マテリアリティ01お客様視点のサービス

セコム株式会社 取締役
業務本部⻑
稲葉 誠
増大する社会不安を解消し、「安全・安心」をお届けするために
2024年度は、2023年度と比較して刑法犯の認知件数が5%増加し、近年は増加傾向です(警察庁統計)。また、犯罪の手口も多様化しており、匿名・流動型犯罪(トクリュウ)をはじめとする凶悪な犯罪が日々報じられています。こうした状況を背景に、不安に思ったお客様からセキュリティサービスのお問い合わせを多くいただいたことを受け、受付体制を強化するとともに、有効性が高い防犯対策製品である監視カメラ・防犯ガラス・センサーライト等の拡充を行っています。
また、社会の不安を解消するためには、お客様ご自身の意識を変えていくことも重要と考え、SNSへの投稿やスマートフォンアプリへのプッシュ通知などを通じて、防犯対策につながる情報を繰り返し発信しています。
サービスを支える社員を育み、守ることが事業の要
社会不安が増大する中でセコムにお問い合わせをいただくのは、お客様から「いざというときに駆けつけてくれる」という安心感・信頼感を感じていただけているからだと自負しています。そのようなお客様の気持ちにお応えできるよう、お客様先に駆け付けて対処するセキュリティスタッフ※を育成するための研修に一層力を入れるだけでなく、電話などによるお問い合わせに相対するオペレーターの応対力を高める取り組みも進めています。
また、昨今の労働人口の減少から、従来どおりのセキュリティサービスを今後も維持していくのは困難と予測しています。そうした状況から、AIを活用した「セコムAI行動検知システム」やセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」などの省力化になるセキュリティシステムの幅広い活用を進めています。今後もこのようなさまざまな取り組みを継続して「あらゆる不安のない社会の実現」に向けた事業活動を行っていきます。
- セキュリティスタッフ・・・セキュリティサービスを提供する現場で仕事をしている緊急対処員、常駐警備員、現金護送隊員のこと
| KGI (目指す姿) |
KPI (KGIに向けた指標) |
目標値 | 目標年 | 2024年度 実績 |
|---|---|---|---|---|
| 人命・財産被害ゼロを目指す | ||||
侵入・窃盗の「防犯率※」
|
100% | 2030 | 99.98% | |
| お客様の不安ゼロを目指す | ||||
お客様からの電話連絡への「応答率※」
|
96% | 2026 | 93.0% | |
| セコム・ホームセキュリティお客様アンケートの「安心感」スコア | 100% | 2030 | 96.9% | |




















