夏休みの留守番、親子で決めたい「わが家の約束」
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セコムの舟生です。
もうすぐ夏休み。この夏を安全に楽しく過ごすためには、休みが始まる前に留守番のルールをつくることが重要です。
子どもだけでの留守番にはリスクがあります。
安全に過ごすための「わが家の約束」を親子で一緒に決めておきましょう。
▼ 家が安全とは限らない。「留守番中」のリスクとは
家のなかなら安全だと思いがちですが、留守番中にはさまざまなトラブルが起きています。
「これくらいはできるだろう」と思うのではなく、ひとつずつ子どもと一緒に確認することが大切です。
たとえば、親が不在のときに誰かが訪ねてきたらどうするか?
インターホン越しに対応させるのか、そのまま居留守をさせてやり過ごすのか。
事前に子どもと確認しておかないと、子どもが迷ってしまいます。
部屋が暑くなってきたとき、
小さなお子さんがひとりで窓を開けたり閉めたりするのは危険です。
窓は開けずに、留守番時はエアコンで空調管理をさせましょう。
エアコンの操作方法はわかっているでしょうか?
適切な温度管理ができるか確認しておいてください。
もちろん帰宅したらまず玄関ドアの鍵を閉めるのは必須です。
忘れずに玄関ドアを施錠できるか普段から行動を見ておきましょう。▼ よくあるリスクと「わが家の約束」
留守番中のトラブルに備え、事前に約束事を決めておきましょう。
家庭の状況、お子さんの年齢、性格などに応じて「わが家の約束」を具体的に決めます。
【留守番時の防犯対策】
子どもが在宅していても不審者が敷地内に入り込むリスクはあります。
>ココがポイント!
・玄関ドアや窓は必ず施錠
・留守番中は窓を開けない
・家の敷地に不審な人物がいたら、すぐに大人に知らせる、または保護者に連絡する
【誰かが来たときの対応】
訪問者には、ドアを開けて直接対面しないのが基本。
インターホンがなったときの対応も、子どもの年齢や性格によって判断がわかれます。
対応できるかどうかを家庭で話しあい、ルールを明確にしましょう。
>ココがポイント!
・インターホン対応が不安な場合は「訪問者が誰であっても対応しない」と約束する
・対応できる場合でも「いま、お母さん(お父さん)は手が離せません。あとで来てください」と言う練習をしておく、親がいないとは伝えない
・宅配便などの予定がある場合は、親が日時指定や宅配ボックスで対応する
【留守番時の火災対策・事故防止】
子どもは高いところや火に興味を持ちやすく、その危険性に無自覚なことがあります。
火気や室内の環境を見直しつつ、子どもが守るべき約束も決めましょう。
>ココがポイント!
・火は使わない。キッチンのコンロやライター、マッチに触れない
・ベランダには出ない。高所の窓には近づかない
【熱中症対策】
室内にいても暑さで体調を崩すケースがあります。
エアコンの使い方を事前に練習しておきましょう。また飲み物の準備を忘れないようにしてください。
>ココがポイント!
・留守番中は窓を開けず、エアコンを使う (可能ならばエアコンはタイマーでセットしておく)
・のどがかわく前にこまめに水分をとる
・外出するときは水筒を持っていく
・ぐあいが悪くなったらすぐに親に連絡する
【鍵の取り扱いについて】
鍵は家の安全を守る大切な道具です。
持たせる場合は、子どもが扱える範囲で正しく管理できるようにしておきましょう。
>ココがポイント!
・鍵はキーチェーンなどで落とさないよう固定し、ポケットにしまう
・人には鍵を見せない。触らせない
・帰宅時は周囲を確認しながら鍵を開けて、すばやく家に入り、すぐに玄関ドアを施錠する
【緊急時の対応】
万が一に備えて、どこに連絡すればいいか、どこへ避難すればいいかを子ども自身が判断できるようにしておくことが重要です。
>ココがポイント!
・緊急連絡先(親・近所の信頼できる人・警察)を目につく場所に貼っておく
・異常を感じたらすぐに親に連絡する
「わが家の約束」は、ただ守らせるだけのものではありません。
子ども自身が身を守る力を育むものです。
環境や実情にあった内容に調整しながら、親子で話しあって決めましょう。
▼親ができる子どもの留守番対策
留守番中の安全は、親の事前準備が重要です。
たとえば、家の防犯力を高めておくこともそのひとつです。
補助錠やセンサーライトを設置したり、窓のそばに足場になるものを置かないよう整えたりするなど、子どもが安全に過ごせる環境づくりをしておきましょう。
帰宅したら、「今日はどんなふうに過ごした?」「何か困ったことはあった?」と会話を交わしてみてください。
子どもの様子を丁寧に聞く時間を持ちましょう。
そこから得られたことを「わが家の約束」に反映してアップデートしていくことが大切です。* * * * * * * * *
留守番を安全に安心して過ごすには、「わが家の約束」が大切。
お子さんの成長にあわせて内容を見直したり、不安があれば改善したり、親子でよく話しあいましょう。
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