャイルドロック機能を利用し、子どもがふたを開けたり操作したりできなくする
(3) チャイルドロック機能がない場合は、ふたにゴムバンドを掛けるなどの工夫をする

使用していないときは、洗濯槽の湿気対策でふたを開けているご家庭もあるのではないでしょうか?しかし事故を防ぐため、ふたを開けっ放しにするのはやめ、チャイルドロックの使用を徹底していただきたいと思います。

また、事故についてお子さんに話して聞かせるのも有効な対策です。
「命に関わるから、絶対にやってはいけない」と理解させることも、事故防止対策になります。


▼ 思いがけない「不慮の事故」は予測して防ぐ
子どもは好奇心が旺盛で活発なので、ときどき思いもよらない行動をとって、大人を驚かせることがあります。大人が目を離したすきに高層マンションのベランダの手すりを乗り越えて落下してしまうようなことも、そうした好奇心から起こることの例といえます。
小学生ぐらいのお子さんですと、考えるより先に体が動いてしまうことも珍しくありません。目新しいものや好きなことに対しては、特にそのような傾向がありますよね。

子どもの不慮の事故が起きるのは、こうした突発的で予想外の行動を起こしたとき。
親が目を離したほんの数秒で事故が発生することもあります。

子どもの不慮の事故を防ぐためには、保護者が想像力を働かせて、起こりうる危険をイメージすることが大事です。

「ちょっとなら大丈夫だろう」「まさかこんなことはしないだろう」と考えるのではなく、「もしかしたら事故が起きるかもしれない」と悪いケースをイメージすれば、排除すべき"危険の芽"が見えてくるはずです。


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過去に発生した子どもの事故から学ぶことはたくさんあります。
家庭内での事故を防止するためにできることがあれば、徹底的に対策をおこないましょう。





2015年7月 2日(木)

カテゴリー: 事故防止

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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