マテリアリティ06地域コミュニティとの共生
セコム株式会社 企画部長
増田 達郎
全国の社員が地域に根ざし、「安全・安心」を体現
セコムグループは全国で事業を展開していますが、それを支えているのは各地域で活躍する一人ひとりの社員です。お客様のため、地域社会のために社員が地域に根ざし、「安全・安心」を体現していくことが、事業の根幹を支えていると認識しています。
「セコムグループ2030年ビジョン」で掲げる「あんしんプラットフォーム」構想では、“いつでも・どこでも・誰にとっても・切れ目のない安心”の提供を目指しています。その実現に向けた取り組みの一例が、AED(自動体外式除細動器)の積極的な普及と救命講習の継続・強化です。セコムはAEDを普及させることによって、“AEDがいつでも、誰でも使える社会”を実現し、一人でも多くの方の命を救いたいと考えています。しかしAEDの普及が進んでも、AEDを使用した救命処置ができる人がいなければ、人の命は救えません。そのため、社内インストラクター制度で育成した救命講習の指導者が企業や地域の講習会に出向き、AEDを使える人を増やす活動を推進しています。
セコムの強みを活かして地域社会の発展に貢献する
セコムでは、長年にわたり培ってきた「安全・安心」のノウハウを活かした安全意識の啓発活動を行っていますが、社会のニーズや犯罪・災害動向に応じ、常に進化させています。例えば、子どもを対象とする「セコム子ども安全教室」は2006年から実施していますが、2021年7月には、教育現場の意見を踏まえ、DVD教材と指導要領を無償で提供する方式へ変更し、学校の先生方のタイミングで安全教育を行っていただけるようにしました。この取り組みは、文部科学省主催の令和4年度「青少年の体験活動推進企業表彰」において「審査委員会奨励賞」を受賞しました。
さらに防犯・防災、子ども、女性の安全をテーマとする安全啓発サイトでは、ネット犯罪の増加、自然災害の頻発化・激甚化といった最新の動向を踏まえた情報発信を行っています。
近年は、自治体や企業・法人との協働や、全国各地の警察・消防との連携も積極的に進めています。製品・サービスの提供はもちろん重要ですが、地域の安全はそれだけで保たれるものではありません。今後も地域に根ざした社会貢献活動を通じて、地域社会の発展に貢献していきます。
KGI (目指す姿) |
KPI (KGIに向けた指標) |
目標値 | 目標年 | 2022年度 実績 |
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地域の安全に貢献する企業として社会の信頼を得る | ||||
「子ども安全教室 教材」の参加人数 | 10万人/年 | 2027 | 22,515人 | |
安全啓発ウェブサイト年間アクセス数 | 500万PV | 2027 | 285万PV | |
地元企業との共想(協業・協働・連携)件数 | 10件/年 | 毎年 | 14件 | |
AED講習会の参加人数 | 4万人/年 | 2030 | 27,030人 |