マテリアリティ04人権尊重と誠実な企業活動
セコム株式会社 経営企画部次長
桑原 崇
あらゆる事業運営の軸として誠実な企業活動を遂行
セキュリティサービスを主力事業とするセコムにとって、あらゆるステークホルダーから「価値ある企業」「信頼できる企業」としてご支持をいただくためには、他社よりもさらに高い倫理観を保持する必要があります。
「セコムグループ ロードマップ2027」では、想いを共にするパートナーとのオープンイノベーションに積極的に取り組む「共想戦略」を打ち立てていますが、その実現においても、誠実な企業活動の推進は欠かせないと認識しております。
人権尊重の取り組みも重要な経営課題と認識
2022年10月、人権尊重の取り組み姿勢をより明確にすべく、「セコムグループ人権方針」を策定しました。今後は本方針をグループ全体に周知させるとともに、実効性のある人権デューデリジェンスの推進体制を整備していくことが喫緊の課題と捉えています。また、同じタイミングでセキュリティサービス事業者としては日本で初めて、AI活用の指針となる「セコムAI倫理憲章」を策定しました。この中で人間尊重を基本とした「人間中心」のAI活用を明示していることも、人権尊重の取り組みの一つと考えています。
コーポレート・ガバナンスの一層の強化に向けて
コーポレート・ガバナンス体制の強化という面では、この数年で、取締役に対して企業価値向上のインセンティブと株主との一層の価値共有を目的とした譲渡制限付株式報酬制度の導入や、女性社外取締役の選任などに取り組んできました。さらに2023年6月には、従業員に対しても、働きがいやエンゲージメントの向上に加えて、経営参画意識の醸成を目的に、譲渡制限付株式の付与を行うこととしました。また、内部監査部門の人員増強などによって、内部監査機能の強化を図っています。
今後も、外部環境の変化やセコムグループに対する要請を的確に捉え、ステークホルダーの皆様に対する情報開示の徹底とコンプライアンス、リスクマネジメントの強化等に積極的に取り組むことによってコーポレート・ガバナンスの充実を図り、企業価値の向上を目指します。
KGI (目指す姿) |
KPI (KGIに向けた指標) |
目標値 | 目標年 | 2022年度 実績 |
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「人権を守る」企業として社会に評価される | ||||
人権とハラスメント教育eラーニング受講率 | 100% | 毎年 | 97.7% | |
自律的に行動する風通しのいい組織を作る | ||||
人命救助・特殊詐欺被害防止等の貢献(社長表彰・本部長表彰の件数) | ― | 毎年 | 347件 |