「ゲーム内チャット」のリスク
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セコムの舟生です。
子どものオンラインゲーム利用には少なからずリスクが存在します。
ボイスチャット機能やメッセージ機能はそのひとつ。
オンラインゲーム中に「知らない人」と会話ができてしまうためトラブルや犯罪につながるケースが確認されています。
▼ オンラインゲームのチャット機能に潜むリスクとは?
オンラインゲーム内であっても「知らない人」への警戒は欠かせません。
同じゲームをして楽しんでいることで「知らない人」のハードルが下がるため、特に注意が必要。
オンライン上で同年代、同世代を装うことは簡単ですので、悪意を持って親しげに距離を縮めてくることも可能です。
ゲーム内のチャット機能で気をつけたいトラブル例をまとめます。
・ゲーム内の詐欺や課金トラブル
アイテム交換やプレゼントを装った詐欺に注意が必要です。
ゲーム内で使用するコインやポイントなどであっても、貸し借りはNG。
また、「登録するだけでコインを無料プレゼント」など、得になりそうな話にのって個人情報を入力してしまわないように注意しましょう。
・外部アプリへの誘導
ゲームを通じてではなく、直接連絡を取るために無料通話アプリなどに誘導されることも。
・オフラインでの接触を持ちかけられる
「一緒に遊ぼう」と会う約束をさせられ、性被害にあうケースも報告されています。
ゲームで協力すれば仲間意識が芽生えるもの。気を許してしまう可能性もあります。
反対に、「○○しないなら今後一緒に遊ばない」など、脅して子どもを誘導している場合も。
悪意があれば、子どもと接触するための手段になり得るということです。▼ 保護者の見守りポイントをチェック!
子どもがオンラインゲームでトラブルに巻き込まれないためには、保護者の関心と関与が欠かせません。
・ゲーム内容と機能を把握する
どんなゲームで遊んでいるのか、チャットや通話機能の有無をチェック。
・設定や制限の見直し
チャットやフレンド登録の制限設定ができるか確認しましょう。
・プレイ中の様子に目を配る
態度の変化や画面を隠すなど、ふだんと違う様子がないか観察してください。
・相談できる関係づくり
「困ったときは教えてね」と日ごろから声をかけておくことが大切です。
ゲームの内容や設定を「知らない」「わからない」と遠ざけるのではなく、子どもと一緒に使い方を見直す姿勢が大切です。
▼ オンラインゲームの約束を決める
オンラインゲームの多くには、年齢によるチャット制限やペアレンタルコントロール機能がありますが、それだけでは防げないリスクもあります。
子どもが自分で判断・対応できるよう、家庭内でのルールづくりと日常的な対話が欠かせません。
たとえば、以下のようなポイントを話し合ってみましょう。
>「知らない人」ってどんな人?
「アイコンやゲーム内のニックネームを知っている=知り合い」と認識する可能性もあります。
「何度も一緒ゲームをしたことがあっても、実際に会ったことがない人は知らない人」です。
知らない人の定義を具体的な例を交えて伝えましょう。
>「話していい人」「やりとりしていい範囲」を具体的に決める
「フレンドはリアルの友達だけ」「ゲーム内でのやりとりにとどめる」など具体的に決めておくと子どもも判断しやすくなります。
>「第三者に教えてはいけないこと」を理解させる
たとえ親しい友達でも、IDやパスワードを教えてはいけません。
アカウントの乗っ取り、ポイントやアイテムを奪われるなどのトラブルが実際に起きています。
名前や年齢、よく行く場所やお店、最寄り駅など、住所や学校を特定されかねない情報をむやみに教えないよう、約束させてください。
>「こんなメッセージが来たらどうする?」を一緒に考える
「アイテムをあげる」と言われたら、どうする?
「他のアプリで連絡しよう」と誘われたら、どうする?
悪口を言われたり、ケンカになってしまったりしたら、どうする?
ブロックや通報などの対処が必要な場合もあります。
困ったことが起きたらすぐに知らせることを約束させましょう。
>「この人が言っていることは本当かな?」と考えるクセをつける
なりすましの可能性を意識できるようにするためには、「ゲーム内での名前・性別・年齢は、本当かどうかわからない」と理解させることが大切。折に触れて伝え、見抜く目を育みましょう。* * * * * * * * *
「危ないからダメ」ではなく、「安心して楽しむためにどうするか」を一緒に考える姿勢が大切です。
ゲームを禁止するより、利用のルールを一緒に考えていきましょう。
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