マテリアリティ06地域コミュニティとの共生

セコム株式会社 営業第四本部⻑
佐藤 謙⼀
より多くの人々の命や暮らしの安全を守ることが、セコムの使命
2024年は、一般市民によるAEDの使用が認められてから20年となり、セコムのAEDレンタルサービスも20周年を迎えた重要な年でした。この間、AEDの普及を着実に進め、講習会などを通じてAEDを使える人を増やし、救命率を向上させることに使命感を持って取り組んできた結果、3,875名(2024年3月末時点)の方の命を救うことにつながっています。この数字は大きな成果だと思っていますが、それ以上に、大切な人の命を失うという悲しい思いをする方々をそれだけ減らすことができたということが重要だと感じています。近年はコンビニエンスストアなど24時間使用可能な場所にAEDを設置する「まちかどAED」を自治体等に提案していますが、救命の領域には予算がつきにくいという課題があります。今後も具体的な効果を示し、理解を深めることが重要だと考えています。また、心肺停止の約7割が住宅で発生していることから、家庭用AEDと健康サポートを組み合わせた「セコム・MyAED」のさらなる普及も目指していきます。
自治体との連携では、防災訓練や学校を対象とした安全教室などに協力し防犯の最新動向をお伝えしたり、AED体験会を行うなど、積極的に取り組んでいます。市民に身近な場所で安全や救命に関する体験の機会を作る取り組みを、今後も継続していく考えです。
活動を継続することで、地域の「安全・安心」を守り続けていく
セコムでは、防犯や犯罪に対して先取りした情報発信・啓発活動に力を入れています。例えば、SNS等を使った凶悪犯罪の増加を察知して、「防犯・防災ブログ」で「闇バイト」等の新しいキーワードを早い段階から発信してきました。これによりアクセスが倍増するとともに、メディア等で取り上げていただく機会も増え、より広範な注意喚起につなげることができました。一方で、生成AIの普及などの影響もあり、セコムのブログへの直接の総アクセス数は減少傾向にあります。防犯・防災には啓発が有効であるという前提のもと、今後は発信の手段や内容をより精査していく必要があると考えています。
地域との連携や「安全・安心」に関する情報発信は、取り組みを続けることが重要です。日常的に接する機会が増えれば、いざというときに知識を活用して行動に移すことができるようになります。これからも地域や市民が直面する課題と向き合い、セコムとして貢献できる道筋を探りながら、共に活動を続けていければと思います。
| KGI (目指す姿) |
KPI (KGIに向けた指標) |
目標値 | 目標年 | 2024年度 実績 |
|---|---|---|---|---|
| 地域の安全に貢献する企業として社会の信頼を得る | ||||
| 「子ども安全教室(教材)」の参加人数 | 10万人/年 | 2027 | 11,573人 | |
| 安全啓発ウェブサイト年間アクセス数 | 500万PV | 2027 | 183万PV | |
| 地元企業との共想(協業・協働・連携)件数 | 10件/年 | 毎年 | 15件 | |
| AED講習会の参加人数 | 4万人/年 | 2030 | 32,265人 | |




















