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[子どもの留守番/強化月間]留守番中の火災を防ぐには?

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セコムの舟生です。

お子さんに留守を任せるのであれば、「火の危険性」を理解させてください。毎月ひとつのテーマをクローズアップし、安全対策を深掘りする[強化月間特集]。
今月のテーマは[子どもの留守番]です。

留守番中にはさまざまな心配事がありますが今回、取り上げるのは「火災」。
普段から火の元には十分注意するよう言い聞かせていると思いますが、保護者の不在時に火災が起きるケースがこれまでに何件もありました。

逃げ遅れて命を落とすケースも多いため、子どもに留守番をさせる場合、保護者の方が火災対策をしっかり行う必要があります。

留守番中に火災が発生する原因は主に3つ。

(1)家電品などからの予期せぬ発火によるもの
(2)子ども自身の火遊びによるもの
(3)放火によるもの

子どもに「火は使っちゃダメだよ!」と注意を促すだけではなく、火災のリスクを避ける対策を行いましょう。

どうしたら留守番中の火災から、子どもを守れるのか?
留守番中の火災事故を未然に防ぐための対策を、火災の原因別にまとめます

<子どもの安全 強化月間「留守番編」バックナンバー>
・「はじめての留守番
・「保護者の留守を狙った犯罪


* * * * * * * * *


(1)エアコンや扇風機でも発生!家電品による火災事故を防ぐには
家電品による火災というと、冬場のストーブ火災などが思い浮かびますが、夏場でも家電品の火災は発生しています

消費者庁などからは、扇風機やエアコンによる火災事故も注意喚起されています。
その原因は主に経年劣化や間違った使い方によるもので、突然発火することもあるそうです。

子どもの留守番中に、日常的に使っている家電品から突然出火したら...考えるだけでも怖いですよね。留守番中に子どもが使う可能性がある家電品は、異常がないか定期的にチェックしましょう。
電気コードやプラグが異常に熱を帯びていたり、焦げ臭い臭いがしたり、動作が不安定だったりしたときは要注意です。

心配がある家電品は、留守番中は使用させないようにし、早めに修理や点検に出すことを検討してください。
また、お子さんに留守番を頼む際は、使わない家電品はコンセントを抜いておく、ガスの元栓は閉めておくなど、火災防止に細心の注意を払いましょう


(2)子どもの火遊び火災は「火気の管理」がポイント
子どもは火に興味を持つものです。
「火をつけてみたい」「燃やしたらどうなるか知りたい」という好奇心は、多くの子どもが持っているものであり、ライターやマッチがある場所を知っていれば、衝動的に使ってしまうかもしれません。

火遊びを防ぐには「絶対にさわれない」ようにする対策が必要です。
家の中でライターやマッチがどこにあるのか、もう一度、確認してみてください。
お子さんが「絶対にさわれない」場所に保管されていますか?
また、お子さんに保管場所が知られていませんか?

引き出しの中など、目につかなそうな場所でも、お子さんの手が届くようなら場所を変えたほうが安全です。
また何個あるのかもチェックして厳重に管理しておきましょう。
保管場所はお子さんに知られないようにしてくださいね。

「さわっちゃダメ」というだけでは、不十分です。
「大人がいないときに火を使ったら、命を落としてしまうかもしれない」ということを、厳しく教える必要があると思います。
小さなライターの火でも、家を燃やしつくしてしまうことがあるということを、折に触れて伝えましょう。

過去に起きた留守番中の火災事故について話すのも効果的なので、子どもの安全ニュースも活用してください。


(3)子どもの留守番中の「放火」を防ぐには?
放火は、火災発生原因の1位です。
放火による火災は深夜や早朝が多いですが、家の周りに死角が多く、人目につきにくい住宅環境なら、狙われないとも言い切れません。

放火されやすいのは、家の外に置かれたゴミ箱やゴミ袋、新聞紙、自転車やバイクなどです。
ゴミや不要な新聞紙などを家の外に放置しない、自転車やバイクを置く場所には死角を作らないなどの対策が放火を防ぐ鍵

家の周囲をすっきりと片付け、見通しよくしておくと、人目につくことをおそれる放火犯は入り込みにくくなります。
空き巣狙いなど、別の犯罪を抑止する効果もありますので、お子さんの留守番中の安全のためにも、家の周囲の安全チェックを実施しましょう。


* * * * * * * * *


留守番中の火遊びによる火災では、5歳以下の幼児ほど命を落とす割合が高くなっています。
小さなお子さんには言葉だけでは伝わらないこともありますので、幼児だけの留守番はできるだけ避けたほうがいいでしょう。

火の危険が理解でき、留守番を任せられるようになったら、正しい火の使い方や万が一の対処方法も教えてあげてください。

子どもが命を落とすケースの多くは、怒られることをおそれて自分で何とかしようとして、それが逃げ遅れる原因になっていると考えられます。

初期消火できなかったときは、すぐに外に逃げて大人に助けを求めること。
留守番中に不測の事態が起きたときは、何をおいても自分の命を最優先することを、よく教えておきましょう。


<子どもの安全 強化月間バックナンバー>
「通学路の安全編」
子どもを狙う不審者の「声かけ」5つのパターン
通学時間に起きやすい交通事故
登下校中に「助けを求められる場所」は?
通学路の重要性と子どもの行動範囲について

「交通事故防止編」
小学生の交通事故を防ぐ
自宅敷地内でも発生!幼児の駐車場事故
交差点の巻き込み事故を避ける
自転車事故の共通点とは

2016.06.16

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