水の事故を防ぐ!家庭で教えておきたい「水辺のルール」
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セコムの舟生です。
暑さによる夏の長期化が指摘されています。
暑い期間が長くなり水辺で過ごす機会が増えれば、それだけ水難事故リスクは高まるものです。
警察庁の統計からも過去10年間で増加傾向にあることがわかります。
▼子どもの水難事故、どんな場面で起きている?
警察庁の調べによると、昨年の中学生以下の子どもの水難者数は191人。
死者・行方不明者は28人にのぼります。
そのうち6割以上が「河川」で発生した事故によるものです。水遊び中に事故が起きやすいという特徴もわかっています。
「浅瀬で遊ぶくらいなら大丈夫」という思いが危険をまねきかねません。
水辺は足元が滑りやすく、急に深くなっていたり、川底の石や泥でバランスを崩しやすかったりと、危険が潜んでいます。
流れや波があり、水底の様子は見えにくいもの。
どこまでが安全かを判断するのも難しいです。
溺れると声をあげる余裕はありません。
静かに沈んでしまうそうです。
また、水中でパニックになるとわずかな時間で肺の空気がなくなり、浮くことさえ難しくなります。
大人が少し目を離した一瞬のすきに、取り返しのつかない事故につながるかもしれないということです。▼子どもとの約束ごと「水辺のルール」を伝えよう
水辺は怖いものです。
水辺でどのように行動すべきかを具体的に教えておきましょう。
【子どもを守る「水辺のルール」】
・ライフジャケットやビーチシューズを必ず着用する
命を守るための装備です。必ず着用してください。
・水に入る前には準備体操をする
準備運動不足で筋肉がかたくなっていると、足をつったりバランスを崩したりする可能性が高まります。
水中での転倒は溺れに直結していることを忘れないでください。
わずか十数センチの深さでも溺れることを教えておきましょう。
・勝手に水に入らない
必ず大人と一緒に入るようにしましょう。
・1時間に一度は休憩する
長時間の水遊びは体力を消耗します。
時間を区切って、必ず休憩すること。
・水に落ちたものや流されてしまったものは自分で拾おうとしない
おもちゃやサンダルが流されても追いかけない。大人を呼ぶように徹底します。
・友達が危険なときも、自分で助けようとしない
自分まで溺れる危険があることを、子どもに繰り返し強く伝えてください。
大きな声で周囲に知らせ、大人に助けを求めることが命を守る行動です。
これらのルールは一度伝えただけでは身につきません。
遊びに行く前や、実際に水辺に着いたときなど、繰り返し確認しながら伝えることが大切です。
▼水難事故を防ぐために保護者がやるべきこと
水辺での事故を防ぐためには、子どもにルールを守らせるだけではなく、保護者自身が事前の準備や現地での見守りを徹底することが欠かせません。
・浮き具や装備品の準備やチェックを事前におこなう
ライフジャケット、ビーチシューズ、大人が使う救助グッズなど、安全のための道具を事前に確認、整備しましょう。
・遊びに行く先の安全性を確認する
現地の立て看板や案内表示で、遊泳や水遊びが許可されている場所かを確認。
河川や自然の水辺には監視員がいない場所もあります。慎重に判断してください。
・出発前に天気、水位、水流をチェックする
前日や当日の雨、雷の有無、川の増水や高波情報などを天気予報や防災アプリなどで確認。
少しでも不安があれば中止を検討してください。
・大人の見守り体制を明確に
複数家族で遊びに行く場合も、見守る大人を決めておきましょう。
スマホ操作や会話に気を取られないよう、注意してください。
・子どもだけで水に入らせない
たとえ浅瀬でも、そばには必ず大人の見守りが必要です。
特に大型フロート遊具は転落による溺水事故のリスクが高いので、大人がそばにいる状況で使用させるようにしてください。救助グッズを手元に備えておきましょう。
・万が一に備え、救助のしかたと連絡手段を確認しておく
準備なしで助けに飛び込めば、助けに入った人も命の危険にさらされます。
水難救助の要請先を覚えておきましょう。
海の事故: 118番(海上保安庁)
河川の事故:119番(消防)、110番(警察)
* * * * * * * * *「水辺には勝手に近づかない」
「ルールを守って行動する」
事前に約束しておくことが大切です。
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