トップメッセージ|セコムのサステナビリティ経営|セキュリティのセコム株式会社-信頼される安心を、社会へ。-

トップメッセージ

「あらゆる不安のない社会の実現」をめざし、
セコムならではの価値創出で社会に貢献していきます

写真:吉田保幸

セコム株式会社 代表取締役社長吉田 保幸

セコム株式会社
代表取締役社長
吉田 保幸

変化するリスクやテクノロジーを的確に捉え、「安全・安心」の提供に活かす

セコムの使命は、「あらゆる不安のない社会の実現」をめざし、お客様の「安全・安心」を支えることにあります。当社は創業以来、警備という枠組みを超えた価値を追求し、技術革新とともにサービス改革を積み重ねてきました。近年、当社を取り巻く事業環境は大きく変化しています。約20年間減少傾向にあった犯罪件数が2022年以降増加に転じたことや、凶悪犯罪に関する報道が相次いだ影響もあり、体感治安が悪化しています。こうした社会で、法人・個人を問わず「安全・安心」へのニーズを強く実感しています。

これらの事業環境に加え、AI、IoT、5Gやセンシング技術の進歩などにより、セキュリティサービス事業は変革期を迎えています。こうしたテクノロジーの活用によって、AIやロボットが得意とすることはそれらが担い、人はより高度な判断や細やかなお客様対応に集中することが、価値ある警備の未来を切り拓く鍵であると確信しています。

経営戦略とサステナビリティを一体化し、事業成長と社会課題の解決を両立させる

「セコムグループ サステナビリティ基本方針」において、「将来世代にわたり、あらゆるリスクに対して“切れ目のない安心”と“変わらぬ安心”をお届けできるよう、サービスやシステムを進化させていく」と掲げており、当社は事業活動を通じてグローバルな社会課題の解決に取り組み、社会とともに持続可能な成長を続けることをめざしています。「セコムグループ ロードマップ2027」においては経営戦略とサステナビリティの一体化を加速することとしており、取り組みを一段と強化しています。

環境面では、「セコムグループ カーボンゼロ2045」として、2045年までに温室効果ガス排出(スコープ1+2)ゼロの実現に向けた取り組みを推進しています。2024年3月には警備業界で初めて、バーチャルPPAの活用による再生可能エネルギーの利用を開始しました。また、グループ会社の(株)アット東京においてはデータセンターにおける使用電力の実質再生可能エネルギー100%化など、グループ全体で温室効果ガス排出削減を進めています。そのほか、製品や緩衝材に使用するプラスチック削減や、物流業務における梱包材の削減にも取り組み、環境負荷の低減とコスト削減の両立を図っています。これらの取り組みの結果、環境NGO、CDPの2024年調査において、気候変動分野で3年連続、水セキュリティ分野で初となる最高評価の「ダブルAリスト企業」に選定されたほか、サプライヤー・エンゲージメント評価では最高評価の「リーダー・ボード」を5年連続で獲得しています。

社会面では、「人財戦略の強化」について重点的に取り組んでいます。4年連続でベースアップを行うなど賃上げを実施し、2024年に続き2025年も譲渡制限付株式(RS)を付与するとともに、2024年4月にはセコムグループ社員持株会において奨励金制度を導入しました。採用競争力を高めるための施策としては、奨学金返還支援制度や高校卒の社員への自動車運転免許取得補助制度を導入したほか、2024年7月には職業体験施設「connect base akasaka(コネクトベース赤坂)」を開設しました。また、育児時短勤務制度の拡充や男性社員の育児休業の取得促進、女性社員のキャリアデザイン意識向上につながる施策の拡充など、人生のステージに寄り添った制度の見直しも行いました。さらに、2024年10月には社内外に向けて「健康経営宣言」を発表しました。こうした取り組みは、着実に社員のエンゲージメント向上につながっており、2025年3月期に実施した社員満足度調査では、3年ぶりにスコアが上昇に転じました。

また、2024年7月には、私自身が最高責任者を務める「人財戦略推進プロジェクト」を本格始動させました。その一環として、社内公募制度の活用も進めており、社員がセコムグループの中で豊かなキャリアプランを描くことができる仕組みづくりをめざしていきます。

各種制度の整備に加え、より強い組織づくりのためには企業理念の共有や組織の一体感醸成も重要だと認識しています。2024年末から開始した「“豁達”の環(ふうたのわ)」活動は、部門や役職の垣根を超えて社員の対話と交流を促進し、全社的な一体感と帰属意識を醸成することを目的とし、全国23カ所で対話会を開催しました。

ガバナンスについては、監査役会設置会社として、執行と監督のバランスを重視した取締役会構成を採っています。当社の業務特性やビジョンに照らして必要と考えるスキルを有する取締役候補者を選定しており、2025年6月の定時株主総会で社内取締役6名と社外取締役4名の体制となりました。今後も当社の経営、および企業価値向上に向けて必要な知見・スキルを備えた取締役構成を検討してまいります。

これからも「安全・安心」を支え続ける

セコムは創業以来、人々の「安全・安心」に寄与するサービスの提供を通じて社会課題の解決に取り組んでまいりました。 今後も、中長期的な企業価値の最大化をめざして、あらゆるステークホルダーに対して責任を果たす企業でありたいと考えています。私たちは、あくなき挑戦によって社会とともに持続的な成長を続けます。今後とも、セコムの取り組みにご期待いただき、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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トップメッセージ。セコムのサステナビリティ経営について紹介しているページです。セコムは、経済面、環境面、社会面の活動を通じて、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、創業以来、事業を通じて社会・環境課題の解決に努めています。