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防犯カメラの仕組みとは?基本構成からAI機能まで分かりやすく解説
更新日:2026年9月15日
防犯カメラの導入を検討する際は、基本的な仕組みを理解しておくことが大切です。防犯カメラは、映像を撮影し、保存・確認するための機器やサービスを組み合わせて構成するシステムです。製品によっては、カメラ本体とスマートフォンだけで利用できるものもあります。
近年では、LANケーブルや無線LAN(Wi-Fi)を利用するネットワークカメラ、インターネット経由で映像を保存するクラウド録画など、選択肢が増えています。防犯カメラの基本的な構成からAIによる画像解析機能まで、分かりやすく解説します。
【この記事で分かること】
防犯カメラシステムは、カメラ本体に加え、映像を保存・確認するための機器やサービスなどを組み合わせて使用します。
一般的なシステムは、「映像を撮影する」「映像を保存する」「映像を確認する」という3つの機能で成り立っています。これらが連携することで、映像の撮影から記録、確認までを一貫して行えます。構成によっては、各機器を接続するケーブル、ネットワーク機器、電源なども必要です。必要な機器は、録画方法や映像の確認方法によって異なります。
ここでは、システムを構成する基本的な要素とその役割について見ていきましょう。
防犯カメラ本体の役割は、映像を撮影することです。レンズを通して捉えた光景を映像データに変換し、録画や表示に利用できるようにします。
防犯カメラは、レンズから取り込んだ光を内部のイメージセンサーで受け、電気信号に変換します。さらに、その信号をカメラ内部で処理することで、映像データとして利用できるようになります。
近年のカメラではCMOSイメージセンサーを採用した製品が多く見られます。CMOSイメージセンサーは、映像をすばやく読み出しやすく、消費電力を抑えやすい点が特長とされています。レンズやセンサーの性能によって映像の鮮明さが決まるため、カメラ本体はシステム全体の画質を左右する中心的な役割を担っています。
撮影する場所や目的に応じて、最適なカメラを選ぶことが重要です。
カメラが撮影した映像データを記録し、保存する役割を担うのは、一般的にレコーダーです。レコーダーには一般的にハードディスクドライブ(HDD)が内蔵されており、録画データを保管できます。保存方式によって、録画可能な期間や管理方法、導入・運用コストなどが異なるため、利用環境に合わせて選ぶことが大切です。録画データの保存先には、主に以下のような種類があります。
| 保存場所 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 専用レコーダー内の HDD |
|
|
| SDカード |
|
|
| クラウド |
|
|
トラブルが起こった際に、後から映像を振り返って確認するうえで録画データが役に立つ場合があります。レコーダーは、防犯カメラシステムにおいて映像を記録・保存する重要な役割を担っており、その記録容量や性能が運用のしやすさに影響します。また、保存の方式によって、導入・運用コストにも差があるため、設置環境や映像確認の頻度、必要な保存期間などを踏まえて選びましょう。クラウド録画サービスについては、以下のコラムで詳しく紹介しています。
防犯カメラで撮影した映像は、専用モニターのほか、製品やシステム構成によってパソコン、スマートフォン、タブレットでも確認できます。映像をリアルタイムで表示したり、保存された録画映像を再生したりすることで、施設や店舗の状況確認やトラブル発生後の事実確認などに活用できます。
主な確認方法は以下のとおりです。
| 確認方法 | 特長 | 利用シーンの例 |
|---|---|---|
| 専用モニター | 監視用のモニターに映像を常時表示する | 店舗・事務所・管理室などで常時確認したい場合 |
| パソコン | Webブラウザや専用ソフトを使って映像を確認 | 事務所や管理部門で映像を確認したい場合 |
| スマートフォン・ タブレット |
専用アプリなどを使い、外出先から映像を確認できる | 不在時に自宅や店舗の状況を確認したい場合 |
また、表示方法は製品によって異なります。1台の映像を大きく表示するほか、4分割や16分割で複数の映像を同時に表示できる製品もあります。
インターネット接続に対応した製品では、専用アプリやWebブラウザを利用して、外出先からライブ映像や録画映像を確認できます。遠隔監視カメラについては、以下のコラムで詳しく紹介しています。
防犯カメラにはさまざまな方式があります。ここでは、広く使われている「アナログカメラ」と「ネットワークカメラ」を取り上げます。
アナログカメラは主に同軸ケーブル、ネットワークカメラはLANケーブルやWi-Fiを使って映像を伝送します。それぞれ配線や映像の伝送方法、対応する機能などが異なるため、設置環境や利用目的に合わせて選ぶことが大切です。
アナログカメラは、同軸ケーブルを使用し、映像信号をレコーダーへ伝送する配線方式です。カメラとレコーダーを同軸ケーブルで接続する構成が一般的で、ネットワーク設定を必要としない点が特長です。
配線方法としては、映像伝送用の同軸ケーブルに加え、カメラへ電力を供給するため、電源ケーブルを別途設置する構成が一般的です。ただし、製品やシステム構成によっては、1本の同軸ケーブルで映像の伝送と電力の供給ができる場合もあります。
アナログカメラは、ネットワークカメラと比べて導入コストを抑えやすい傾向があります。一方で、画質や機能の拡張性、遠隔監視への対応などの面では制約が生じる場合があります。
また、アナログ方式には、同軸ケーブルを使って高画質な映像を伝送できるAHD方式などもあります。
ネットワークカメラは、IPカメラとも呼ばれ、有線LANや無線LAN(Wi-Fi)などのネットワークを通じて、映像データをデジタルで伝送するカメラです。
有線接続では、PoE対応機器を利用することで、LANケーブル1本でデータ通信と電力供給を行える場合があります。一方、無線LAN対応モデルでは映像の通信にLANケーブルを使用しませんが、通常は別途電源を確保する必要があります。
家庭向けの「セコムIPカメラ」については、
こちらで詳しく紹介しています。
法人向けの「セコムIPカメラ」については、
こちらで詳しく紹介しています。
アナログカメラとネットワークカメラは、映像の伝送方式や機能性、設置方法などに違いがあります。
| 比較項目 | アナログカメラ | ネットワークカメラ(IPカメラ) |
|---|---|---|
| 画質 | 製品によって異なるが、高解像度に対応したモデルも増えている | Full-HDや4Kなどの高解像度に対応した製品が多く、鮮明な映像を撮影しやすい |
| 配線・設置 | 映像用と電源用の配線が必要になることが多い | PoE対応機器を利用することで、LANケーブル1本で通信と給電が可能 |
| 導入コスト | 比較的導入コストを抑えやすい | 機能が豊富な分、比較的高くなる場合がある |
アナログカメラは、比較的導入コストを抑えやすい傾向があります。ネットワークカメラは、遠隔監視やAIによる画像解析などの機能に対応した製品があります。どちらも、録画や設置場所での映像確認だけであれば、インターネットに接続せずに運用できます。ただし、外出先からの映像確認やクラウド録画などの機能を利用する場合は、インターネット環境が必要です。どちらの方式にもメリットとデメリットがあるため、必用な画質や機能、設置環境、予算などを踏まえて選びましょう。
現在の防犯カメラには、単に映像を撮影するだけでなく、防犯効果をさらに高めるための便利な機能が数多く搭載されています。これらの機能の仕組みや特長を知ることで、より目的に合ったカメラ選びが可能になります。ここでは、特に知っておきたい代表的な機能について、その利点とともに解説します。
防犯カメラには、夜間撮影に対応するため、赤外線機能(IR機能)を搭載した製品があります。
人間の目には見えない赤外線を被写体に照射し、その反射光をカメラが捉えることで、暗闇でも白黒映像として鮮明に撮影できます。夜間監視に向いていますが、撮影距離や映像の見え方は、赤外線の照射距離や設置環境によって変わるため、注意が必要です。
屋外に防犯カメラを設置する場合は、砂埃や雨など、設置環境に応じた防塵・防水性能が求められます。
防塵・防水の性能として「IP規格」があり、製品を選ぶ際の基準のひとつになります。IP規格は国際電気標準会議(IEC)によって定められた粉塵や液体の侵入に対する電子機器の耐性を等級付けする規格です。IPの後ろに続く2桁の数字が、それぞれ「防塵性能」と「防水性能」の等級を表しています。例えば「IP65」という表記であれば、最初の「6」が防塵等級、次の「5」が防水等級です。この数値が高いほど保護性能も高くなります。導入前に、使用環境に適した等級か確認するとともに、動作温度や設置条件なども確認しましょう。屋外設置におすすめの防犯カメラについてはこちらで詳しく紹介しています。
AI(人工知能)技術の進化は、防犯カメラの仕組みを大きく変えつつあります。
従来のカメラが単に映像を記録するだけだったのに対し、AIによる画像解析機能を備えた防犯カメラの中には、映像から人物などを判別し、あらかじめ設定した条件に合う動きを検知できる製品があります。例えば、設定したラインの通過や指定したエリアへの立ち入り、混雑などを検知することで、状況の早期把握や監視業務の効率化に役立ちます。ただし、検知できる対象や条件は製品によって異なり、設置環境や撮影条件によっては、検知できなかったり誤って検知したりすることがあります。
ライン通過検知は、カメラの映像内に仮想のラインを設定し、人物がそのラインを越えると検知する機能です。例えば、病院や保育園、介護施設などで利用者が外へ出た際の早期把握に活用されることがあります。
立ち入り検知は、立ち入り禁止区域や重要な機器の周辺といった特定のエリアを設定し、そのエリア内に人物が侵入した場合にAIが自動で検知する仕組みです。侵入を検知すると、管理者への通知を行える製品もあります。そのため、侵入や事故の可能性に早く気づくことにつながります。
混雑検知は、AIがカメラ映像に映っている人の数を自動でカウントし、設定した上限人数を超えた場合に通知する仕組みです。この機能は、店舗やイベント会場など、多くの人が集まる場所で特に役立ちます。混雑状況をリアルタイムで把握することで、入場制限の判断やスタッフの適切な配置などの業務に役立てることができます。
セコムが提供する「セコムIPカメラ」は、これまで解説してきたような機能を搭載した監視カメラシステムです。Full-HDの高画質映像はもちろん、夜間でも鮮明に撮影する赤外線機能(IR機能)や、AIカメラによる高度な画像解析機能を備えています。ただし、AIカメラによる検知精度は保証されるものではなく、撮影場所の明るさや被写体の動き、障害物などの設置条件や利用環境によっては、検知できなかったり誤って検知したりする場合があります。
セコムでは、利用目的や設置環境に応じて、必要な機能を備えた機器やシステムをカスタマイズしてご提案します。
AIの画像解析については以下のリンクで詳しく紹介しています。
詳細はこちら
防犯カメラシステムは、カメラで撮影した映像を保存し、モニターやスマートフォンなどで確認する仕組みです。
近年は、ネットワークカメラやクラウド録画の普及により、遠隔地から映像を確認できる製品も増えています。また、AIによるライン通過検知や立ち入り検知などの機能を活用することで、異常の早期発見にも役立ちます。
防犯カメラを選ぶ際は、設置場所や用途に合わせて、必要な機能や録画方法を検討することが重要です。適切なシステムを導入することで、より効果的な防犯対策につながります。
【執筆】セコム株式会社

【執筆】セコム株式会社
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