[通学路の安全/強化月間]登下校中に「助けを求められる場所」は?
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セコムの舟生です。
「通学路の安全」をテーマにお届けしている[強化月間シリーズ]。
今回は、登下校中に怖いことや困ったことが起きたとき、助けを求められる「安全な場所」についてお話しします。
通学路の安全を見守っているのは、学校や保護者だけではありません。
地域の人や、店舗などの協力があるからこそ子どもたちが安心して通える通学路になるのです。
どこの誰に助けを求めればいいのかきちんと覚えておくことが大切。
危険が迫ったとき、どう行動すればいいかもあわせて、お子さんに教えておきましょう。
<子どもの安全 強化月間「通学路の安全編」バックナンバー>
・子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
・通学時間に起きやすい交通事故
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▼ 探してみよう!「子ども110番の家」
子どもが危険を感じた時に助けてくれるところとして、真っ先に思いつくのは「交番」だと思います。交番では警察官が詳しく事情をきいて迅速に対応してくれます。しかし、警察官がパトロールに出ていて交番に人がいないこともあります。そのようなときはどうすればいいでしょうか?
「子ども110番の家」は、子どもが犯罪被害にあった、あるいは被害にあいそうになったとき、保護してくれる「安全な場所」です。
警察や学校などが推進している民間協力による防犯対策で、通学路を中心とした一般のお宅がボランティアで請け負っています。
その数は年々増えていて、コンビニ、ガソリンスタンドのほか、タクシーなどにも安全の輪が広がっています。
子どもたちの安全を守る活動がどんどん広がっているのは、心強いですね。
「子ども110番の家」には、目印のステッカーが貼ってあります。
ステッカーのデザインは地域によって異なりますので、わからないときは地域の警察で確認してみてください。
親子で一緒に、通学路やご自宅の周辺にある「子ども110番の家」の場所をチェックしましょう。
意識して探してみるといろいろな場所にステッカーが見つかると思います。
お子さんには、「何か困ったらことがあったら、ここに逃げ込んで"助けて"と言うんだよ」と教えてあげてください。
いざというとき、お子さんがためらわずに行動できるようにしておくことが大切です。
また、どこにいても最寄りの「子ども110番の家」がすぐに思い出せるよう、繰り返し確認しておきましょう。
▼ 「子ども110番の家」のほかに助けを求められる場所は?
交番や警察署以外でも子どもが助けを求められる「子ども110番の家」が増えていることは、とても頼もしいことです。
しかし、危険が身に迫ったとき、もしも「子ども110番の家」も交番も近くになかったら、どうしたらいいのでしょうか。
危険を感じたときは、いち早く大人に知らせることが大事です。
「子ども110番の家」や交番を探してうろうろするより、道を歩いている人でもいいので大人を見つけてすぐに助けを求めること。とにかく人のいる場所に逃げて早く危険を伝えるようお子さんに教えてください。
日ごろから近くのコンビニや飲食店などを確認しておき、何かあったらすぐに助けを求めましょう。優先すべきは大人に助けを求めることです。
もちろん何か変なことや気がかりなこと、怖いことがあったら、必ずお母さんやお父さんに報告するよう約束しておきましょう。
通学路や、地域で起きていることを把握し、お子さんの安全対策に役立てることはとても重要です。
▼ 助けを求められる場所、逃げる方向を意識して歩く
子どもが「逃げる」「助けを求める」という正しい防犯行動を起こせるようになるには、状況をイメージさせる防犯シミュレーションがおすすめです。
道を歩きながら、「もしここで怖い人に追いかけられたら、どこに助けを求める?」「どっちに行けば、人が多い場所があると思う?」と聞いてみてください。
そして「この場所の、この状況で」一番安全だと思われる具体的な行動をお子さんと一緒に話し合ってみましょう。
突然危険に直面したときの状況判断は大人でも難しいものです。
やみくもに逃げてかえって追い込まれたり、飛び出して交通事故にあってしまったりする可能性もあります。
日ごろから「もしも」を考えながら歩くことが必要なのです。
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大切なのは、「防犯」という視点で地域を見ること。
通学路はもちろん、お出かけ先でも同様です。「危ないのはどこか」「どこで誰に助けを求めればいいか」といったことを意識しておくことが大切です。
ときどきお子さんに問いかけて考えさせ、危機回避能力を育ててあげてください。
お知らせ】
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2016.04.21