先端技術の活用とパートナーシップ|サステナビリティ重要課題|セキュリティのセコム株式会社-信頼される安心を、社会へ。-

マテリアリティ02先端技術の活用とパートナーシップ

写真:田中 貞朗

セコム株式会社 執行役員 技術開発本部長

田中 貞朗

先端技術を深く理解し、活用の道筋を模索する

セコムは常日頃から、世の中の社会課題に対して、私たちにできることは何かを追求し続けています。近年では、労働力人口の減少や高齢化に伴う省人化・省力化ニーズの拡大、犯罪傾向の変化などを重要な課題として捉えており、それらに対して新しい技術を取り入れ、活用するための手段を模索しています。

この数年でAIやクラウドは目覚ましい進化を遂げ、通信やセンシング、ロボティクス技術なども発展し続けていますが、これらの先端技術には悪用・誤用のリスクも伴うため、セコムIS研究所・技術開発本部での理解を深めた上で、どのようにサービスに活かしていくかを検討し続けることが重要だと考えています。

一方、新しい技術を使う上では、法規制やガイドラインへの対応も不可欠です。国際標準化活動などにも参画し、策定のプロセスに関与することで、社会をデザインする一翼を担っていくことにも力を入れています。また、新技術の活用に向けて自社でチャレンジすることも重要ですが、他の知見やスキルを持つパートナーとも協働が不可欠と考えており、オープンイノベーション活動もさらに推し進めていきます。

培った知見を広く提供し、より良い社会づくりに役立てる

2023年10月に発表したセキュリティドローン「セコムドローンXX(ダブルエックス)」は、日本初となる、AIを活用して巡回・侵入監視を行うセキュリティドローンで、公共施設の点検業務や災害時の安全確認、河川の見回りなどさまざまな用途で活用いただくことが可能です。また、見守りサービスでは多様なシステムやスマートフォンのアプリを提供するだけでなく、例えば高齢のお客様は見え方・聞こえ方が異なることから、ユニバーサルデザインの観点なども取り入れたサービス提供を推し進めています。

IS研究所では、画像解析やセンシング、サイバーセキュリティ、サービスオペレーションに関する先端技術・実装技術の研究に加え、犯罪や災害などの世の中の動向把握・分析に日々取り組んでいます。さらに、犯罪が起きた際の報道機関へのコメントや子ども向けの防犯関連書籍の監修を担うなどの活動を通じて、専門知識を社会に還元してきました。2023年9月には、官民人事交流の一環として、研究員が2年間の任期で警察庁サイバー警察局に警視正として採用され、サイバー特捜隊も兼務することとなりました。民間からの幹部採用や特捜隊への登用は初めてのことで、サイバー事案への対応に知見を活かせるものと期待しています。

セコムはこれからもより良い社会を実現するという共通理念のもと、果敢に先端技術を事業に取り入れるべく研究・開発に励んでまいります。

KGI
(目指す姿)
KPI
(KGIに向けた指標)
目標値 目標年 2023年度
実績
日本初の“安全・安心”サービスを創出する企業であり続ける
社会の安心に貢献する研究成果のニュース発信件数 30件/年 2030 20件
国内初の新システム・新サービス開発の公表件数

*2021~2030年の累計

計10件 2030 計5件
(当期3件)
企業・自治体・教育機関等との実証実験件数

*2021~2030年の累計

計100件
(10件/年)
2030 計19件
(当期7件)
設置工事不要のセキュリティ機器・システムの割合

*市販品採用機器を除く

10% 2030 8.2%

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先端技術の活用とパートナーシップ。セコムのサステナビリティについて紹介しているページです。セコムは、経済面、環境面、社会面の活動を通じて、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、創業以来、事業を通じて社会・環境課題の解決に努めています。