[不慮の事故を防ぐ/強化月間]身近にある危険!乳幼児の誤飲事故

セコムの舟生です。

どのご家庭にもあるようなものが誤飲事故の原因になっています。子どもの目線で周囲を見渡し、危険を取り除きましょう。10月の[強化月間シリーズ]は、「家庭内の不慮の事故防止」をテーマにお届けしています。
今回は、家庭内の「誤飲事故」についてお話しします。

誤飲事故は、好奇心旺盛で何でも口に入れて確かめようとする1歳前後の乳幼児に多い事故です。中毒を起こしたり、のどに詰まって窒息したりする場合もあり、命にかかわることもあります。

赤ちゃんは、大人と目線の高さが違いますし、思いもよらないものに興味を持つことがありますので、誤飲事故につながるものをご家庭内で見落としていることも考えられます。

どんなものを誤飲しやすいのか、どうすれば誤飲事故を防げるのかを知り、未然に防ぎましょう。


<子どもの安全 強化月間「家庭内の不慮の事故防止」バックナンバー>
・「いつ起きるかわからない事故から子どもを守る
・「ひもによる事故の危険性を知る


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▼ 乳幼児の誤飲がもっとも多い製品は?
今年3月に厚生労働省が発表した「平成26年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」によると、子どもの誤飲事故の報告数は、生後6~11カ月の子どもがもっとも多く、約3割を占めています。ついで多いのは、12~17カ月。2歳未満が7割近くを占めます。

事故の原因となった製品の中でもっとも多かったのは「タバコ」
以前に比べると報告数は減ってきましたが、平成25年度以外はずっとタバコが1位です。
繰り返し注意喚起されているにも関わらず、タバコの誤飲事故は依然なくなっていません。

子どもの手が届く場所に安易に放置したことが原因になっていることが多く、車の中の灰皿から吸い殻を食べてしまったり、ペットボトルに入った吸い殻入りの水を飲んでしまったりしたケースも見られました。

ご家庭内にタバコがある方は、いつどんな状況で子どもが口にするかわからないことを心に留め、タバコの保管場所はもちろん、廃棄する吸い殻にまで細心の注意を払って扱わなくてはなりません。

万が一誤飲した場合は、速やかに病院を受診する必要があります。
飲みものを飲ませるとかえってニコチンが吸収されやすくなることがあるため、水分を摂らせずにそのまま受診することが望ましいそうです


▼ よくある誤飲事故と万が一のときの対処法
タバコ以外にもいろいろな製品の誤飲事故が起きています。
平成26年度に発生した誤飲事故で報告数が多かった順にご紹介しましょう。

第2位 医薬品・医薬部外品
自分で薬を開けられるようになる1~2歳児の誤飲が多くなっています。
服用直後で薬がテーブルや棚の上に放置されていた、母親のバッグやポーチを開けて取り出したなど、きちんと保管・管理されていない状況で事故が発生しているようです。
薬理作用で重大な症状を引き起こすことがあるため、タバコ同様に扱いには十分注意し、子どもが絶対さわれないような工夫が必要です。

第3位 金属製品
もっとも多かったのは磁石で、18~23カ月児の誤飲が多くなっています。
事故事例では、おもちゃに使用された磁石や冷蔵庫に貼ってあったマグネットなどの誤飲が報告されていました。腸をはさんでくっついてしまうこともあり、開腹手術をした事故も発生しています。ナットや画びょう、アクセサリーなど、子どもの口に入る小さな金属部を飲み込んだ事故もありました。大人が見落としていたものを口にしてしまうこともあるので、定期的に部屋をチェックしましょう。

第4位 プラスチック製品
もっとも多かったのはビニールの誤飲で、6~11カ月児が多くなっています。お菓子の包装紙やスーパーのレジ袋、ペットボトルのラベルなど、ふだん子どもがさわっているものの中に、誤飲事故につながるものが含まれている可能性があります。のどに詰まって窒息する場合もあるため、子どもの手元にあるときは、目を離さないようにましょう。

第5位 玩具
おもちゃの誤飲は、3~5歳の幼児に多く見られます。また、年上の兄弟が遊ぶ玩具を小さなお子さんが誤飲してしまうケースもあるそうです。誤飲した製品は、ビー玉やおはじきのほか、小さなおもちゃや、おもちゃから外れた部品など。おもちゃを口にしないよう日頃から教えると同時に、飲み込む恐れがある大きさのおもちゃを選ばないようにすることも必要です。

第6位 電池
事故が発生したのはすべてボタン電池で、12~17カ月児に多くなっています。リモコンや電卓、電子体温計など、家庭内の電化製品に多用されているので、誤飲のリスクはどのご家庭でもあります。ボタン電池は体内で重篤な症状を引き起こす恐れがあるので、誤飲事故防止対策や対処方法を覚えておきましょう。

第7位 洗剤類(パック型洗濯用洗剤、塩素系漂白剤など)
洗濯用洗剤や塩素系漂白剤など、洗剤類の誤飲事故は、18~23カ月児に多く発生しています。洗剤類を他の容器に詰め替えたときに事故が発生していることが多いそうです。詰め替え後の袋を放置しないよう、注意したいですね。パック型の液体洗剤の事故も多くなっています。ゼリーのような形状で子どもが興味を持つことがあるので、扱いや保管には十分注意したいところです。

このほかに事故が報告されたものとしては、硬貨、乾燥材、食品類(あめ玉など)がありました。
ここでご紹介したようなものがご家庭内のどこにあるか、子どもの手が届く範囲に危険になりうるものがないか、もう一度よく確かめましょう。


▼ 子どもの誤飲事故を防ぐ方法は?
子どもの誤飲事故は、夕方4時頃から夜にかけて多く発生しています。
夕飯のしたくや片付けで忙しい時間帯は、子どもから目が離れることもあり、事故が発生しやすいということでしょう。

東京消防庁によれば、トイレットペーパーの芯(約39mm)を通る大きさのものであれば、乳幼児の場合、飲み込んでのどに詰まらせてしまうことがあるそうです

子どもの近くを離れるのであれば、誤飲したら危険なものがそばに落ちていないか、置きっぱなしにしていないか、よく確認しましょう。低い位置にある引き出しや扉は子どもが開けてしまうことがあるので、洗剤類や医薬品など誤飲したら危険なものは入れておかない、ストッパーをつけて開けられないようにするなど、日頃の予防対策が必要です。


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万が一「誤飲したかもしれない」というときは、まずは病院を受診して適切な処置をしてもらうこと大事です。

夜間で受診する病院が見つからないときや、夜間救急に連れて行くべきか判断に迷うときは、「#8000」に電話をかけると、各都道府県の小児救急電話相談につながります

小児科医や看護師から症状に応じた適切な対処や病院などを紹介してもらえますので、覚えておきましょう。




<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?
通学路の重要性と子どもの行動範囲について

「交通事故防止編」
小学生の交通事故を防ぐ
自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故
交差点の巻き込み事故を避ける
自転車事故の共通点とは

「留守番編」
・「はじめての留守番
・「保護者の留守を狙った犯罪
・「留守番中の火災を防ぐには
・「鍵の持たせ方

「性犯罪防止編」
・「わいせつ目的の犯罪の現状
・「子どもに性犯罪の危険を教えるには?
・「男の子を狙った性犯罪
・「狙われないための安全対策

「インターネット利用編」
・「子どもを狙うインターネットトラブルの現状
・「トラブルから子どもを守るペアレンタルコントロールとは
・「インターネットリテラシーの伸ばし方
・「ゲーム機やスマホからつながるSNSの注意点

「災害対策編」
・「親子で地震の備えを見なおそう!
・「もしも地震が起きたらどうする?
・「台風や大雨による水害、土砂災害から身を守る
・「避難場所と緊急時の連絡方法を話し合おう

2016.10.20

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