先端技術の活用とパートナーシップ|サステナビリティ重要課題|セキュリティのセコム株式会社-信頼される安心を、社会へ。-

マテリアリティ02先端技術の活用とパートナーシップ

写真:上田 理

セコム株式会社 常務執行役員
IS研究所長

上田 理

新技術の持つ可能性をセキュリティ分野で活かすための研究開発

セコムは創業以来、積極的にその時々の最新技術を活用して社会課題の解決につながる商品・サービスを提供してまいりました。近年の技術革新は質・量ともに目覚ましく、新たなイノベーションを起こすチャンスととらえています。

AIをはじめとする先端技術は、社会にプラスの価値をもたらす一方で、犯罪に悪用されるリスクもあります。そこで我々は、常に利活用とリスクへの対応の両面を見据えて、最新の動向を注視しています。また、セコムの商品・サービスにおいては安全性や信頼性が非常に重要です。このため、特にセキュリティ分野でのAIの導入にあたっては、精緻な取り組みが不可欠という認識をもって対応を進めています。AIのみならず、クラウドやIoT、低軌道衛星通信などによる非陸上ネットワーク、将来の社会基盤となることが期待される量子コンピューターなど、現在から未来にわたる先端技術を安定的に現場で活用するために、我々は日夜、研究開発に取り組んでいます。

セコムが培ってきた知見や技術を社会に還元するために、社内外連携にも積極的に取り組んでいます。昨年度から運用が開始された、IoT製品のセキュリティ要件適合評価及びラベリングを行う国の制度「JC-STAR」の策定には、IS研究所のメンバーが協力しています。また、2025年4月には、研究成果の展開と社内外連携を推進する組織として、IS研究所内に研究戦略部を設置しました。

パートナーとの連携を通じて、社会課題の解決に挑む

2022年に発表したセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」は、2025年4月には警備会社が提供するロボットとして初めて「遠隔操作型小型車」の適合審査に合格し、公道での走行が可能となりました。人手不足による省人化・機械化のニーズを受けて、さらなる活用が期待されます。セコムのセキュリティシステムと他社ロボットの連携も進んでおり、2024年6月には清掃・洗浄等の作業を行うロボットと、警備用センサーを連携動作させる相互連携規格の運用を開始しました。この他、病院と連携して看護師の働きやすさを可視化する実証実験や、産学連携の国家プロジェクトとしてシミュレーション技術を活用した群衆制御の実証実験を実施するなど、パートナーシップを通じた新たなアプローチを積極的に進めています。

これからもセコムは、さまざまな企業や組織からパートナーとして選んでいただけるよう、優秀な人財を集結・育成して新技術と向き合っていきます。また、その成果を積極的に発信、活用し、社会課題の解決に挑んでいく所存です。

KGI
(目指す姿)
KPI
(KGIに向けた指標)
目標値 目標年 2024年度
実績
日本初の“安全・安心”サービスを創出する企業であり続ける
社会の安心に貢献する研究成果のニュース発信件数 30件/年 2030 24件
国内初の新システム・新サービス開発の公表件数

*2021~2030年の累計

計10件 2030 計6件
(当期1件)
企業・自治体・教育機関等との実証実験件数

*2021~2030年の累計

計100件
(10件/年)
2030 計27件
(当期8件)
設置工事不要のセキュリティ機器・システムの割合

*市販品採用機器を除く

10% 2030 8.8%

次のページへ

このページの先頭へ

先端技術の活用とパートナーシップ。セコムのサステナビリティについて紹介しているページです。セコムは、経済面、環境面、社会面の活動を通じて、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、創業以来、事業を通じて社会・環境課題の解決に努めています。