小学生のSNS被害の実態「普通の投稿」が狙われている
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セコムの舟生です。
SNSで小学生が被害にあう事案があとを絶ちません。
「普通の投稿」をきっかけに犯罪に巻き込まれることもあります。
▼ 小学生のSNS被害、なぜ増えている?
警察庁の統計では、SNSに起因した事犯の被害児童数(高校生以下)は全体的にさがってきています。しかし小学生の被害について見れば必ずしも減少傾向とはいえません。
被害児童の多くがスマホを利用していることがわかっています。
スマホでSNSを利用し、トラブルに巻き込まれるといった実態があります。
被害児童の約9割のスマホには、フィルタリングが設定されていなかったというデータがあります。
子どもがスマホを使ってSNSを利用するならフィルタリングは必須です。
家庭で端末のフィルタリング設定を確認しましょう。▼「普通の投稿」が狙われている
被害児童のSNSの投稿を見ると「プロフィール(17.6%)」、「日常生活(17.3%)」、「趣味・嗜好(9.5%)」といった、いわゆる「普通の投稿」が目立ちます。
被害児童の多くが加害者を引き寄せるような投稿をしていたわけではありません。
「誰かに聞いてほしい」「共感してほしい」という「普通の投稿」でも、加害者にとっては接触のきっかけになる可能性があります。
狙われる可能性があることを忘れないようにしましょう。
▼SNSを安全に利用するために保護者ができること
まずは、親が子どものSNS利用に関心を持つことが何より大切です。
「どんなアプリを使っているの?」「最近どんな投稿を見た?」など、普段から話題にしてみましょう。
親の関心が伝わることで、注意が受け入れやすくなり、SNS利用における警戒心や慎重さを持つ必要性を理解してもらいやすくなります。
また、知らない間にトラブルに巻き込まれないように、アカウントやメッセージの公開範囲は保護者がしっかり管理しましょう。
以下のようなポイントを親子で確認してみてください。
・アカウントの公開範囲を「知り合いのみ」に設定する
投稿を誰でも見られる状態は避けましょう。
・メッセージの受信範囲を制限する
知らない人からのメッセージはブロックしてください。
SNSによってはできないものもあるのでその際は返信させないことを徹底し、利用自体をよく検討してください。
・プロフィール情報や投稿内容を見直す
年齢、学校名、住んでいる地域など、個人が特定されやすい情報は載せないことをルールにしましょう。顔がはっきりわかる写真や場所が特定できるような写真はSNSに載せないことが重要です。
・SNS利用のルールを親子で決める
利用する時間帯や使っていいアプリやサイト、投稿していい内容について家庭内でルールをつくりましょう。ルールづくりには子どもも参加させることで、納得感が高まります。
・「投稿前に一言相談」を習慣にする
投稿する前に「これ、載せてもいい?」と親に確認する習慣をつけると安心です。特に写真や自分に関する情報は注意しましょう。
SNS利用そのものを一律に禁止するよりも、親子でルールをつくって一緒に考える姿勢が大切。
まずは親がSNSの現状とリスクを知り、子どもと一緒に話し合う時間をつくってみましょう。
親子で一緒に学びながら育てていく姿勢が、子どもを守っていく大切な土台になるはずです。
* * * * * * * * *SNSにのめり込む子どもたちのなかには、「SNSだけが何でも言える場所」「本当の自分を受け止めてくれる場所」と考えてしまう子もいるようです。
親の無関心や理解不足を感じると、子どもはSNSに頼りがちになり、知らない相手にも心を開いてしまうリスクが高まるでしょう。
子どもと何でも話せる関係性や家庭での雰囲気づくりは非常に大切です。
親が関心を持って寄り添っていることが、子どもにとって一番の安心につながり、さまざまなトラブルを未然に防ぐことにつながるのです。
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