社員の自己実現とダイバーシティ|サステナビリティ重要課題|セキュリティのセコム株式会社-信頼される安心を、社会へ。-

マテリアリティ03社員の自己実現とダイバーシティ

写真:伊丹真知⼦

セコム株式会社 研修部⻑

伊丹 真知⼦

個々の社員の意欲を高めるために、制度や施策を強化

セキュリティ事業をはじめとするセコムのサービスは、人財なくして成り立ちません。労働力人口の減少や地方での人口減少は、セコムの社員構成や人財獲得にも大きく影響する課題です。社員一人ひとりが高い意欲を持って活躍し続けられる環境を整えることは、安定的にサービスを提供するために、そしてセコムが将来にわたって成長し続けるために不可欠であると考えています。

風通し良く、一体感を持って事業を推進していける組織づくりのために重視しているのが、責任者教育です。近年は1on1の方式を取り入れて個々のありたい姿に向けた育成を強化しているほか、部下とのコミュニケーションやモチベーション向上、評価、ハラスメント対策など、多角的なテーマで取り組んでいます。責任者のパワーアップが組織のパワーアップにつながると考え、新任責任者だけでなく責任者として経験を持つ社員にも、知識やスキルのアップデートを促していきます。

また、社員が仕事とプライベートの両面で充実できるよう、さまざまなサポートを行っています。勤務シフトを調整できる「セレクティブタイム」を試験的に導入したり、育児時短勤務の対象を段階的に拡大し、現在では子が小学5年生になるまで取得可能としています。2025年3月から導入した不妊治療との両立支援制度は、社員の側からは声を上げづらいテーマだったと思いますが、自己実現の一環として今後利用が進めばと期待しています。

多様な人財の活躍を支えることが、企業成長につながる

ダイバーシティの観点では、女性の活躍支援を継続しており、これまで男性社員で構成されていたコントロールセンターでの管制員や事業所長などに女性社員が就く例も増えています。今後も、女性本人のキャリア意識や職場の風土などへの働きかけを進め、さらなる活躍の機会を広げていければと考えています。また、社員の平均年齢が上がっており、シニア人財の活躍も重要なテーマです。特に警備業務は肉体的にも負担が大きいため、業務時間等を考慮するとともに、キャリアの後半に意欲を持って取り組んでもらえるような意識付けも重視しています。

さまざまな施策を行う上では、会社の考え方や姿勢を社員にきちんと理解してもらうことも大切です。2024年10月に「健康経営宣言」を発表したのもその一環です。これまでも社員の健康に配慮してきましたが、健康診断やストレスチェックの受診率向上や、責任者向けのヘルスマネジメント研修など、さらに取り組みを強化していきます。加えて、4年連続でのベースアップや、セキュリティスタッフの役職を新設してステップアップを実感できるようにするなど、処遇の面でも改善を進めてきました。

これらの取り組みが社員の満足度向上につながり、よりよいサービス提供の礎となればと考えています。

KGI
(目指す姿)
KPI
(KGIに向けた指標)
目標値 目標年 2024年度
実績
「働きがいも、働きやすさも」実現する
一人当たりの研修時間 50時間/年 2030 28.8時間
有給休暇取得率 80% 2030 68.8%
健康経営度調査のスコア 健康経営
銘柄
2027 健康経営優良法人
多様性を活かした人財活躍を実現する
女性管理職者比率(役職者全体) 30% 2030 12.7%
男女の賃金の差異 85% 2030 76.0%
男性の育児休業取得率 50% 2025 45.9%

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社員の自己実現とダイバーシティ。セコムのサステナビリティについて紹介しているページです。セコムは、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、社会・環境課題の解決に努めています。