子どもの熱中症対策と症状チェックのポイント
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セコムの舟生です。
気温が急上昇しはじめる5月は熱中症になりやすいタイミング。
昨年の5月には3,655人が熱中症で救急搬送されました。
この時期の熱中症対策でポイントになるのが「暑熱順化」。
体がまだ暑さに慣れていないこの時期は、体温調節がうまく機能せず、熱がこもって熱中症になりやすいとされます。
子どもの熱中症は重症化しやすいものです。
本格的な暑さ、酷暑が訪れる前から熱中症対策が欠かせません。
今回は、熱中症対策のポイントのほか、熱中症の予兆や病院に連れていくタイミングなどについてもまとめます。▼ 5月から熱中症対策が必要な理由
熱中症とは、体温が上がって体内の塩分や水分のバランスが崩れたときに起きるさまざまな症状の総称です。
めまいやだるさ、吐き気や倦怠感などが主な症状ですが、重症化すると命にかかわることもあります。
5月は、まだ「暑熱順化」が十分にできていないため、熱中症になりやすいのです。
ぜひ早めに子どもの暑熱順化をサポートしてあげてください。
具体的には、汗をかく機会をたくさんつくること。
身近なところでは、入浴やスポーツなどがあげられます。
ふだんあまりスポーツをしないお子さんなら、体を動かす遊びや散歩など、継続しやすい活動を増やすといいでしょう。
体が暑さに慣れ、熱中症予防につながります。
汗をかいたらしっかり水分補給をすることが大事。
喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をすることで、スムーズに汗をかける体質づくりを助けることができます。
たくさん汗をかいたときは、水分だけでは体内の塩分バランスが崩れてしまいますので、塩分タブレットやスポーツドリンクなどで適宜塩分を補給することも必要です。
その日の体調や気温と相談しながら、無理のない範囲で暑さに強い体づくりができるよう見守ってあげてください。
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▼ 子どもが熱中症になりやすいのはこんなとき!
熱中症には気温だけではなく、湿度も関係しています。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなるからです。
熱中症になりやすい環境条件として、以下のようなことがあげられます。
・晴天で日差しが強いとき
・風がないとき
・涼しい日が続いたあと、急に気温が高くなったとき
・曇天や雨で湿度が高く、じめじめした気候のとき
熱中症シーズンのピークは7~8月ですが、5月の晴天日や6月の梅雨の晴れ間なども要注意。
これらの環境条件に加えて、その日の体調も熱中症のなりやすさに影響します。
子どもの場合、寝不足や朝ごはんを食べていないなど、日常生活の乱れが熱中症の引き金になることもあります。
規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事も、子どもの熱中症対策として欠かせないことです。
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▼ 子どもの異変にいち早く気づくための熱中症チェック
水分補給や、暑さ対策を大人の感覚で用意していても不十分かもしれません。
子どもは大人よりも必要な水分量が多いものです。
また大人と比べ背が低く、地面に近いため照り返しの影響を強く受けています。
子どもの目線にたった熱中症対策がかかせません。
子どもにあわせた熱中症対策をし、そのうえで異変にいち早く気づいてあげることが大切。
熱中症の初期症状が疑われる体の変化を知っておきましょう。
□ いつもより体温が高い、熱っぽい
□ なんとなく元気がなく、ぼんやりしている
□ 長時間トイレに行っていない
□ 尿の色がいつもより濃い
□ くちびるや口のなかが乾いている
□ 暑いはずなのに汗が出ていない
□ 手や足を痛がる(こむらがえり)
上記の症状が該当したら、涼しいところで安静にして体を冷やし、水分と塩分を補給しましょう。
軽度の熱中症なら応急処置をしながらしっかり休息を取れば回復することが多いです。
症状が改善しなければ、医療機関を受診してください。
頭痛や吐き気、だるさなどを訴えている、ぐったりしているなどの場合は、中度の熱中症が疑われます。
本人の意識がしっかりしていれば、応急処置を継続しつつ病院に連れていきましょう。
意識が少しでもおかしい場合は、緊急を要するとき。
意識がない、呼びかけに対する反応がおかしい、けいれんを起こしているなど、重度の熱中症の可能性もありますので、ためらわず救急車を要請してください。
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子どもの熱中症、病院にいくのはどんなとき?* * * * * * * * *
家で過ごしているときも、校舎のなかにいるときも、水分補給は必須。
こまめに水分補給をするよう、お子さんに伝えてください。
子どもは自分の異変に気づきにくいものです。
「なんとなく気分が悪い」「暑くて元気が出ない」などは熱中症のサインかもしれません。
早めに不調を伝えるなど、何をすればいいか具体的に教えておきましょう。
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