サステナビリティの実現に取り組むセコムの人財
セコムは、「あらゆる不安のない社会の実現」を使命とし、「社会にとってより良いサービスを創り上げたい」という強い想いを持って「安全・安心」なサービスを提供しています。
ここでは、その想いを胸に、自らの業務に積極的に取り組む3名の人財を紹介します。フォーカスする3名は、それぞれが持つ専門知識や経験を活かしながら、持続可能な未来のために「私たちができることは何か」を常に考え、主体的な行動を取り続けています。
- 所属や職位、内容は取材当時の情報です
未来を見据えて取り組む、私たちのアクション
救急救命士の専門性を活かし、セコムグループの幅広いフィールドで新たな可能性を模索したい
匹田 英瑠
セコム(株) 首都常駐統轄本部 第三業務部
医療国家資格の救急救命士を取得後、2021年セコムへ入社。首都常駐統轄本部第三業務部へ配属。成田国際空港の常駐警備を行いながら、心肺停止などを含む傷病者への高度な救命処置を実施する。
私は幼い頃に救急救命士に助けてもらった経験から同じ職を志すようになり、大学進学後、救命士資格を習得しました。就職活動をしていた当時、セコムはまだ救命士を採用して間もない段階でした。しかし、万が一の時に救急通報ができる「マイドクター」など見守りサービスを積極的に展開しているセコムであれば、救命士の専門性を活かして新たな挑戦ができると確信したため、入社を決意しました。
現在は常駐警備員として、成田国際空港の施設内の巡回・緊急対処・出入管理などの業務を行っており、傷病者に対する救急救命処置を実施する常駐警備員救急救命士として勤務しています。海外の空港では救急救命士が多く活躍していますが、日本の空港では国内国際を問わず初めての運用であり、強い責任感を持って日々の業務にあたっています。
セコムには新たな挑戦を後押ししてくれる風土があり、私は入社1年目から仲間の隊員に対するAED訓練や胸骨圧迫訓練の企画と運営を行っています。フィードバック機能を搭載した心肺蘇生トレーニング機器を用いた訓練実施と訓練データ活用の経験から学会発表の機会にも恵まれました。この発表では、セコム医療システム(株)と連携し専門家の前で発表するという大変貴重な経験を積むことができました。
私は救急救命士としてさらにスキルアップできるよう、病院での実習も欠かさず行っています。常駐警備員の業務との両立は大変ですが、セコムにはサポートしてくれる環境があり全力で取り組むことができています。私のような民間企業で働く救急救命士は全国的に見てもまだ少ないため、新たな可能性を模索しながらセコムでの挑戦を続けていきたいと考えています。
聴覚障がいと向き合いながら多様な業務に挑戦、
お客様や一緒に働く仲間の役に立ちたい
岩本 敦
セコム(株)東北本部 郡山統轄支社
高校卒業後、設計や作図などを行う仕事への関心により2023年セコムに入社。聴覚の障がいと向き合いながらセキュリティ事業所における幅広い管理業務に従事している。
私は現在、東北本部の郡山統轄支社で、お客様へご提案するセキュリティプランの図面やお見積り作成など、営業員をサポートする業務に従事しています。高校生の頃にCAD※ソフトを使って設計図を作成したことが面白く、実際にCADを使った仕事をしてみたかったことと、郡山統轄支社の職場見学会で感じた和やかな雰囲気に惹かれセコムでの社会人スタートを決めました。
セコムのセキュリティシステムはセンサーやカメラの種類が多く、お客様によってサービスのご提案内容も異なるため、正確な図面・お見積りの作成には仲間との密なコミュニケーションが欠かせません。私には、生まれつき周囲の音や会話が聞き取りづらいといった聴覚の障がいがあります。初めのうちは、営業員に自分から話しかけることができませんでしたが、今ではメモを見せながら質問をしたり、メール・チャットを駆使するなど、自分なりのコミュニケーション術を実践しています。一緒に働く仲間の役に立ちたいという想いから常に自分ができることを考えるようにしており、音が聞こえなくてもお客様が鳴らしたインターホンのモニターに反応して受付を行っています。
現在は、新たな挑戦として福島県内のお客様のお見積りの一次受付を担うほか、セコムが推進するサステナビリティの取り組みの一環としても、書面の電子化によるペーパーレスに積極的に取り組んでいます。社内の事務処理の見直しが進む中、仕事を覚えていくことはとても大変ですが、先輩方からの手厚いサポートもあり、勇気を出して色々なことに挑戦しています。
私は自分の仕事を通じてお客様や一緒に働く仲間の役に立てることが嬉しく、モチベーションとなっています。今後はセコムグループの一員として幅広い事業内容への理解を深めるとともに、組織全体の成長に貢献していきたいと考えています。
- CAD・・・Computer Aided Design(コンピューター支援設計)の略称で、PC上で設計や作図などを行うシステムのこと
安全で美味しい食事の提供を通じて、セコムグループ社員のさらなる飛躍と健康づくりに貢献する
高橋 健三
セコム(株) 研修部 調理グループ
HDセンター御殿場調理マネージャー
ホテルやレストランで調理師として勤務した後、1990年セコムへ入社。研修部 調理グループの一員として、セコムグループ社員の人財育成の場である研修センターおよび直営保養施設での調理業務を担う。
私はセコム社員の人財育成を担当する研修部 調理グループの一員として、研修施設での研修効果を高められるような、安全で美味しい、健康的な食事の提供を行う業務を担っています。入社以来30年以上にわたり、年間6,000名以上の研修生のために調理を行ってきました。
セコムへ入社後、研修施設での朝昼晩の食事メニューの企画や仕入れ、仕込みなど調理業務一筋に励んできました。これまでやってこれたのは、創業者の「仲間を応援する心を持って食事を提供してほしい」という想いに度々触れる機会があり、その想いに突き動かされてきたからだと思います。
業務を遂行する上で大切にしているのは、セコムの理念「正しさの追求」や「現状打破の精神」を自身に問いかけながら実践することです。これらはとてもシンプルでわかりやすいものですが、実際に行動に移す難しさを日々感じています。そのような中でも、2023年度には研修部で“セコム初”となるイベント「セコム調理グループ料理研究会」の企画に携わりました。地産地消・フードロス対策などサステナブルな視点を取り入れた料理を研究・調理することを目的として開催し、関係者への試食会にて意見交換を行うことで料理品質のさらなる向上につなげられたと考えています。
不況の影響等で多くの企業の研修施設や保養施設が委託化や閉鎖に追い込まれる中、セコムHDセンター御殿場はセコム社員が運営する施設として開設から約40年が経過しました。2025年4月には、長年愛され続けてきたHDセンター御殿場は新しくなって生まれ変わります。多様な研修プログラムへの対応を目指した新しい施設においても、心と体を元気にする食事の提供に努め、セコム社員のさらなる飛躍と健康づくりに貢献していきます。