『平成19年度犯罪情勢』から見る、子供の犯罪被害傾向と対策

セコムの舟生です。

大人の注意ポイント雨の日、低学年のお子さんが傘をさして歩いている様子を見ていると「ほんとうに前が見えているのかな?」と、心配になるときがあります。でも、雨の日に傘をささないわけにはいきませんね。そこで、安全な傘の使い方を、お子さんと一緒に研究してみてはいかがでしょうか?

「歩いているときに、前は見える?」
「どんなふうに傘を持つと、前がよく見えると思う?」
「狭い道で車とすれ違うとき、傘はどうすれば安全かな?」

「傘は、こうやって使いなさい!」と一方的に教えるよりも、子供自身に安全策を考えさせることで、"子供自身が危険を回避する力"を養うことにもつながります。

さて、今回は犯罪情勢についてのお話です。2007年の犯罪傾向にはどういった特徴があったのか、一緒に見ていきましょう。


罪種別被害状況
子供の犯罪被害状況は過去5年間にわたり減少傾向にあるが...

全体として、子供が被害者となる事件の総数は依然として減少傾向ですが、統計結果を見ると、 その減少のカーブが少し緩くなっており、昨年度は微減といった感じです。

子供の犯罪被害傾向と対策 少年の罪種別犯罪被害件数の推移

犯罪はどこで発生しているのか 小学生が被害に遭う場所は、駐車(輪)場、道路、共同住宅が多い 2007年に子供が犯罪に遭った割合の高い場所についてみると、未就学児童は共同住宅、一戸建て住宅、道路上が高くなっています。また、小学生については、駐車・駐輪場が8503件と小学生の被害総数の34.3%を占めて被害件数が最も多く、続いて道路上、共同住宅での被害が多くなっています。

子供の犯罪被害傾向と対策 小学生の場所別犯罪被害の割合

駐車場や駐輪場は死角が多く、場所や時間帯によっては、まったく人気のない場合も少なくありません。子供の行きそうな場所については、一度は親子で一緒に歩き、危ない場所には近づかないように指導しましょう。

また、自宅マンションの敷地内であっても油断は禁物です。エレベーターや共同階段、駐輪場など、死角になりやすい場所について、「どう行動すればいいのか」を具体的に示してあげましょう。


子供を対象にした暴力的性犯罪被害について
平成15年(2003)から5年間減少傾向にあるが、気になる統計も

子供を対象にした暴力的性犯罪の被害は過去5年間減少しています。しかし、あえて挙げるとすれば、昨年は略取誘拐被害について未就学(5歳未満)の男の子の被害が多かった点が目につきます(2006年8人→2007年18人)。

うちは男の子だから、あまり心配していないの」。そう思っている保護者の方はいませんか?とくに小さなうちは、男の子でも性犯罪に巻き込まれる可能性があることを忘れてはいけません。気をつけましょう。


統計上、「犯罪被害が減少している」と読むと、新聞やテレビなどの報道機関も、社会全体も、そして子供をもつ親でさえも、防犯に対して関心が薄くなりがちですが、いま一度、統計の数字をよく見てください。昨年1年間で、122名もの子供が犯罪に巻き込まれて亡くなっており、6407名もの子供が暴行を受ける被害にあっているのです。「犯罪が減少傾向にある」といっても犯罪はなくなったわけではなく、罪のない子供が、命を奪われたり、一生消えない心の傷を負う事件が、毎年発生しているのは、事実なのです。

大切なお子さんを守るには、どうしたらいいと思いますか?残念ながら、心ない犯罪から子供を100%守る方法はありません。日頃から防犯に対する意識を高め、社会・地域・各家庭で防犯を心掛けることが大切でしょう。

(統計・数字は警察庁発表の「平成19年の犯罪情勢」より)






2008年6月18日(水)

カテゴリー: 子どもの防犯

プロフィール

舟生 岳夫

セコム株式会社
IS研究所 所属

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