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[子どもとSNSの安全/強化月間]SNSで犯罪に巻き込まれる理由

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セコムの舟生です。

SNSトラブルを避けるため、困ったことや、いつもと違うことが起きたときに何でも話し合える関係づくりが大切です。冷たい空気と乾燥が気になる季節になりました。
火災が発生しやすい環境ですので、火の扱いには十分注意してくださいね。

さて、今月の強化月間シリーズは[子どもとSNSの安全]をテーマにお届けしています。
初回となる前回は、警察庁の統計を交えて、子どもたちがSNSや無料通話アプリなどを通じてどのような犯罪の被害にあっているかを紹介しました。

今回は、なぜ子どもの被害者が増え続けているのか、SNSに深入りしてしまう子どもの危うい側面を掘り下げてみたいと思います。

子どもの気持ちや、危険に足を踏み入れる理由がわかると、保護者が何をすべきかが見えてきます。

子どもを絶対に犯罪被害者にしないためにどうすればよいのか、一緒に考えてみましょう。

<子どもの安全 強化月間「子どもとSNSの安全編」バックナンバー>
・「SNSで発生しやすい犯罪と手口


* * * * * * * * *


▼ なぜSNSで自ら危険に身をさらしてしまうのか?
子どもがSNSや無料通話アプリなどを通じて、犯罪の被害にあう実態については、以前からいろいろな事件を通じて報じられています。小学校でも、インターネット教育の一環で教えているようです。

それなのになぜ、知らない人に直接会ったり、写真を送ったりしてしまうのでしょうか。
その理由をひもとくと、子どもの気持ちが見えてきます。

警察庁の調査によると、被疑者に会った理由として多かったのは「金品目的」や「交遊目的」
ほかにも以下のようなものが挙げられています。

・「優しかった」
・「相談にのってくれた」
・「寂しかった」

以前、千葉大学の藤川大祐教授との対談でも話に出ましたが、学校や友達関係でうまくいかず、別の居場所や本音で話せる相手をSNSに求める子どもがいます。

「SNSで自分に声をかけてくれた」「誰にも言えない悩みを聞いてくれた」ということがきっかけになり、心を許してしまったり、会ってしまったりする子どもたちの姿が見えるような気がします。


▼ SNS・無料通話アプリの犯罪は「使っちゃダメ」では防げない?
SNSや無料通話アプリは、いまや多くの人が当たり前に使っているツールです。

小学生の間でも連絡手段やコミュニケーション手段として利用されることが増えています。
便利さや手軽さは他に代えがたいものがありますので、この傾向は今後も続くでしょう。

「SNSは危ないから使っちゃダメ!」と禁止するというのも、お子さんを犯罪被害から守るひとつの方法です。
ただ、子どもが成長してからのことを考えると、親の一存で禁止するだけでは、対策として十分とは言えません。

パソコン、スマートフォン、タブレット端末、携帯ゲーム機など、子どもたちが日常的に利用できるインターネットツールはいくつもあります。
一番怖いのは、親の目が届かないところで、いつのまにか危険に巻き込まれてしまうこと。

ですから、ただ遠ざけるのではなく、親子で向き合って一緒に考えることが大事です
「安全に使うにはどうしたらいいか」を話し合って考え、ルールを決めましょう

小学生のうちは、SNSの正しい使い方を学ぶ練習期間と考えて、設定はすべて保護者が行い、利用履歴をオープンにさせてください。
「危なっかしいな」と思ったら、いつでもストップをかけられるようにしたほうが安心です。


▼ SNS犯罪から子どもを守る親子のコミュニケーション
「誰かとつながっていたい」
「学校以外の人とも知り合いたい」
こうした子どもの欲求や好奇心は、理性だけでコントロールできないことがあると思います。
たとえルールを決めていても、踏み外してしまうことがあるかもしれません。

親ができることは、子どもが今、何に興味を持っているのか、どんなことが好きなのか、クラスでは何が流行していて、誰とどんな話をしているのかなど、日常のコミュニケーションを密にし、お子さんと何でも話し合える関係を築いておくことです。

お子さんの顔色や食欲、体調や生活習慣などに変化がないか注意深く観察し、早めにトラブルの兆候に気づけるようにしてください。


* * * * * * * * *


SNSのID交換をする掲示板をはじめ、新たな誘い出しの手口が増えている実態があります。
子どもが多く集まるSNSを悪用されるケースも目立ちますので、知らない人との安易なコミュニケーションは、本当に危険です。

相手の要求に従って写真を送ったり直接会ったりすることは、絶対にさせてはなりません。
知らない人からの連絡に返信することも避けるべきです。

当たり前のことではありますが、このことを繰り返し何度も伝え続けてください。
「自分がしようとしていることは、危険な行為なのだ」とお子さん自身が認識することが一番大事です。




<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?
通学路の重要性と子どもの行動範囲について

「交通事故防止編」
小学生の交通事故を防ぐ
自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故
交差点の巻き込み事故を避ける
自転車事故の共通点とは

「留守番編」
・「はじめての留守番
・「保護者の留守を狙った犯罪
・「留守番中の火災を防ぐには
・「鍵の持たせ方

「性犯罪防止編」
・「わいせつ目的の犯罪の現状
・「子どもに性犯罪の危険を教えるには?
・「男の子を狙った性犯罪
・「狙われないための安全対策

「インターネット利用編」
・「子どもを狙うインターネットトラブルの現状
・「トラブルから子どもを守るペアレンタルコントロールとは
・「インターネットリテラシーの伸ばし方
・「ゲーム機やスマホからつながるSNSの注意点

「災害対策編」
・「親子で地震の備えを見なおそう!
・「もしも地震が起きたらどうする?
・「台風や大雨による水害、土砂災害から身を守る
・「避難場所と緊急時の連絡方法を話し合おう

「家庭内の不慮の事故防止編」
・「いつ起きるかわからない事故から子どもを守る
・「ひもによる事故の危険性を知る
・「身近にある危険!乳幼児の誤飲事故」
・「なぜ繰り返される?子どもの転落事故」

2016.11.10

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