[不審者対策/強化月間]「不審者」ってどんな人?
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セコムの舟生です。
カレンダーも最後の1枚になりました。
早いもので、2016年ももうすぐ終わりですね。
12月の強化月間シリーズは、[不審者対策]をテーマにお届けします。
今年もいろいろなできごとがありましたが、路上で子どもが狙われたり、被害にあったりする事犯も多く見られました。
「子どもの安全ニュース」で取り上げているように、強引に体に触ったり、ひと気のない場所に連れ去って乱暴したりと、その手口は悪質です。
子どもを狙う卑劣で身勝手な犯行を、決して許すことはできません。
お子さんを被害から守るために、まず注意したいのが「不審者」の見極め。
「不審者」の存在をいち早く感じて、危険を回避することが重要です。
今回は、「不審者」とはどんな人物なのか、お子さんにもわかりやすいポイントをお話します。
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▼ 「不審者」ってどんな人?
警察署の防犯メールを受け取っている方なら、「不審者情報」を目にしたことがあると思います。
子どもへの声かけ、つきまとい、体をつかむ、勝手に写真を撮るなど、不安をあたえる事案が「不審者情報」として扱われています。
実際の不審者情報をいくつかご紹介しましょう。
・年齢30歳代位、身長170センチメートルくらい、黒色ニット帽、黒色ウインドブレーカー、黒色ズボン、マスク着用
・男、60歳前後、身長170センチメートルくらい、痩せ型、白髪、黒色ダウンジャンパー、黒色ジーパン、めがね
・男、40歳以上、身長160センチメートルから170センチメートル、ベージュ色ジャンパー、色不明ズボン、あごひげ
不審者情報からわかるのは、どこにでもいる一般的な人物像です。
つまり、見た目だけで不審者を判断することはできないということ。
また子どもを狙う不審者は、その場にいて違和感がない服装や、印象に残りにくい服装をしていることも考えられます。
何かおかしいな、イヤだなという気持ちを敏感に感じ取り、警戒することが大切です。
▼ こんなときは狙われている!?「不審者」を見抜く方法
不審者を見た目から判断するのは非常に難しいです。
けれども行動やたたずまい、雰囲気に違和感が表れることが少なくありません。
不審者が犯行におよぶ場合、すれ違いざまにいきなり襲うのではなく、物色して、狙い定めていることが多いといわれています。
以下のような様子を感じたときは、最大限の警戒が必要です。
<不審者を見抜く方法>
◯ 行ったり来たりを繰り返したり、ウロウロしたりしている
◯ 同じ場所にずっといる
◯ 周りの様子をうかがっている
◯ こっちをじっと見ている
◯ ずっとついてくる
◯ だんだん近づいてくる
住宅街の路上や公園などで、このような人物を見かけたときは、道を変えるか、お店などに逃げ込むなど、すぐにその場を離れるよう、お子さんに教えましょう。
お子さんの行動範囲にある、交番や「子ども110番の家」、コンビニなど、安全な場所を複数確認し、どこからでも最短でたどり着けるよう親子で練習することが大切です。
安全な場所を確認するとともに、ひと気の少ない場所、死角が多い集合住宅や駐車場(駐輪場)などの危険な場所も確認し、安易に近づいたり、遊び場所にしたりしないよう、言い聞かせましょう。
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何かと忙しい年の瀬は、犯罪が増える傾向にあります。
被害を防ぐため「不審者」について子どもの理解を深めましょう。
「知らない人」を正しく理解することも不審者対策になります。
ぜひ一度、お子さんの理解度を確認してみてください。
<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
・子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
・通学時間に起きやすい交通事故
・登下校中に「助けを求められる場所」は?
・通学路の重要性と子どもの行動範囲について
「交通事故防止編」
・小学生の交通事故を防ぐ
・自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故
・交差点の巻き込み事故を避ける
・自転車事故の共通点とは
「留守番編」
・「はじめての留守番」
・「保護者の留守を狙った犯罪」
・「留守番中の火災を防ぐには」
・「鍵の持たせ方」
「性犯罪防止編」
・「わいせつ目的の犯罪の現状」
・「子どもに性犯罪の危険を教えるには?」
・「男の子を狙った性犯罪」
・「狙われないための安全対策」
「インターネット利用編」
・「子どもを狙うインターネットトラブルの現状」
・「トラブルから子どもを守るペアレンタルコントロールとは」
・「インターネットリテラシーの伸ばし方」
・「ゲーム機やスマホからつながるSNSの注意点」
「災害対策編」
・「親子で地震の備えを見なおそう!」
・「もしも地震が起きたらどうする?」
・「台風や大雨による水害、土砂災害から身を守る」
・「避難場所と緊急時の連絡方法を話し合おう」
「家庭内の不慮の事故防止編」
・「いつ起きるかわからない事故から子どもを守る」
・「ひもによる事故の危険性を知る」
・「身近にある危険!乳幼児の誤飲事故」
・「なぜ繰り返される?子どもの転落事故」
「子どもとSNSの安全編」
・「SNSで発生しやすい犯罪と手口」
・「SNSで犯罪に巻き込まれる理由」
・「SNSを使わせるときのルールづくり」
・「保護者も注意したいSNSの投稿内容」
2016.12.01