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[交通事故防止/強化月間]自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故

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セコムの舟生です。

駐車場には、死角が多く、体の小さなお子さんは特に注意が必要です。今月の[強化月間シリーズ]は、「交通事故防止」をテーマにお送りしています。
2回目となる今日は、子どもの駐車場事故を取り上げます。

施設などの駐車場をはじめ、自宅の駐車場や、その周辺でも事故が多発しています。
なぜ同じような事故が繰り返されてしまうのでしょうか?

今回は、過去に起きた事故を振り返りながら、事故が起きた状況の共通点を探ります。
駐車場事故を防ぐ対策とあわせて考えてみましょう。

<子どもの安全 強化月間「通学路の安全編」バックナンバー>
小学生の交通事故を防ぐ


* * * * * * * * *


▼ 商業施設の駐車場での事故を防ぐには?
まずはここ1年ほどの間に起きた、ショッピングセンターなど広い駐車場で起きた事故を振り返ってみましょう。

【商業施設等の駐車場で発生した事故】
・郵便局の駐車場で、3歳女児がバックで駐車しようとしていた車にひかれ、左腕や右肩を骨折するなど重傷。母親が目を離したすきに外に出て事故にあった(2015年3月)
・家族と買い物に来ていた2歳女児がスーパーの駐車場で車にはねられ死亡。車が駐車スペースから発進した直後に女児に衝突した(2015年6月)
・商業施設の駐車場で、3歳女児が乗用車にひかれて死亡。女児は母親と駐車場を歩いている途中で、発進してきた車にひかれた(2015年8月)

いずれの事故も、駐車場内を歩いて移動しているときに発生。
保護者がそばにいても、体が小さい幼児は運転者から見えないことがあります。

【商業施設の駐車場事故を防ぐ対策】
・降車時は必ず大人が先に降りる。先に子どもだけ降ろしたり、外で待たせたりしない
・駐車場内では子どもをひとりで歩かせない
・乳幼児とは手をつなぐか、抱き上げるかして移動する
・停車中の車からなるべく離れ、保護者が周囲の状況を確かめながら歩く


▼ 自宅駐車場での事故を防ぐには?
駐車場での事故は、商業施設や外出先だけでなく、自宅やその周辺でも起きています。
自宅の敷地内で起きた事故の原因から対策を見てみましょう。

【自宅敷地内で発生した駐車場事故】
・2歳女児が母親の運転する車にはねられ死亡。自宅車庫から車を発進させた直後、前方右側にいた女児に衝突。普段から車庫から出た後に女児を乗せていた(2015年8月)
・2歳女児が自宅の車庫で乗用車にひかれて死亡。父親が駐車場から車を出すためにバックさせた際に事故が発生した(2016年1月)
・1歳女児が自宅駐車場でひかれて死亡。駐車場から車を出そうとしたところ、左前方にいた女児に衝突した(2016年1月)
・1歳女児が自宅の駐車場で乗用車にひかれ死亡。父親が外出するために車を移動した直後に、女児に衝突した(2016年4月)

いずれの事故も、車庫から車を出そうと発進しようとした直後に発生しています。
自宅の敷地内では、「子どもが近くにいるかもしれない」という想像が事故防止には欠かせないようです。

【自宅の駐車場の事故を防ぐ対策】
・車を動かす前に、必ず目視で車の周囲を確認する
・車庫から車を出すときや駐車するときは、子どもを外で待たせない
・日ごろから自宅駐車場を遊び場にさせない

▼ 「死角」の恐ろしさを再認識しましょう
車を運転する方ならご存じだと思いますが、車には「死角」があります
運転席に座ると、ドアミラーから下は死角になります。
つまり、背の高さがドアミラーに届かない幼児は、すっぽりと死角に入ってしまいます。

このことを、車を運転する大人がしっかり意識する必要があります。
知識としてもっていても、まさか死角に子どもがいるとは、なかなか思わないものです。
しかし類似の事故が頻発しているのですから、そこから学び、車に乗るときの教訓にしなくてはなりませんよね。

運転するなら「子どもは見えにくい」という大前提を忘れないようにし、常に「もしかしたら子どもがいるかもしれない」という想像を働かせて、細心の注意を払っていただきたいと思います。


* * * * * * * * *


駐車場事故に限らず、幼児の交通事故は、保護者が目を離した一瞬のすきに発生しているケースが多くなっています。
危険をちゃんと理解できるようになるまでは、車の往来のある場所では、保護者の方が手をつなぐようにしたほうが安心です。
すぐ後ろを歩いていた保護者の目の前で、事故が起きたケースも過去にはありました。

幼児の交通事故は、近くで見守るだけでは防げないことがあります。
駐車場、交差点など、事故が起きやすい場所では「絶対に自分の体から離さない」ことを徹底しましょう。


<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?
通学路の重要性と子どもの行動範囲について

2016.05.12

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