人権尊重と誠実な企業活動|サステナビリティ重要課題|セキュリティのセコム株式会社-信頼される安心を、社会へ。-

マテリアリティ04人権尊重と誠実な企業活動

写真:迫田 将幸

セコム株式会社 経営企画部次長

迫田 将幸

社員一人ひとりの意識と行動で人権尊重を実現する

ここ数年、社会では人権に対する関心が高まっており、企業はビジネスにおけるグローバルな人権リスクに対して、より慎重かつ高度な対応が求められていると認識しています。

人権を守るために、社員一人ひとりに対して継続的な教育を実施しています。また、より厳格な組織運営を行うべく、内部監査については、毎年すべての事業所への訪問監査を実施するように努めています。現場での視察やヒアリングを通じて、人権やコンプライアンス上の課題を探り、問題が生じた際は迅速な是正措置につなげています。

高い透明性とリスク感度を持った組織づくり

社員が人権やコンプライアンスに関する問題に直面した際、周囲に相談しやすい環境を整備することも重要です。2023年度からは社内に設置した内部監査通報・相談窓口に加え、社外の法律事務所に通報窓口を新設するとともに、退職後でも一定期間通報できるようにするなど、より広く声を拾い上げる体制を整えました。

また、セコムでは、危機管理はセコムの事業そのものであるとの認識のもと、部門ごとに事業・不正リスクの分析・検討を行っています。その中で、自然災害や近年の犯罪傾向、人材不足などの重要リスクについては、全社横断的な検討の場であるリスク対策委員会で議論し、必要に応じて代表取締役社長や取締役会に報告するとともに、各施策に落とし込む形で対応を進めています。

ガバナンス体制強化とエンゲージメントの深化

コーポレート・ガバナンス体制の強化という面では、社外取締役の増員や、各取締役(社外取締役を除く)に支給する株式報酬額の割合を高めるとともに、役員賞与の額を決定する際の指標に、従来指標としていた連結営業利益に加え、EPS(1株当たり当期純利益)および従業員エンゲージメント(社員満足度)を加えることなどに取り組んできました。また、株主・投資家との対話においては、本レポートや統合報告書「セコムレポート」の社長メッセージ等で企業姿勢を伝えることを大切にしています。各ステークホルダーに対するエンゲージメントへの取り組みは、企業価値の向上につながるものと考えており、引き続き積極的に進めてまいります。

今後も、経営理念を基軸とした業務運営を行いながら、さまざまな外部環境の変化やセコムグループに対する要請を的確に捉え、ステークホルダーの皆様に対する情報開示の徹底とコンプライアンス、リスクマネジメントの強化等に積極的に取り組むことで、コーポレート・ガバナンスの充実を図り、グループ全体で誠実な企業活動を推進していきます。

KGI
(目指す姿)
KPI
(KGIに向けた指標)
目標値 目標年 2023年度
実績
「人権を守る」企業として社会に評価される
人権とハラスメント防止のeラーニング受講率 100% 毎年 99.7%
正しさを追求し、豁達な組織風土を醸成する
人命救助・特殊詐欺被害防止等の貢献
(社長表彰・本部長表彰の件数)
毎年 375件
内部監査実施率
(対象はセキュリティ事業所)
100% 毎年 100%

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人権尊重と誠実な企業活動。セコムのサステナビリティについて紹介しているページです。セコムは、経済面、環境面、社会面の活動を通じて、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、創業以来、事業を通じて社会・環境課題の解決に努めています。