【シリーズ 新1年生のための安全教室 パート2】 入学までに覚える「通学路の歩き方」

セコムの舟生です。

3月。
桃の節句も過ぎ、余寒も少しずつ薄れてきているようです。
卒園、卒業が近づくにつれて、だんだん春の訪れを感じられるようになりますね。

さて、今回は「新1年生のための安全教室」の2回目をお届けします。1回目では、防犯の基礎である「知らない人」について、対応方法や見分け方についてご紹介しました。

2回目の今日は、「通学路の歩き方」をご紹介します。
思い返せば昨年4月、京都府亀岡市で起きた通学路の事故から1年が経過しようとしています。通学路を暴走車が襲うという大変痛ましい事故でした。この事故をきっかけに通学路の見直しや、より安全な通学路についての議論が広がっています。子どもが安心して通学できる環境が一日も早く日本中に整備されることを願うばかりです。

さて、大人にとっては歩きなれた生活圏の道も、新1年生にとっては、初めて子どもだけで歩く道。どのような点に注意したらいいか、どんなふうに子どもに言い聞かせたらいいか、練習方法も含めてお話します


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▼ 小学男子は特に注意!交通事故にあわないためのチェックポイント
小学生が交通事故にあうケースの多くは、飛び出しや信号無視、安全確認不足など、本人の交通ルール違反が原因となっています。警視庁が発表した「子どもの交通事故発生状況~平成24年上半期~」によれば、小学生の交通事故が全体の6割以上を占めています。特に動きが活発な男子の事故件数は、女子の約2.3倍にものぼります。

このことを念頭に置いて、実際にお子さんと一緒に通学路を歩いてみましょう。
横断が必要な場所や飛び出しの危険が考えられる場所などを、細かくチェックしてください。
信号が青になるまで待つ、一時停止する、左右を良く確認する、横断歩道を歩くなどの基本をお子さんが理解しているかどうか、確認しながら歩くこともポイントです。

【事故が起きやすいのはこんな場所!】
・ 歩道にガードレールがない通り
・ 信号機がない横断歩道や交差点
・ 車が走行する路地
・ 道幅が狭いところ

子どもは大人よりも視野が狭く、ひとつのものに注意が向くと周囲が目に入らなくなってしまう傾向があります。何かに気をとられると、危険が察知できなくなったり、安全確認を忘れてしまったりすることがあるかもしれません。お子さんの性格も考慮に入れて、注意を促すことが大事です。


▼ 連れ去り、不審者遭遇...登下校中に事件にあわないためのチェックポイント
交通事故以外の心配ごととしてあげられるのが、子どもの連れ去りや通り魔などの事件。
死角が多くひと目につきにくい場所では、たびたび子どもが被害者となる事件が起きています。通学路や、子どもの行動範囲にこのような場所がある場合、近道だからといって安易に通り抜けさせるようなことはせず、きちんと決められた道を歩くように言い聞かせましょう。

「安全マップ」をつくることで子どもに危険箇所を認識させることができます。また危険の回避能力を高めるにも効果的です。【事件が起きやすいのはこんな場所!】
・ 高い塀や植栽などで見通しの悪い通り
・ 樹木が多く、外から見わたせない公園
・ 空き地や工事現場
・ 駐車場や駐輪場

家から学校までの地図を用意して、ポイントとなる場所の写真を撮って貼り付けたり、注意事項を書き込んでおいたりすると、わかりやすいですね。また困ったときに助けてくれる場所、逃げ込める場所についても書いておくことも大切です。このような地図を「安全マップ」といい、子どもに危険箇所を認識させる方法としてよく使われる手法です。
「安全マップ」のつくりかたについては、こちらをご覧ください


▼ 必ず子どもに理解させたい「通学路を歩くときの心得」
最後に、登下校のときに必ず守ってほしい注意ポイントをまとめました。「ここが危ないよ!」「左右を見て!」と具体的に言い聞かせることも大事ですが、いざという時に親が教えた知識を応用できるよう、しっかりと子どもに理解させることが重要です。

登下校の心得として、以下のことを話してあげてください。なぜそうしなければならないか、理由とともに伝えると子どもも納得できますし、「安全とはどういうことか」を身につける第一歩になると思います。

【登下校時の心得】
[1] 一人にならないこと

子どもを狙った犯罪は、一人でいるときに多く起きています。

[2] 通学路を守ること
通学路を外れたり、寄り道したりすると、保護者や学校の先生が居場所を把握できなくなります。

[3] 交通ルールを守ること
登下校では、一定の時間に多くの子どもが通学路を歩くため、交通事故の危険が高まります。

[4] 交通事故回避を意識する
リフレクターを利用し、車や自転車からの視認性を高めておくと交通事故の回避につながります。

[5] 防犯対策を忘れない
防犯ブザーを持つなどして、いざというときに備え、事前の準備をしておきましょう。


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入学に向けて、通学路を歩く練習は何度でもやってみましょう。経験してみて初めて気づくことや、身につくこともたくさんあります。

お友だちと一緒に練習してみるのもおすすめです。子どもだけになると、道いっぱいに広がって歩いたり、おしゃべりに夢中になったり、ふざけたり...という姿が見られることもあるかもしれません。
いろいろな角度から、お子さんの「通学路の歩き方」をチェックしてみてくださいね。





2013年3月 4日(月)

カテゴリー: 通学・通塾

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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