乾燥の季節、火災にご用心

セコムの舟生です。

12月~1月は、太平洋側を中心に乾燥した晴天が続きました。私が住む東京では、12月中旬からまとまった雨が1カ月以上も降っていなかったのだとか。連日、「乾燥注意報」が出され、空気がカラカラに乾いていることが肌からも感じられました。

空気が乾燥してくると、インフルエンザが流行しやすくなりますので、お子さんの健康状態には特に気を配りたいものですね。

インフルエンザの予防対策については、こちらの記事にまとめていますのでご確認ください。

さて、もうひとつ、空気が乾燥する時期に注意したいのは火災。先日、総務省から「平成23年(1月~6月)における火災の概要(東日本大震災の影響により、岩手県、宮城県、福島県のデータを除いて集計)」が発表されました。今回はこのデータを参考に、乾燥が続く季節ならではの火災予防について、考えてみたいと思います。

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▼ 冬場は大火になりやすい?
統計によると、2011年の上半期、1月~6月に発生した火災は27,557件。うち、1月~3月までの出火件数15,547件、4月~6月は12,010件9分に1件の頻度で火災が発生しています。冬季は、発生件数が多いことがわかりますね。

湿度と火災は明確な相関関係にあります。空気が乾燥していると、火がつきやすいだけではなく火のまわりも早くなるため、ちょっとした出火が大火災につながることもあるのです。この機会に、お子さんにも「火の怖さ」を改めて言い聞かせていただきたいと思います。


▼ 出火原因を知り、まずは大人が注意する
出火原因にも目を向けてみましょう。統計によれば、出火原因の第1位は「放火」、第2位は「たばこ」、そして「たき火」、「こんろ」、「ストーブ」が続きます。

建物火災の出火原因では「こんろ」が1位で、それに次いで多いのが「たばこ」です。火がついたまま灰皿に放置されたたばこの落下や吸いがらの不始末が原因となります。当然のことではありますが、無造作に吸いがらを捨てるようなことは絶対にやめ、水につけるなどして消火を徹底してください。

また、マッチやライターを火元のそばに置いたり、お子さんの手の届く場所に置いたりしていませんか。子どもが成長して、「いつのまにか手が届くようになっていた」ということもあるかもしれません。置き場所が適正かどうか、改めて見直してみるといいかもしれませんね。


▼ ストーブ火災を防ごう!
たばこによる火災ほど多くはありませんが、ストーブ火災にも注意が必要です。この統計によれば、ストーブ火災は1,015件。冬季しか使わないにもかかわらず、これだけの火災を引き起こしているということに、もっと目を向けるべきだと思います。

東京消防庁によれば、以下のようなケースでストーブ火災が発生しているそうです。

・毛布などの可燃物が接触(電気ストーブ)
・使用中に給油した(石油ストーブ)
・本体上に、ものを置いた(石油ストーブ)
・引火性のあるものを近くで扱った(ガスストーブ)

皆さんのご家庭で心当たりはありませんか?ストーブの種類によっても異なりますが、熱源に可燃物が接触すると発火することがありますから、洗濯物を近くに干したり、カーテンや布団、ふすまなど火のつきやすいもののそばでストーブを使用したりすることは、控えましょう。

ストーブ火災を防ぐためには、正しい使い方や、してはいけないことを熟知しなくてはなりません。暖房器具の取扱説明書をよく読み、お子さんも一緒に確認してみてださいね。


▼ 子どもには繰り返し防火教育を
火は大切なものであると同時に、非常に恐ろしいものです。このことは、子どもに何度でも繰り返し教える必要があります。

小学生になると行動範囲も広がり、大人の目を離れて遊ぶ時間も増えます。興味本位でマッチやライターで遊ばないことや、もし火災になったら家や命さえ失うことがあるということを、きちんと伝えてください。同時に、成長とともに正しい火の扱いについても教えていく必要があります。

家庭内だけでは、口で伝える以外での防火教育がなかなか難しいかもしれません。消防訓練に家族で参加すると、よりリアルな知識として子どもに定着するはずです。

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出火原因の第1位の「放火」についても、予防できる方法があります夜間にゴミを出さない、可燃物を家の外に置かない、地域の見回りに参加するなどです。火遊びや放火のしにくい街づくりの助けになるとともに、子どもも親の姿から防火意識を高めることでしょう。

木枯らしの吹く日は、火災も特に発生しやすくなります。風があるとき、たき火など屋外での火の扱いには、大人も細心の注意を払ってくださいね。





2012年1月26日(木)

カテゴリー: 災害対策

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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