「あぶない!」に敏感な子どもを育てるには?

セコムの舟生です。

8月末に気象庁から出された3カ月予報によると、9月は残暑が厳しいと予想されています。その予報の通り、暑い日が続いていますね(^^;新学期が始まって2週間、子どもの疲れが出やすい時期ですので、風邪などひかないよう、体調管理には十分、気を配ってあげたいものですね。

親が子どものためにあれこれ気配りするのは当然のことですが、自立を促すためには、手をかけるだけではなく、自分自身で考える力を養わなくてはなりません。防犯という側面からみれば、危険への「気づき」や「判断力」を育てることに置き換えられるのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもが自らの身を守る力を育てるために、保護者ができることを考えてみたいと思います。

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▼ 日常の中の「危ない」に敏感になるために
危険に対するセンサーを働かせるためには、まず「知る」ということが必要です。知識や情報を多く、正しく持っていれば、そのぶん視野が広くなり、「これは危険かもしれない」と感じ取る力も磨かれます。

ですから、事件や事故のニュースや、不審者情報メールなどを見たら、子どもの目をふさぐのではなく、なるべく怖がらせない範囲で話し合ってみてください。

ここで大切なのは、「こういうときは逃げなさい」と"正解"を教えることではありません。「あなたならどうする?」「本当にそれでいいかな?」など、次のステップを促す問いかけをし、子ども自身が考えるための道筋を示すこと。常に問いかけることで、子どもは「考えるクセ」がつくようになります。

子どもの危険回避能力を伸ばすために、まずは正しい知識や情報を与え、応用編として親が違う視点や気づきを与えてみる。そして子ども自身に考えさせる...というコミュニケーションを日ごろから心がけてみてはいかがでしょうか。


▼ 危険回避能力を育てる「防犯シミュレーション」
防犯に関して、自分で考える力を育てるコミュニケーションの方法のひとつに「防犯シミュレーション」があります。

「防犯シミュレーション」とは、起こりうる危険を想定して、身体を動かしながら対応のしかたを学ぶ体感型のトレーニング。学校の防犯教育にも取り入れられている手法です。 しかし、家の中で行うのですから、それほど堅苦しく考える必要はありません。

やり方は簡単。お父さんやお母さんが犯人役になって、あの手この手でお子さんを誘い、お子さんにどうしたらよいか考えさせます。

ポイントは、「子どもに自由に答えさせること」。いくら事細かに教え込んでも、実際の場面で応用できなければ、意味がありません。最終的な目標は、自分で状況を判断して、もっともよい行動をとる能力を磨くことです。

学校での訓練が苦手だというお子さんも、親子でならば間違いを気にせずに何度もトライできます。親子のコミュニケーションの一環として、ゲーム感覚でやってみてくださいね。


▼ 「防犯シミュレーション」をやってみよう!
もう少し具体的なやり方をお話します。

知らない人に話しかけられたら?という想定で、お子さんがついだまされてしまうような誘い文句や、戸惑うような質問を投げかけてみましょう。「新しいゲームがあるよ」とか、「駅までの道を教えてほしい」、「お母さんが事故にあったから一緒に来て!」など、いろいろなパターンで話しかけます。

子どもを誘う手口については、以前に紹介していますので、参考にしてみてください。

お子さんの受け答えとしては、「いやです」「知りません」「お母さん(お父さん)に聞いてみます」などと言い、知らない人にはついていかないというのが鉄則です。そこから先は、お子さん自身が考えて、どう判断するのかを見守ってください。

終わったあとに、お子さんが状況に応じてどう考え、答えたかを振り返って、親子でよく話し合ってみましょう。

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うまく答えられなかったとしても、先回りせず、お子さんの言うことによく耳を傾けてあげてくださいね。自分で答えを見つけることが、自信につながり、自ら考える力を伸ばし、危険回避能力を高めるのです。





2011年9月15日(木)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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